はてなキーワード: 光文社文庫とは
俺もhonto派
(※ただしフォーマットによる。古い本はXMDFで製本されてたりするが、そういうのは表示モジュールの開発者が異なるらしく使い勝手が落ちる)
単発セールに限ればAmazonの方が安いこともあるけど、hontoは20%引きクーポンが定期的に配られててどの商品にでも使えるのがありがたい
(※ただし出版社による。たとえば光文社文庫は出版社の意向で割引が効かない)
あとはやっぱりリアル出版業界がバックなので持続可能性が高そうというところかな
その点Amazonはぜんぜん信用できない
既読として挙げてるのが全部名作中の名作ばかりなのに、その中でこれだけ評価が違うってのは
確かにかなり趣味がはっきりしてるなw
なるほど、「面白い」以上の方には、「作品自体が壮大な思考実験になっている」ものばかりが
(火星年代記のみは方向違うが)並んでる感じだ。
単なるサイエンスに即したシミュレーションでなく「徹底的に思考実験を追及してるSF」という
オーダーと思うんで、その方向なら
・イーガンは「白熱光」「ゼンデギ」以外全部気に入るはず。
・日本人作家では神林長平が非常に合うはず。(但しややエンタメ色が強い「敵は海賊」のシリーズと
の両者を別格としてお勧め。(チャンもいいが後は短編集1冊しかない)
他、ぱっと思いつく(&そんなに古くなくて手に入りそうな)所で
・終わりなき平和 ジョー・ホールドマン (戦争)
・闇の左手 アーシュラ・K・ル=グウィン (ジェンダー)
あたりは「常識の相対化」にとどまらず思考の限界を拡張するところまで踏み込んでる。
テーマに興味があれば、どれも気に入るかと。
○ きりこについて 角川文庫 2011/10/25 ¥555
△ 漁港の肉子ちゃん幻冬舎文庫 2014/4/10 ¥648
『カラマーゾフの兄弟』を、ついに読んだ。
さいきん噂の、光文社文庫の新訳版。
誤訳を喋々する向きもあるけれども、
これは本当に素晴らしい仕事だ。
テーマのひとつは、「父殺し」だ。
実際の血を分けた父親。国家の父としてのロシア皇帝。それに父なる神。
ドストエフスキーが急死したので、書かれなかった続編では、
ロシア的な「調和」がひとつの結論として描かれるはずだったろう、と訳者は推測している。
だが、これは、聖が俗にまみれて、父親と殺す殺されるの相克があって、
はじめて得られる「調和」だった。
わが身にひきかえると、自分は父親的なものに、あまりにも唯々諾々としていたのじゃないか。
誰もフョードル・カラマーゾフのような悪人じゃなかったから、
ぬるま湯のような関係にいたが、本来、父は殺されるべきものではなかったか。
俺は殺すつもりで向かっていかなければ、生きたことにならないのじゃないか。
「調和」に到達するのかは分からないけれども、明日からは戦いをはじめたい。
でないと俺は、自分の息子にとって、「殺しがいの無い腑抜け」になってしまう。