勝手に失望し、勝手に裏切られる人たち - Chikirinの日記
http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20170708
この話、本当に分かる。
ちょっとキチったアニオタはこうやって怒り出す事が多いし、途端にアンチになったりする。穏やかじゃない。
ネットゲームで妙に馴れ馴れしい人はこうやってキレてトラブルを引き寄せ、周りにたしなめられる事が多い。
増田で政治やらフェミやらでマウントしあってる人らも素性もしれぬ他人の品性に期待しすぎて勝手にストレスを溜めている。
世の中は、人間は、もっと複雑で繊細なバランス感覚をもちあって社会を構成しているのに、
大人になれない人はそういう機微を汲み取れないが故に、物事や立場を単純化しすぎてしまっているように見える。
「お前も迷惑かけて生きてんだから俺が迷惑かけるのも許容しろ」なんて論法の喫煙者が昨日いたが、これも同じ類型に思える。
なぜなら「迷惑」という複雑なものを単純化しているから。単純化して、自分と同じか、違うかくらいの差しか感じ取れていないから。
迷惑の量や質や程度、時、場所、誰が相手か、何について、どんな言い方・やり方でそれが起きているのか。
それらのパラメータの複合的な組み合わせによって、何万とおりもの中から「こういうのなら許容できる」「これはダメ」
というきめ細やかな判断を誰もがしていて、そういう判断の相場も社会的にある程度は共通認識があるものだ。
けれど大人になれない人は、そういう細やかさを全部ぶっちぎって、ローラーでおしなべたような感覚で物を言い、
それが人が嫌がることを平気でできる幼稚さだとか、勝手な失望、過度な同質化(自分との同レベル化)を求める言動に繋がっていくのではと思う。
世の中のほとんどの人は、社会的に許容されるレベルの迷惑の中で生きているのに、大人になれない人は、自分が許容外のはみ出した域にある事を自覚しない。
きっと育ちなどの影響もあって、周囲も同じくらいはみ出し者の集まりだったりするせいで観察眼が養われないのかもしれないが、
とにかく自覚できないので、自分は人並みだと主張する。他人もそんなにレベルが高くないと主張する。
その上「お前が言うな」的な観念をなんにでも適用しようとして、よほど立場が上の人に注意された時以外は、注意を聞かない。
非建設的なのだ。その場ではわかったフリをしても、何度注意しても直らないし、直さない。
表面上はそう見えないこともあるが、その内面は謙虚さに欠け、他人をいつもどこかで見下そうとする人達だ。
テレビを見ながらよく否定的なケチをつける傾向もあるかもしれない。ネット上の他人に対してもテレビのヤジ感覚なのだ。
私の父親もそんな感じで、生活上のマナーや道具の使い方を何度言っても直せないのだが、プライドの高さとASD傾向が重なるとそうなるのではと思っている。
彼らはいわば「低みに導こうとする人」で、一方の勝手に失望する人たちは「高み(=自分の感覚)との差異を許せない人」と言えそうだが、
その根底は共通していて、ものごとの認識・受容についての相場感覚が著しくズレており、人間や社会の複雑さについて柔軟に想像できないということだ。
ネットでもリアルでも、こういった人に遭遇した時、しかも既にコミュニティに入り込んでいて付き合いを避けられない時、
ちきりんが言うと味わいがあるわ。最初はいいこと言うブロガーでみんな素直に評価してたのに、正体がばれてくると・・・