http://markethack.net/archives/51942354.html
あまりにこの記事が酷すぎたんで、ちょっと意見言わせてください。
日本株の話なんで、運用者ってのは株式の運用益で金を得ている人のことで、証券会社のディーラーとか、(日本には少ないけど)ヘッジファンドとか、個人の投資家だったり。
要するに、投資で勝ってないと金が貰えない人のこと。ヘッジファンドはちょっと違うけど。
もう一方は、手数料で食ってる人です。
例えば、投資信託売ってる人とか、証券会社の営業マンだったり。
証券会社ってのも大きく2つに分けられて、ネット証券と対面証券。
ネット証券ってのは手数料が安いけど、ネットでの取引なので営業マンを介しません。
逆に対面証券ってのは、営業マンを介す代わりに手数料が高いです。ネット証券の数倍します。
そんで、この対面証券ってのは昔から問題になってて、この人達って手数料で儲けてるんで顧客が儲かろうが損しようが痛くないわけです。
もっと言うと、ガンガン売買してもらって手数料を落として貰いたいわけですね。そんで、顧客に適当な事言ってガンガン売買させます。
でもアドバイスが上手く言っても給料上がらないんで、株の勉強とか全然しないわけですよ。というかノルマがあるんで勉強なんてしてる暇ない。
廣瀬先生が怒ってるのはここの部分だと思うんですが、別にそれって連動に限らないわけですよ。
対面証券の営業ってのは何も知らない。再上場して暴落したJDIなんかも無知なジジババ相手に売りまくってるはずなんですよ。
まあこれからはネット証券の方がメリット大きいんで、対面証券の営業マンなんてどんどん減っていきますけどね。
で、上に書いたことと外国株を買うってことは全く別な訳ですよ。
日本株が外部要因で動いてる部分があるのは正しいんですが、かと言って外国株を買うのは正しいのかと。
為替に連動してるなら外国株なんか買わずに為替でヘッジすればいいわけですし。
外国株、ここではアメリカ株として、日本人がアメリカ株取引するのって不利なんですよ。理由は下に書きます。
日本人が日本語で日本株の情報を得るのに比べて、アメリカ株の情報を英語で得るのって難しいんですよ。
なので、アメリカ株の市場で相手にしている外人プレイヤーに比べて相対的に不利になってしまう。
アメリカ株の主要市場であるNY証券取引所って営業時間が日本時間の22:30分からなんで、普通に生活してる日本人はNY市場が開いている時間に売買とかできないわけですよ。
バフェット信者みたいにミスターマーケット云々言うなら別ですけど、普通なら取引出来る方が有利に決まってるじゃないですか。
まあアレですよ。グローバルマクロの人とか、あまりに運用資産多すぎてアセットクラス分散する必要があるとか、外国株市場があまりに非効率すぎて、裁定機会がメチャクチャあって勝ちまくれるとかなら別ですけど。
まあアメリカとかロンドンとかは日本株と同じくらい効率化されてるでしょうし、難易度がベリーイージーとかはないかと。
つーかアレなんですよ。
外部要因との連動なんていまどき運用者なら誰でも知ってるし、アナリストが出してるトヨタみたいな企業のレポート読んだら為替差益とか為替差損のことなんて当たり前に書いてますから。
ガラパゴス日本株市場は先生の頭の中にしか存在しないんじゃないかと思ってます。
本当に連動してることを知らない人ばっかりならダウが暴落したら、翌日に日本株空売りすれば余裕で儲かるんで。
先生もわかってると思うんすよ。
広瀬先生は外国株の投資顧問(手数料ビジネス)の会社やってるし(http://contextualinvest.com/)外国株の買い煽りとかしないといけない立場なんで、分かって煽ってると思うんすよ。
でもね、間違った事で他人煽るのって、国内でアコギな商売やってる証券マンの連中と同じなんすよ。