自分のことを自分でできなくなったら、もうそこでオシマイだ。それでも生きていて欲しいと思うから手を貸すのであって、それは介護する側の意思に委ねられるものだ。そのくせ介護を放棄したら私たちが罰せられる。この世はどこまで腐っているのか。
私たちはお前のわがままを叶えるために存在するのではない。「私の気持ちも考えて」とお前はいうが、そうやってわがままに付き合い続けるのも限界である。
対話に意味を見いだせなくなったのはもうずいぶんと前の話だ。耳が遠くちゃんと聞こえていないのに話が通じているように受け応えする。こちらのお願いはまるで通じず、自分のわがままを通そうとする。
それに対して私たちのとった行動も良くなかったのかもしれない。かわいそう、他に頼る人がいない、仕方がない。そんな理由で手を貸し続けたのが増長を産んでしまったのかもしれない。私たちはお前の奴隷ではない。
すべての段取りを自分のわがままでひっくり返す。まるで賽の河原の石積みではないか。
私たちのやりたいことを我慢して、お前のチンタラした話、のろのろとした動きにつきあわされる。お前は年金もらってるんだろうが、こっちはそんなものなにもない。働かなければ生きていけないのに、その時間すらお前は奪っていく。時間だけでなく、お前に付き合う肉体的・精神的疲労のおまけ付きだ。こんなおまけいらんぞ、ふざけるな。
自分の家がいい、そりゃそうだろうな。その家はゴミ屋敷やけどな。あれはお前の家やない、ゴキブリの家や。いやまじで。台所の食器棚の引き出し開けたらゴキブリが湧き出るような家やぞ。ようそんな状態で自分の家とか言えるな?
こちらのちょっとしたお願いすら聞かず、ただひたすら自分のわがままだけを押し付ける。一方的に私たちだけに譲歩を強要する。お前は何様なんだ。
よく言うよな、「お前だっていずれこうなるんやで」と。だから仕方ないんやぞと、だから我慢しろと。まったくもってクソみたいな大義名分だ。人間誰しも老いる。そりゃそうだ。そうやって私たちの反論を封じる、それも私たちを追い詰めているということを理解しているのか。
はじめに書いたが、自分で自分のことをできなくなったらもう死ぬしかない。その後を生かしてもらえるのは周りの善意によるものだ。
もうお前のわがままに付き合わされるのも10年近くなるぞ。いつまで我慢すればいいわけ?
もう最近ではお前の存在を感じるだけで胃が痛くなる。頭が重くなる。
介護放棄が虐待というなら、お前やその周りが私たちを追い詰めているのは虐待ではないのか?
お前が私の肉親であるならまだ違うんだろうがな。お前は単なる祖母でしかない。大体長男は他にいるのに、なぜ私たちがお前につきあわされないといけないのか。単に近くに住んでる、ただそれだけやぞ?
赤の他人である母が甲斐甲斐しくそれに付き合ってきているが、お前勘違いしてないか? うちの母はお前とは無関係の赤の他人だぞ??
私はもうお前が憎くて憎くて憎くてたまらない。かわいそうだと思っていた時期もあったがな、もう我慢の限界だ。積んでも積んでも崩される石積みなんかやってられるか。
お前を哀れに思う以上に、自分の母が疲弊していく、私たちが疲弊していくことへの憎悪が上回った。最近ではお前を殺すことばかり考える。もうお前の相手するのうんざりやわ。
殺したら殺したで私たちが世間的に死ぬわけだけど、どうしたらいいの? 求む、合法的に殺せる方法。あいつに人生狂わされるのもう嫌や。
まあ別にこんなくそみたいな世の中に未練なんかないし、むしろ自分が死ぬほうがいいのか。まあ自分が死ぬくらいなら、あいつも一緒に殺しとくけどさ。
まあ一番いいのはいますぐお前が死ぬことやけどな、まあ無理やろ。他人の生き血をすすって生きるようなやつやし。足が不自由なだけでまだまだ元気やしな。丑の刻参りとか効果あるんかな?
老人に搾取される世の中ってほんと糞だよな。暴走した車に惹かれて死んだ親子とか、理不尽にもほどがあるぞ? お前ら迷惑なんは存在だけにしとけよ。