はてなキーワード: 橋本とは
「橋下もそう。全く論理的な事を話さない。」
橋本に限らないけど、日本には「政治とは結果責任だ」という人が少なからずいる。
村上春樹が小説の登場人物:政治秘書に理想溢れる政治家がどんどん堕落していくのとか
唾棄すべき最低な性根が見事な結果をだしたことなんて、いくらでもある、みたいな感じのことを
「ねじまき鳥クロニクル」で言わせていた。
その「結果責任」の立場を取る人からみれば、タイゾー騒動なんて全く持って論理的ではない。
タイゾーが何をしたか、あるいはしなかったかを議論するのなら解るのだけど、彼の非政治的な言動を
マスメディアが報じるのってなんなんだ?とか。
もちろん「政治家は信条責任だ」と思っている人達にとっては、結果がどうあろうが評価には関係ないんだよな。
ちなみに竹村健一も昔そういう「信条責任」を批判して辛口評論家と言われていたんだが、それはまぁいい。
橋本の立場に立たない、知りたくもない者には論理が解らんだろうな。俺だって全て理解している訳じゃないが、
母子家庭でいじめられっ子だった少年の立身出世の過程で培った信念とか思想を、聞きかじった程度では
論理的だと思っている。
てか既にこの人が恣意的なんだよな…
とかね。アホかと。まるっきり賛同側の穿った見方やん。
「いや違います。というかそういう見方をするのがまさしく私怨で」とかいいそうだが、それならソースひっぱってこいっつー話で。それもせずに、また「対談以前のレベル」とか抽象的な言葉で誤魔化し、公平な立場にいる振りしながらちゃっかり自分の意見からくる偏見で反対意見をこういう風にとらえて紹介する辺り、全く公平でない。「例えば」の話すら公平に持ってこれない人間にディベートを語られてもな(笑)。
ディベートってあるテーマに対し、肯定派と否定派に分かれて相手側を説得させるゲームなんだけども。
まあゲームかどうかは置いておいて、ここで面白いのは「自分が直感的に抱いているのとは別の立場が与えられる」ことがあるんだよ。
一方でディベートじゃないけど、はてブとか増田の日記見て思うんだけど、私念のこもった奴が感情に任せて発言してるのが多いと思う。ソースはないけど、例えば橋本知事が高校生と対談した内容に対して、対談以前のレベルで橋本知事を批判してる奴がいたり。あとは、ネットでは普段与えられてる印象と逆の事を指摘された時に鵜呑みにしてしまうとか。
こういう時、一方的に賛成/反対表明するのもいいけど、一度自分の意見とは逆側に立って理由を考えて行くといいのではないかと思った。もちろん一方的に悪い出来事もあるだろうけど。
例えば同和問題を学習させるべきかどうかって議論があった時、賛成派と反対派が居ると思う。賛成派は理由として歴史を繰り返さないようにするとかあって、反対派は同和問題の学習自体が同和意識を高めさせるとかあると思う。
この議論の結論は私には何とも言えないけど、少なくとも私が言いたい事としては、
ある出来事があった時、肯定/否定の片方だけでなく両方の側面で物を見るべきだ
ってこと。
人生には、選べるものと選べないものがある。選べないものの代表としては、まずは親だ。それと、不慮の事故で親が亡くなるとか病気になるとか勤めていた会社が倒産するといったような、運命のような何か。それ以外にも出会う人とか、自分が選ばなくてもやってくるものは沢山ある。
困ったことに、この選べないものに平等さなんてものはかけらもない。極端なことを言えば、いつもの通り生活をしていても事故にあって突然死んでしまうこともある。他のいつもの通りに生活をしていた人たちは死ななかったのに。本当に不平等なものだ。
その不平等な、選べないものの隙間に、自分が選べる選択肢がある。選べないものが不平等なんだから選択肢も当然不平等なものになってしまう。けれども、その中から選ばなくてはいけない。更に言うなら、選択肢を見つけなければいけない。自分が選べる選択肢が全部が全部綺麗な形になって見えるわけではないからだ。自分の目の前の条件を検討して、その中から何が選べるのかまで自分で考えなければならない。これはとても難しいことだ。けれども老若男女関係なしに、この難しさに直面してしまう人は確実にいる。
