はてなキーワード: 構造改革とは
戦後、細かないざこざを繰り返しながらも、日本とアメリカはある意味良好な関係を保ってきた。日本は事実上アメリカに守られながら、製品を大量に輸入してもらう一方で、多くの食物を輸入させてもらい、繁栄してきたという側面があると言えるだろう。半ば強制の部分も多いが、日本は鬼嫁と結婚した夫のように、尻に敷かれながらも、楽しい結婚生活を送ってきたと思う。
そのアメリカが、瀕死の重傷だ。
自分用のメモとして、アメリカと日本のヤバさをクリップしておこうと思う。
ドルが対ユーロと対円で急落、FRB大幅利下げで 2008年 12月 17日 07:19 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-35479120081216
16日のニューヨーク外為市場では、米連邦準備理事会(FRB)が予想以上の大幅な利下げに踏み切ったことを受け、ドルが対ユーロと対円で急落した。
FRBは、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を従来の1.0%から0─0.25%に引き下げるとともに、リセッション(景気後退)に対応するため「利用可能なあらゆる手段」を講じると表明した。市場予想は、最大でも0.75%の利下げだった。
今回の大幅利下げでFF金利の誘導目標は『過去最低水準』となった。アメリカは未曾有の危機に直面していると言って差し支えないだろう。
さらに、11月の住宅着工・許可件数は、ともに過去最低水準。アメリカの景気を支えていた住宅市場は見る影も無い。
11月の米消費者物価指数(CPI)も2カ月連続で、統計開始以来最大の落ち込み。日本製品の良き顧客であったアメリカの市場は冷え切っている。日本経済を牽引していた日本の製品は売れるわけも無く、しかもいつまで低迷が続くかわからない。
それから、ゴールドマン・サックスの四半期決算が上場以来初の赤字となったらしい。逆張りして儲かっていたという去年のニュースが懐かしい。
米ゴールドマンが巨額利益 サブプライムで「逆張り」2007.12.14 21:09
http://sankei.jp.msn.com/economy/finance/071214/fnc0712142109023-n1.htm
米国の低所得者向け高金利型住宅ローン(サブプライムローン)の焦げ付き問題に絡み、大手金融機関が相次いで巨額の損失を出す中、米証券大手ゴールドマン・サックスが、同ローン関連の資産担保証券の急落を見込んだ「逆張り」投資で、1年間で40億ドル(約4500億円)近い巨額利益を上げていたことが14日、分かった。米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)が報じた。
ゴールドマンは、近く発表する決算で110億ドル以上の過去最高益を発表する見通しだという。しかし同紙は、ゴールドマンが相場下落を予測しながら同証券の販売を続けたため、結果的に顧客が多額の損失を被ったとして同社の姿勢に強い疑問を示している。
そんな危機と言う状況を通り越したような危機的状況のアメリカが、デフォルトするんじゃないかという予測まで出ているらしい。
実際デフォルトするかどうかは別として、それほどの状況が予測されるほど事態が深刻なのは事実なのだろう。
米がアルゼンチン・タンゴを踊る日!? 仏のシンクタンクが2009年の米・デフォルトを予測 2008-10-23 13:00:38
http://ameblo.jp/sunshine-berkeley/entry-10155047831.html
本ブログでも度々取り上げた大統領選挙の空騒ぎをよそに、アメリカ発の金融危機は深刻さを深め、その悪影響は実体経済にも波及し始めているが、そんな中やはりというべきかいよいよというべきか、フランスのシンクタンク・LEAP/Europe2020が、来年2009年夏までにアメリカがデフォルト(債務不履行)に陥るという予測を発表している。
(中略)
(論文要旨)
・ 最近の米ドル上昇傾向は株式市場の崩壊による一時的な現象にすぎない。
・ 最近の政治改革のおかげで、ユーロは世界的経済危機の中にあって「安全確実な避難所」になり、米ドルに代わる投資先を提供する。
・ 現在進行中の米国実体経済崩壊は、デフォルトを防ぐための代替手段(訳注:修正資本主義政策など)の実行を困難にする。
・ 2009年の米国に残された唯一の問題は、インフレーションが高率でおさまるか、それともハイパーインフレーションに襲われるかだけである
