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2021-01-17

これに尽きるでしょう。近年ヴェイパーウェイブの流れで価値を見出されたネオシティポップムーブメントにおいて、ポップミュージックヒップホップシーンを繋ぐ橋渡しとして多くのミュージシャンからリスペクトされていた小沢健二2016年にはBEAMSの40周年ムービーには彼の代表曲である今夜はブギーバック」が使われているなど、まさに再評価され始めているベストタイミング完璧な復活を果たしたことが大きい。

現在サブスクから台頭し最前線活躍しているKing Gnuも元々はネオシティポップの末端でTempalayらと共にネオサイケ的な文脈から登場したわけだし、髭男もあいみょんもR&Bの要素が入った楽曲でその名を知られたことを考えると、まさに10年代後半の大きなトレンドと言っても過言ではないでしょう。

とはいえステイチューンイン東京フライデイナーイしてから5年近く経ってきて、なんだかもうそろそろネオシティポップお腹いっぱいになってるあなたに教えたいのが、やっと本題のオルタナシーンである。というのも今のオルタナシーンって実は四つ打ち革命の次に台頭する予定だったんですよ()

余談ではあるが

この曲確か

なんで予定だったかっていうと今の国産オルタナシーンの気流を作ったYkiki Beat名曲「Forever」がリリースされたのが2014年ことなんですよね。この曲確かSONYイヤホンCMにも起用されたりしてめちゃくちゃ注目された記憶があるし、事実ブリティッシュアクセント発音シューゲイザーチックな音楽性はモノホンが来たなって感じはあったわけで。まぁ結局のところこのシーンを引っ張るはずだったYkiki Beatがあっさり解散してしまたこととかもあって、上記ネオシティポップに食われる形で明確に見えない感じのムーブメントになってしまうわけです。

実際ネオシティポップ自体がそれぞれのアーティスト共通するのは"エモい"と"チルい"ということだけなので、Never Young BeachとSirupみたいな明らかにルーツが違いますやんって人たちもネオシティポップにされてしまう現状はあります

上記記事2016年に書かれたもので、ここでは地方都市テーマにUS/UKインディーシーンからの影響を受けたバンドたちによる新たな盛り上がりが見られているということが書かれており、間違いなく10年代中盤でインディーシーンで地殻変動が起こりつつあることが窺えます

余談ではあるが、本家オルタナティブロック大学カレッジラジオというある意味若者文化がそのまま反映されたコミュニティの中から発展し、地方都市ライブハウス活躍していたバンドたちがそこから頭角が現してきたという歴史がある。USだとジョージア州アセンズのR.E.M.ミネソタ州セントポールのHusker Du、UKだとマンチェスターThe Smithsといったバンドが挙げられるだろう。

このカレッジラジオがサブスクプレイリストに置き換わったのが今の日本オルタナティブロックシーンなわけで、つまり誰かがまとめたプレイリスト一つで強大なシーンを作り上げることも理論上は可能なのかもしれません。

 
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