毎年この時期はバイト含め故障者リストが凄い事になるもんだが、今年は…まだマシなのかね。
あ、ちなみに神主になるにあたって信仰心の有無とか問われる事は一切ありません。
休むのが当たり前の暮れ正月に皆が遊びほうけてる横で死ぬような思いして正月期間中ぶっ続けで働くってのは高い理想と篤い信仰心のない奴にはとても勤まらなかろ、って判断らしい。
いやいや、別にお金や生活費の為であれば誰でも働けると思うんだが。違うんかね。
まあ人間誰しも、自分が就いている仕事や属してる業界が世界で一番多忙で大変な仕事だと思うもんだ、って事なのかねぇ。
こっちは斯界以外も知ってるしもちろんそれ以上の辛酸も舐めてきたから(でなきゃ斯界になんざ来ねえよ)、お正月の神社が多忙を極めるにしても世界で一番大変な職場だとはとても思えないが。
暖房効いた室内で寒い寒い言いながらあっつい甘酒をふうふう言って啜りつつこなせる仕事を激務と呼んだら、これまでに斃れていった世の大勢の社畜達の英霊が浮かばれぬものよのう。あと誰だよ甘酒にハチミツ入れるってアイデアを思いついた奴は。天才か。
もちろん参拝客にも客単価っつーものがあり、また賽銭単価というものがある。
それこそさっき書いたような俺も毎日買っている甘酒の売上(自腹)のような収益事業の収益、祈祷や神札御守り授与や賽銭などの宗教法人事業の社入、それらをひとまとめにし、
その額を当該時間帯内の推定参拝者数で割ったものが、おおまかな参拝客の客単価となるわけだ。
同様に、賽銭単価は賽銭収入を当該時間帯内の推定参拝者数で割ったものである。
で。賽銭単価というものは当然ながら“財布の中に入っている事の多い貨幣”の価値の比重が大きくなりがちだから、額に多少の変動はあれど比較的安定しており、想定の範囲内に収まるものなのだが。(財布に入っている可能性の高い、あるいは枚数の多い貨幣はどうしても100円10円となりがちなため、賽銭における比重も大きく、賽銭総額も平均額もその二つの硬貨に大きく左右される)
客単価がなあ。
想定していたよりも少ないんだよなあ。
基本どこの神社も、よっぽど変わった事がない限り毎年それほどデカい参拝者の変動はないもんだから、だいたいどのくらいの数の人がくれば、どのくらいの社入がある、ってのはもう見当がついている。
そのデータに従えば、別に細かく計算せずとも例年の客単価は出る。○○○万人きたから今の社入はだいたい○○○億、○○○億を○○○万人で割れば例年の客単価平均額は出てしまう。
ただこれが少ない。想像以上に少ない。
より端的に言うと、みんな神社に来て賽銭は入れるしおみくじは引くんだけど、御守りやお札を買うのは全員ではなく、また縁起物を受けたり祈願を受けるのはごく一部、となる。
賽銭+おみくじ+御守り1ヶ、くらいの客単価を想像してたんだけど
それよりはもう少し安かった。
社入が不十分とはまったく思わないんだが、どうも客単価の低さが気になる。いや斯界においちゃ普通の額なのもしんないが。
うーん、やはり金使わせる仕組みが足りないのかねぇ。
正月の神社はクソ寒いから皆速攻で帰っちまうんだよねえ。当たり前だが。
正月は不便を楽しむもんだから、寒い寒い言いながらえっちらおっちら参拝して鼻水すすりつつゾンビみたいにあーうー言いながら寒い境内うろつくのが醍醐味なんだろうと思ってたが。
やはり高齢者やゆとりに優しい、あたたまりポイントというか採暖所というか人をダメにする焚火みたいのを境内至近に設け、まるで八甲田山死の彷徨のごとくピクリとも火のそばから動かない強固な意志を示す人々が気軽に手に取れるような温かい食べ物飲み物がそばにあったら収益上がんのかねえ。
まあやり過ぎると人の波がそこで止まって境内にまったく人が上がってこなくなるのでその辺は塩梅ですが。
どんど焼き風の庭“火寮”設けといて、炉端焼きっぽく棒に刺したモチとか箱に入れて置いといたら売れそうかねぇ。
というか参拝者が持ってくる古い神札類を燃やすお焚き上げの火によって参拝者自身が温まれるシステムになっていれば一番いいんだが。
火種も大量に確保、参拝者も採暖でき、神社側が費やすお焚き上げにかかる労力も大幅に軽減される。
東北あたりのどんど焼きが確かまさにそういうシステムだったが、あれって実はよく考えられたシステムだったんだな。皆がめいめい持ち寄った古神札類をまとめて燃やして暖を取りつつモチ焼いて食う。
実に無駄がない。
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