2015-10-23

ジュンク堂店員。起こるべくして起きたなといった感じ。

 

これだけはジュンク名誉の為に言っておきたいのだが、書店全体に反日的な風潮があるというわけではない。

しかし一部の書店員はフェアなどを通して自分の主張を皆さんに伝えたいという気持ちを強く持っている人がいる。

それが今回悪い方向に出ちゃったなという感想

 

政治的に盛り上がったら必ず大書店はフェアを出す

2005年郵政民営化2009年政権交代前夜、そして2011年以降の原発問題。必ずといっていいほどジュンク堂はフェアを出してるんだけど、特に中立・公平」といったポジショニングはなされてなかったように思う。特に2009は民主推し、2011は反原発推しが凄まじかったのを覚えている。じゃあなんでその時は問題にならずに今回は大騒ぎになったのか。

いいんですよ書店なんて私企業ですから。これが図書館なら大問題ですけど書店なんて別に好き勝手やればいいんです。別に反政権よりのフェアをしても構わないし、反中反韓国フェアやったっていい。

 

でも一越えちゃいけない一線ってものがある。

そこ越えちゃったらもう書店じゃないよねっていう一線。

 

フェアの本の横にSEALDSパンフレットを置いたり、フェア対象書籍を買ったらパンフレットを一緒に袋に入れたりしちゃ駄目でしょう。

これやっちゃう特定団体政治活動に一緒になって参加してる事になってしまう。

 

これを実際にジュンクはやっちゃってた。そこがきわめて重大な問題

皮肉な事にそこはあんまり話題になってないんだけどね(汗)。

 

冗談みたいな話だけど●進社みたいな過激派が「うちのパンフ置かないか?」みたいに交渉に来たりするんですよ。ありえないでしょ。そんなんやっちゃったらもう終わりですよ。あと新興宗教系ね。めっちゃ来るらしいけど当然社員の上の方の人が門前払いですよ。そんなもん置きはじめたら自民だの共産だって置いてくれみたいな話になるし、絶対に越えちゃいけないんですよその一線だけは。

 

でも、越えちゃってた。

残念ながら渋谷池袋は今年のSEALDSの盛り上がりに舞い上がった現場のアホ店員さんが越えちゃってた。

SEALDSパンフを店内に置きまくってた。

しか積極的に配ってた。

これ完全にアウト。

しかtwitterで「来年選挙まで一緒に戦う」みたいなことを書く始末。救えねえ。

 

口やかましいベテラン

自分がいた頃もこういう騒動になりかけた事があるけれど、ベテラン社員が必ずこうやって釘を刺してた。

ベテラン「君は民主党を応援してるからこれを不思議に思わないかもしれないけど、じゃあ同じ事を自民党がやったらどうするの?自民党の入党案内をうちが置いたらどうする?」

熱い店員「そんなの許されるわけないじゃないですか!」

ベテラン「なんで?君がやってることと同じ事じゃないの?」

熱い店員・・・

みたいな感じ。自民党-民主党関係時代や分野によって変わるんだけど。

 

こうやって熱い(=アホ)な店員暴走しようとしてもちゃんと冷静に釘をさせる人が必ずいて、昔は最低限のバランスは取れてたんですよねえ。

 

今回炎上してる渋谷店については昔から評判があまり良くないけど、池袋はわりとマトモな方だったのにSEALDS関係では見事にやらかしてる。SEALDSパンフ最初に置きだしたのは池袋らしい。

https://twitter.com/plan_sequence/status/638127161212190720

この「ベテラン書店員の妻」を俺は直接知っているが3年前はこんなことをするような人ではなかった。どうしてこうなったのか。釘を刺してたあのベテランさんはどうしたんだろう?と思って聞いてみるともう辞めたと。そんで人文系現場は完全にSEALDS推し書店員で占められているらしい。

 

まあこうなるのは薄々わかっていたんだよね。

書店員はとにかく薄給な上に未来が無い。

ここでずっと勤めてもいつか何か劇的にいい環境に引き上げられるって事はありえない。

なので優秀な書店員さんほど離職していく。

現場には誰が残るか。

イマイチな人しか残らないのである

 

それがこうやってヤバい形で顕在化しちゃったという話。

反日とかじゃないんですよ本当に。

ただ現場の人文系書店員の質が下がってるというだけの話。

流されやすく、モラルが無く、自分が支持するもの絶対正義だと思ってる人たちが運営する書店

つかこうやって問題になると思ってた。

 

「まともな人もたくさんいるので不買運動とかは勘弁してあげてください」

とでも言えたらどれだけ良かっただろうか。

こんなフェアを堂々とやっちゃえるぐらいに現場が歯止め効かなくなってる時点でもうまともな人がいないんだと思われる。

悲しい。

 

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