そして更に厄介なのは、この難しい選択の結果は、ギャンブルのようなものだということだ。運が悪ければ、選んだ先にまた選べないものがやってきてその選択肢を選んだときの計画が全ておじゃんになってしまうことがある。
本当に心の折れる話だ。
それでも立ち上がれる人、それは本当に強い人だ。簡単に橋本知事の経歴を見てみたが、橋本知事は強い人だった。けれども誰しもがそんなに強いわけではない。正確に言うと、強くなれるわけではない。
けれども、選ばなくてはならない。自分が弱かろうとなんだろうと、選ばないで立ち止まったままでいるという選択も含めて自分の道を選ばなくてはならない。選べる選択肢が不平等であっても、その中から選ばなくてはならない。そして一番大事なのは、自分が選んだと自覚することだ。
もしかしたら、自分がその選択肢を選んだことを自覚することが一番難しいのかもしれない。他の人と比べて明らかに不平等な選択肢を見せつけられて、その中から自分が選ぶということを自覚することは本当に難しいかもしれない。こうせざるを得なかったといって、自分に選べるものがあったということすら気付かないのかもしれない。
けれども、その選択肢を自分が選んだという自覚が一番大事だと思う。そしてそれこそが希望だと思う。どんなに辛い状況でも、どんなに過酷な選択肢しか残っていなかったとしても、それを選ぶことだけは自分でできる。自分にしかできない。そしてどんなに辛い道であっても、自分が選んだという矜持があれば、それがきっとその先の道を照らしてくれる。
選べないことが起こってしまったら、それをなかったことにすることは出来ない。だから、せめてその中で自分が選ぶ自由がどれだけあるか考えなくてはならない。そしてそれを自分で選ぶ。それを自覚する。それが自分の人生を運命から取り返す唯一の手段だと思う。
259 名前: 社会保険庁職員(東日本) :2008/10/24(金) 20:28:41.18 ID:sFNyaW70
父が他界母子家庭に
これじゃいかんと番長を味方につけるために一緒のラグビー部へ。
→日本代表に選ばれラグビーへ明け暮れるも、大阪1、2を争う進学校の為ついていけずに落ちこぼれる
→弁護士めざす、二期で受かる
仕事がなかなかなく、家族の為に危ない橋を渡り独自のセンスで仕事をこなす。
仕事は増え、子供も増え、再婚した両親、嫁の両親、妹夫婦に同じ場所にマンションを買ってあげる。
後はご存知の通り。
こういうのを見て、「橋下って凄い経歴なんだ。こんな中でよくがんばってきたなあ。すごいなあ。こんな人が言うのだから納得だあ!」とか無邪気にはしゃいでる奴が俺は一番嫌い。
嫌いというか、その頭の悪さに軽くめまいがする。
俺からすれば、こんなんで喜んでる奴らって、恋空見て泣いちゃう層と同じレベル。
安っぽい物語に感動して、そこまではまあ個人の趣味だからいいとしても(それでも俺が嫌いな事に変わりはないが)、「こんな人が言うのだからすごい」「こんな人が言ってるのだから説得力ある」とか言っちゃってるところ。
何?お前ら、バカなの?
橋下がいくら苦労しようがそんなことは主張と関係ないから。甘ったれんな。苦労して育ってきたからそれが何だ?それでも論理的に間違っているなら間違いなんだ。橋下がいくら俺は底辺からでも頑張ってきたとかいったところで所詮それはお前の人生であって、その基準で他者の事を語るなど無礼千万に尽きる。人一倍苦労したからって他者に説教できるわけじゃない。勘違いするな。苦労したから、人生論ぶてるわけじゃない。甘えるな。
いくら橋下が苦労していようがあるいはもともと金持ちだろうがなんだろうが、今こいつが主張していることとそれは全く関係がない。議論というのはそういうことだ。バックグラウンドなど、猫の抜け毛ほども関係が無い。それを、あんな安っぽいストーリーに感動した挙句、それを安易に橋下の主張と結びつける、この愚鈍さ。その頭の悪さに俺は絶望する。日本人ってこんなものなのか?