---
また本論文はさらに、来るべきアメリカ債務不履行のインパクトは、去る1929年の大恐慌の比ではなく、アメリカの債務不履行に伴いドルならびに米国債は 90%程度減価し、アメリカ国内で経済的・社会的・政治的混乱が発生するであろうことも予測している。
さてアメリカが債務不履行に陥ることにでもなれば、超円高&アメリカ市場壊滅で輸出産業が総崩れになったり、極東におけるアメリカ軍プレゼンスが維持できなくなり日米安保が事実上機能しなくなるなど、アメリカの忠臣・日本も多大な影響を蒙ることが予測される。
日米安保が機能しなくなる時、日本はどうすべきなのか。そんな未来を想定しておく必要があるようだ。
さて、日本の方の状況だが、こちらも緩やかに経済の死に向かって近づいているような不気味さがある。
<トヨタ>国内工場で週休3日導入へ 車体も同調 12月16日14時15分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081216-00000055-mai-bus_all
トヨタ自動車は16日、世界的な販売不振に対応するため、来年1月末以降、ほぼすべての国内工場で週休3日を導入する方針を固めた。土曜、日曜に加え、一部の金曜も生産を休止する。グループの車体メーカーのトヨタ車体(愛知県刈谷市)も同調する。減産に伴う平日の操業停止は、急激な円高に見舞われた93年8月以来15年ぶりとなる。
11月首都圏マンション発売戸数、過去最長の15カ月連続減 12月15日14時51分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081215-00000401-reu-bus_all
民間の不動産経済研究所が発表したマンション市場動向によると、11月の首都圏マンション発売戸数は3293戸で前年比14.9%減となり、過去最長となる15カ月連続マイナスとなった。
これまではバブル崩壊時の1990年11月からの14カ月連続減が最長だったが、法改正や金融市場の混乱などを背景にした市況悪化で過去最長を更新した。
1万6000人削減でも底が見えぬソニーの業績低迷 8時30分配信
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20081215-00000001-diamond-bus_all
日本時間12月9日午後、ソニーのハワード・ストリンガー会長と中鉢良治社長は、全社員に向け電子メールで緊急メッセージを発信した。「痛み」とは、全世界16万人の従業員の5%に当たる8000人(非正規社員を含めると1万6000人超)の人員削減、57ある製造拠点の1割削減など、エレクトロニクス事業の収益性改善に向けたリストラを指している。
2007年度まで3年間の構造改革を経て業績が回復基調にあったソニーだが、今年9月、事態は急変した。米国金融危機に端を発した世界同時不況が、売上高の八割を海外が占めるソニーを直撃したのだ。景気減速による販売不振と急激な円高の影響で、08年度の営業利益を57%減の2000億円に下方修正。再び、過酷なリストラを迫られることになった。
日銀短観、大企業製造業 過去2番目の下落幅 昭和50年2月以来 12月15日9時15分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081215-00000503-san-bus_all
日銀が15日発表した12月の企業短期経済観測調査(短観)は、景気判断の目安となる大企業製造業の業況判断指数(DI)がマイナス24となり、9月の前回調査から21ポイント低下した。オイルショック時の昭和49年8月調査の26ポイント低下に次ぎ、50年2月と並ぶ過去2番目の悪化となった。中小企業は製造業、非製造業ともにマイナス29で、いずれもマイナス幅を拡大。米国発の金融危機の直撃を受け、歴史的な景気後退局面を迎えたことが、企業の景況感にはっきり表れた。
こういう状況を受けて、日銀がどういう手を打ってくるのか、注目である。
追加利下げの是非、判断へ=週末の決定会合で - 日銀 12月15日13時1分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081215-00000054-jij-bus_all
