2016-11-15

今のインターネット大人による監視社会的なディストピア

Twitterツイキャスyoutubeニコニコ、様々インターネットサービスが誰でも簡単に使える今、副産物的にこれらのサービスの中で需要を満たすべく”職業”が発生している。

歌い手、踊り手、生主、キャス主

絵師動画師、MIX師

とにかくマルチメディアに様々なパーツを生産するクリエイターが、それはもう沢山集まって、お互いの需要を満たし、コミュケーションやクリエイティブ活動を楽しんでいるわけだ。

そんな職業たちの中の1つに、加工師というものがある。所謂写真編集フォトレタッチ生業としている人たちで、立ち位置としてはたぶん、現実だとデザイナー的な仕事内容になる。

ツイキャス主の自撮り版権イラストアイドル写真などを加工して、アイコンSNSのヘッダーに使える綺麗なものに仕立てたりする。

自撮りの加工はともかくとして、版権イラストの加工はかなりブラックに近いグレーだ、実際に趣味イラストを描く人が、無断でこういった”サービス”に巻き込まれてブチギレ、なんてのもよく見かける。

http://togetter.com/li/939864

こういった著作権違反な事例は、例えば絵師でも無断転載から自作宣言や、トレスといった形で散見される。

この手の問題が起きるのは、この”職業”の従事者の大半が中学生高校生からだ。法的な問題など彼らは知らないし、身の回りの人以外が見ているということなど気にしていない。その結果、法的に問題のあるもの発見拡散されて炎上消滅といったことが起き、後には苦言を呈すクリエイターご意見番や、魚拓の載ったまとめだけが残る。

私は現在20代後半、学生時代インターネット黎明期であった。

webサイト管理者は崇拝され、閉じられたコミュニティでは著作権違反の切り抜きアイコンが飛び交い、何処かから拾ってきたアニメゲームmidiが流れていた。BBSユーザーアイコンは、ユーザー書き込み回数に応じて名入れなどの画像加工がされたアニメアイコン提供されたりしていた。

今と何かやっていることが違うだろうか?

小学生の時分、ハード素材のクリアファイル雑誌の切り抜きを挟み、ポスカステッカーデコレーションしたものを持ち寄って遊んだりもした。アニメマンガイラストを透かして写して、友達に見せてうまいね?なんて言われてる人が周りにいた覚えはないだろうか。

もちろん、公開してる場所が違う、インターネット公共の場だという意見もっともだし、著作権違反を見逃すべきだとは思わない。

トレス無断転載は許されざることだし、無断加工なんて、時間をかけて描いたイラストがされた日にはブチギレても仕方ないと思う。

ただ覚えておいて欲しいのは、彼等にとっての遊び場は今はSNSであり彼等にとってのコミュケーションベーススマートフォンの中も含まれるのである

少し前に学生だけのSNS話題になったが、閉じられ、守られ、許されながら学べる場所が今の学生たちには必要なんじゃないかと思う。

今のインターネットコミュニティは、大人による監視社会的なディストピアだ。

  • とはいえ、インターネットにアクセスできる環境ならどこからでも悪事を見ることが出来るという世の中では、閉じた環境を作るのも難しいよなあ インターネット黎明期と、今のユーザ...

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