それと、どうせ「うんうん橋下はすごい、偉い」とか言ってるお前ら自身はといえば、どうせこの高校生と大差ない、ほどほどに恵まれてて大学もそれなりに行った奴らが大半のくせに、「橋下はこんなに辛くても頑張ってたのに、このゆとり高校生どもは…」とか、勝手に橋下の苦労を虎の衣のように着込み、高校生を見下してるのがまたクズ。
バカじゃないのか。そんなの橋下にとっても失礼だろうが。勝手に人の苦労を借りてそれで他人を見下そうとするな。人がした苦労を他人を見下す道具にするな。他人の苦労でオナニーすんな猿どもが。
百歩譲って、橋下が、はいはい、逆境の中物凄く努力しました、凄い人です、としても、だから何なのか。
だったら逆にそんな人が知事なんてやるのは迷惑だ。
「凄い人」ってのは、扱いに気をつけなきゃならない。「凄い人」は、そのとおり、「凄い」のだから、「だからこそそんなものを基準に府民に求めるべきじゃない」のだ。「貧乏?橋下はそんななかからはいあがったぞ?」なんていうのは逆に橋本を「普通の凡人」扱いしているともいえる。
極端な話、ほぼ全ての不幸を背負った事がありそれを全て克服した、なんて人がトップにたってみろ。
「実はこんな不幸が」「俺は乗り越えた」
「実はあんな不幸が」「俺は乗り越えた」
「こんな不幸であんな不幸が」「俺は乗り越えた」
話にならない。それじゃ政治なんていらないだろうが。あくまで橋下ってのは、「不幸な境遇からなりあがった」というイレギュラー的存在である。「不幸を克服したえらいひと」、OKそうだとしよう。しかしならば尚更そんなものは基準におくべきじゃない。お前達は、天才を基準に教育を考えるのか?数学が神レベルにできる奴が数人いたからといって、そいつらのレベルに合わせてたらほかのやつはどうしようもなくなる。
不幸な境遇からなりあがった、そうだねそれはすごいね。で、どうしてそこから「だからその他の不幸なお前らもがんばれよ、橋下がやったんだからやれよ」になるのか。すべきことはそうじゃなく、橋下のような「不幸な境遇」をまず政治的に是正することだろうが。不幸な境遇からなりあがりましたすごいすごい、それはいいとして、そもそもはその不幸な境遇自体が、よくないものだったんだ。なくすべきものだったんだ。その不幸を「あってもいい」などと肯定しては、いけない。乗り越えたからといって。そもそもの悪はその不幸であった。そしてそういったものをなるべく軽減するのがある意味政治の役割なのだ。(当人が自身の胸の内で一人だけひっそりと肯定するのは構わないが)
不幸な境遇からなりあがった人間というのはこの辺りが面倒くさい。なまじ不幸を経験しそれを克服したからと、他者にもそれを要求する。「不幸な境遇があったこと自体がもともと正すべきことだった」などと言われると自分を否定された気になるのか知らんが、妙に「不幸な境遇はあって当たり前」としようとする。不幸を乗り越えた者が言ったことだからと、皆が妙に否定できなくなる。この悪循環。不幸を乗り越えたものは、その自身の不幸を正当化しようとするのだ。なぜならば自身の成功はその不幸と地続きであるから。なればこそそういったものはやけに「不幸はあって当たり前、そんなものに文句を言うな」となりがち。不幸を乗り越えたものの乗り越え方には、一見の価値があるかもしれない。しかし彼らの根性論は決して聞いてはいけない。語弊を招くのを覚悟で言えば、彼らはやや歪んでいるのだ。幼き頃の不幸ゆえに。まるで幼き頃性的虐待にあった子供が、かえって大人になり風俗につとめてしまうように。不幸を彼らは認めざるをえない。そういう人物なのだから、一概に「えらいひとだ、えらいひとだ」などと持ち上げてその全てを肯定などするな。甘やかしてはいけない。いくら不幸で成功した人だからといって全てが正しいわけではない(当たり前すぎるのだが)。
「不幸からなりあがった人」の話は話半分に聞くべき。
彼らは自身の不幸を正当化している。
個人レベルの話なら一向に構わないが、それを他者への基準にするな。
お前が不幸を乗り越えた凄い人なのはわかった、しかしだからといってその不幸をこれから「乗り越えられるはずだ」といって無視するのなら、もう、不幸を乗り越えた人なんて不幸な人にとって邪魔なだけだ。(なまじ悪意がないから余計にどうしようもない)
正直なところ、高校生が橋本から説教されて、彼らが変わる変わらないといった話はどうでもよいことだし、
見るべきところは、やはり橋本自身の人生観や社会の捉え方であり、
人が変わる姿を見たいのならば、それこそテレビの相談番組や討論番組で十分な筈
大阪府の財政が沈没してしまったのは、府民の気質が他力本願だから?
どちらかと言うと、政治に対して鈍感だったから、というほうが適しているとは思う
財政危機により、政治に鈍感であることから鋭敏であることへの転換を要求されたわけだけど、
けど、それを一般化し、人生の唯一解にしてしまうのはどうなのだろう?
そもそも、人生の労苦の積み方に正解などないと思う
府の財政が厳しい故に空々しい夢や希望など語れないのは仕方ないかもしれないが、
社会の未来へのビジョンを語れずに全てを本人の努力に帰するのは如何なものか
以下は勘違いがあれば指摘してほしいのだけど、
それが相対評価であるならば、絶対的な学力弱者の存在を必要としているわけだし、
それに対して、自己責任を問うとしたら、相対評価というシステム自体が矛盾してないか
ってか私学助成金削減がそのまま授業料値上げにつながるのもどうかと
生徒が語るべきことはもっと違うことな気もするんだけど
(1)まず、土地は幼稚園とかなり離れた場所にあるので、わざわざ連れて行かないと園児は居ません。
(2)また、既に芋は収穫可能。そして園側の弁護士が収穫に行く連絡を府にしています。そしてその日付を過ぎても園は収穫作業を行いませんでした。
(3)府は、園が伝えてきた収穫日を過ぎたので、芋が掘り出されているものと思い作業を開始しました。意図的に子供の前で芋を掘ろうとしたわけではありません。
この3つの事実を持ち出すと、ほとんどの橋本批判者の意見はショボーンとなる。
というかこれぐらい調べようぜ。
なるほどなぁ……
http://anond.hatelabo.jp/20081016225650
は一般的な見地を述べているが、この道路の背景状況は知って欲しい。
http://www.kkr.mlit.go.jp/naniwa/03/01-01.html
万年渋滞の京都大阪間の大動脈国道1号線のバイパスで、東京で言えば環八のバイパスとして外環道が東名に繋がるぐらいのインパクトがある。立地的には郊外を選んではいるが、関東で言えば西東京と川崎をぶち抜くようなイメージ。
つまり、いらないけど作りやすくて予算を膨らませるための道路ではなく、なんとしても欲しいのだけれど色々難しいから難航しているタイプの道路。そういうところほどhttp://sankei.jp.msn.com/politics/local/081016/lcl0810161139000-n1.htmが沸いて困っているという話。
要らない道路はあっさりシャンシャンで決まり、必要な道路ほど妨害が立ちはだかる。
橋下知事は1日の府議会本会議で、選挙公約で掲げた子育て支援策の一つを「取り下げる」と発言。「公約撤回は簡単なことではないのでは」と問われると「そういう知事を府民の皆さんが選んだ」と反論
子育て支援策を支持して橋本に投票した府民が、なんで公約を撤回する知事を選んだことになってんだよ。
だったら「私、橋下徹は公約を確実に守るとは限りません!」って選挙活動してないと、理屈に合わないだろ。
「民間では」こんなことすると、契約不履行になるんじゃねえの?「そういう人間と皆さんが契約した」で裁判に勝てるの?
Amazon.co.jp: 上司は思いつきでものを言う (集英社新書): 橋本 治: 本
Amazon.co.jp: 会社は頭から腐る―あなたの会社のよりよい未来のために「再生の修羅場からの提言」: 冨山 和彦: 本
「『空気より重い空飛ぶ機械』は不可能だ。」ロード・ケビン、英国学士院総裁
「ギターバンドはもう流行らない」と言われて、大手レコード会社デッカのオーディションに落ちたビートルズ
「将来コンピュータの重量は、1.5トン以下になるかも知れない。」
Popular Mechanics誌、科学の果てしなき進歩を予測して、1949
「家庭にコンピュータを欲しいと思う人などいる訳がない。」
ケン・オルソン、Digital Equipmentの創設者・社長・会長、1977
常識とは18歳までに身につけた偏見のコレクションのことをいう
なぜ怒鳴りつけたのでしょうか? - reponの日記 ないわ〜 404 NotFound(暫定)
鳴かぬなら、鳴かせてみよう、ホトドギス。
鳴かぬなら、鳴くまでまとう、ホトドギス。
Amazon.co.jp: 戦国武将に学ぶ処世術―信長・秀吉・家康: 津本 陽: 本
最近の問題は富の偏在化なんじゃないの。
格差っていう言い方は嫌いだけど、非効率なまま既得権という権力の名のもとに負担を寄せているだとおもうんだが。
その結果が内需の減退でしょ。
統計上はそう大した格差が生じているわけではないよ。
つまり内需が不振なのは、金持ちから貧乏人までみんなの所得が伸びていないせいだ。
他国に比べて格差が酷いというわけではないから、内需や経済成長の伸びが鈍いのは
別の要因を考えるべきだろうね。インフレではないから非効率性も要因ではない。
この場合の対策は単純で、財政出動や金融緩和をすればいい事になる。
どうしても格差が深刻だと思うなら、低所得者向けの財政政策を発動してもいい。
そうは言ってないよ。インフレ=非効率の証と言っているだけ。日本はそうじゃない。
理由は簡単だよ。非効率性や格差のせいではなく、需要創出=政府のマクロ経済政策が悪い。
GDPデフレーターの下落は、国内産業や国内労働者の所得低下を意味する。日本は今インフレと
言われるけど、輸入品を除く総合的な物価指数であるGDPデフレーターを見ると明らかにデフレだね。
これを好転させるには、金融緩和がもっとも効果的。物価とは貨幣価値の逆数なんだから。
金融のグローバル化なら戦前も凄かったよ。むしろグローバル化が進むからこそ、
金融政策の効果は増大する。これはマンデル=フレミングモデルなんかを勉強してほしいね。
これはデフレでかつ不況だからだね。
不況は言うまでもないけど、デフレは借金する側=起業家側に大きな負担をもたらす。
リスクチャレンジを促す為にも、政府日銀は早急な財政金融政策を発動すべし、というのが結論。
あと一つ大事な事を言い忘れた。
与謝野馨が総裁になったら最悪と言ったけど、実はほぼ当確の麻生が総裁になった場合に、
与謝野を閣僚や党役員として取り込む可能性が出てくる。もしそうなったら、与謝野単独政権
よりもある意味厄介かも知れない。90年代以降、度重なる財政政策が失敗に終わったのは、
日銀が金融緩和で十分な支援を行わなかったせいでもあるけど、大幅な財政出動の後に
必ず財政引き締めが行われた(たとえば与謝野が影で主導した橋本政権や森・小泉政権)からでもある。
もし麻生の財政出動が一時的にでも効果を上げたとしても、その後に与謝野が暴れ出して
日産に来たときカルロスゴーンがやったことに似てんだろ。普通の企業改善テクニックなんだってば。
君の仕事は何かね、それは役に立っているのかね?俺の資料だとここは不要だからもしそうなら丸ごと消すぞって驚かす。
いやいや私の仕事はこうで、このように貢献していて、本当に必要なことなのです。なくすとこのような悪影響が出ます。
きちんと説明できた奴の所は、ちょっとの指導やらおやつ代程度の削減やら納得いく範囲での権限縮小やら類似部署との統合やらですむ。
きちんと説明できた上に、やりたいことをきっちり主張することができれば今まで以上の権限と支援が受けられる。
でも、どうせおやつ代程度の削減だろってたかをくくってちゃんと説明しなかったりすると、骨までざっくりもっていかれる。
で終わったら次の部署。
最初にどかーんって馬鹿っぽいほどの大きな削減を打ち出すのって、あとで合理的な改善を飲ませるためのテクニックだろ。合理的な改善提案自体も現場から引き出せたりすることもあって便利だし。
そういうテクニックに、関係ない外野が一喜一憂するのってあほくさいし、マスコミもいちいち報道すんなと。叩くつもりでやってるんだろうけど、人気になっちゃうだけだってばさ。
今日は仕事が休みだったので久々に姫路の映画館に最近封切されたアニメ『ドラえもん のび太のK-1初参戦』を観ようと思って姫路までバスに乗って行った。すると駅前のヤマトヤシキのあたりが何だか騒々しいので、『ドラえもん のび太のK-1初参戦』の上映時間にはまだ間があったので野次馬根性に任せて何が起きたのかと行ってみたところ人が鮨詰めの状態で入ろうとしておりその傍らでは人々が両脇に大量のトイレットペーパーを抱えて出てきた。
「一体何があったんですか」
「第二次オイルショックです」
「また石油の値段が高くなるんですか」
「本当に大変ですね」
「それは本当にお気の毒です」
「それはそれとしてどうしてトイレットペーパーを買い占めようとするんですか」
「第二次オイルショックだからです」
「いやそれは分かったんですが何故トイレットペーパーを買い占めるんですか」
「これ以上話しかけないで下さい紙が無くなっちゃうじゃないですか先着二百名の特典なんですよ」
そういう不毛極まりない会話が弾んだところで突然神姫バスの停車場から爆音が聞こえてそちらを振り返ってみると煙と炎が舞い上がっていた。一体どうしたというのか。
「あちらは山陽百貨店だからやはりトイレットペーパーが無くなって暴動が起きたようですね」
さっきとは別の人が私に話しかけてきた。全く物騒な世の中だ。私はこんなことはしていられない。『ドラえもん のび太のK-1初参戦』を観なければいけない。今回は特別にミルコ・クロコップがのび太の対戦相手として出演する。コマーシャルで流れていた予告編がカッコ良かった。
「僕はお前を秒殺する!!」
そう言えば『魁!!クロマティ高校』という映画が放映されたそうだがクロマティがクレームをつけたという一件を思い出した。これがアメリカのフロリダ州に1953年という経済的繁栄の最中に生まれた彼の真摯な怒りの発露だったのだろう。全くアメリカ人はやる時は容赦が無い。ワールド・ベースボール・クラシックの審判問題を考えてみたら分かる(私は見ていないのだが)。今回の第二次オイルショックもアメリカが抱える経済的な病巣のせいだろう。
「どうしました?」
さっきの人が話しかけてきた。私は話しかけられてきたことを忘れていたので慌てて思考を元に戻した。一旦脇に逸れた思考が元に戻るまでに15秒かかるという話を聞いたことがある。その15秒間が命取りになるかもしれないので用心する必要がある。私は腰に挿した日本当の柄の手ごたえを確かめた。ちなみに私はいつも日本刀を持ち歩いているので(例えば自動販売機の下に落ちたお釣りを探したりする目的で)三島由紀夫に間違えられることが多い。
「第二次オイルショックだそうですね」
「そうみたいですね」
「あちらでもトイレットペーパーが売れてるみたいですね」
「そうみたいですね」
「何故オイルショックが起きたらトイレットペーパーが売れるんでしょう?」
「そうみたいですね」
「紙は石油から作られているんでしょうか?」
「そうみたいですね」
疑問が解決したので私は本来の目的を思い出して『ドラえもん のび太のK-1初参戦』を観に行った。すると何かおかしい。よく観ると出ていたのはミルコ・クロコップではなく長州小力だった。
「橋本ぉー!!」
「僕は野比のび太だよ」
何だか力が抜けてしまったので家に帰ろうと思い神姫バスの停車場に向かったところバスが一台もない。そういえばオイルショックと聞いていたがガソリンが尽きたのだろうかと思い事務のおばちゃんに聞いたところ今日のバスはもう全部出てしまったといわれた。それで一夜を過ごすためにひとまず手近なビジネスホテルに泊まった。今そのホテルから書いている。ここは13階なのだけど窓の外に頭頂部から砕けた灰色の脳味噌を飛び散らした黒髪の痩せた女が般若のような形相でこちらを見ていたのでとりあえず日本刀で切ってみたらそのまま落ちていった。