企業の景況感が大幅に悪化した12月短観の結果を踏まえ、日銀は18、19の両日に開かれる金融政策決定会合に向け、対応策の詰めを急ぐ。海外経済の悪化に伴う輸出や生産の急激な減少で、企業経営は厳しさを増すばかり。政府内には、かつて日銀が採用したゼロ金利や量的緩和政策の復活を期待する声もある。決定会合では、企業の資金調達の円滑化策に加え、10月末に年0.5%から0.3%に下げた政策金利をさらに変更する追加利下げの是非が焦点になりそうだ。
すでに経済の危機レベルは最大のレベルに達していて、しかもいつまで続くかわからないのだが、日本のメディアはそういうことを伝える機能をすでに失ってしまっているらしい。これから年末に向けて、今までの年末となんら変わらないお気楽な番組が放送されるであろう。日本の国民は『経済危機特別番組』など放送されても誰も見ない。政治家は政局で忙しく、官僚は自分の省庁の予算をいかに死守するかしか考えていない。
今はアメリカの状況の方が深刻だが、この危機的状況から立ち直るのはアメリカの方が早いかもしれない。アメリカの判断は果断で、新しい大統領の強力なリーダーシップの下、素早い政策の実行を行っていくだろう。日本にはそういう素地はまったく無い。
今日本は、対岸の火事をただただ眺めている。こちらの岸でも火事が起こっている事を知ろうともせずに。気がつけば、対岸の火事はとっくに消えて、こちらの岸の火事だけが炎上しているという事態になりかねない。
そうならないよう、何かを考えて行くべきか。
「この金融政策が日本経済を救う」(光文社新書)高橋洋一 について
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/da64d8628af2b3d9223f3699d4b2401b
インフレ目標についての主張は、かつてに比べると後退していてわかりにくい。
デフレのとき実質金利をマイナスにできれば望ましいのはおっしゃる通りだが、それを実現する手段が不明だ。クルーグマンも認めたように、デフレのとき中央銀行がインフレ期待を作り出す手段はないのだが、「効果の波及メカニズム」についての説明がない。かろうじてそれらしいのはシニョレッジだが、これは著者も認めるように金融政策ではなく財政の問題だ。
金融政策の入門書としては「世界一簡単」かもしれないが、それが「日本経済を救う」根拠はどこにも書かれていない。よく読むと人為的にインフレを起せるとは書いてないので、著者も(師匠バーナンキと同様)リフレ政策は放棄したのだろう。
重要なことは、日本経済の直面している問題は単なる「景気回復」ではないということだ。百歩ゆずって著者のいうマイナス金利で自然率との乖離がなくなったとしても、それは低い自然成長率で安定するだけで、日本の長期衰退は止まらない。本質的な問題は、成長率を上げる規制改革だ。霞ヶ関で構造改革の孤独な闘いを続けた著者が、それと無関係に古いケインズ的な金融政策を主張するのは奇妙である。問題は景気じゃないんだよ、わかってるだろ?
かつての日本の投資家は、バカだったんじゃなくて、それで良いと思っていたんだよね。
金のある奴が、バカを食わせてやる。
失敗しても良いじゃないか、貨幣制度とか、市場なんて、みんなが仲良く暮らすためのアイテムに過ぎない。
事業をするってのは、投資家である株主だけじゃなくて、社長も従業員もお客さんもハッピーじゃなくちゃならない。
みんながハッピーに暮らすためには、多少のバカにも目をつぶり、なあなあでやっていくのが一番。
無能な経営者や、サボってばかりの従業員でも、金持ちである投資家が食わせてやる。
そういうシステムになってた。
http://anond.hatelabo.jp/20081105135432
これまで5人くらいと付き合ったことがあるけれど、一般的な女の子と比較して
といった点が目立つ。
見た目は土井たか子を少し丸くしたようなかわいらしさがあるのだけれど、要するに中身は男だ。
初めは戸惑いもあったが、案外こういう女の子とつきあうのは楽で楽しいと分かってきた。
いろいろデートスポット・化粧品・服を試そうとするなど好奇心が強い。
初級講師資格の資格も持っているというのに中級講師資格の資格も取ろうと勉強していて向上心の強さがある。
感情をコントロールできない自分に「おかしいな、普段はこんなはずじゃないのに///」と恥ずかしがる。
問題はどうやって知り合うかだけれど、職場(選挙事務所)という戦闘モードの時に誘うのではなく、オフタイムが狙い目としか。
初めの一歩が難しいだけで、後は一般的な女の子よりも付き合いは簡単かも。
だって普段男同士でしている会話と同じでいいんだから。
まず、27兆円な。どうでもいいけど。
認識違うが小泉竹中の改革でガタガタになったのは地方じゃなくて既存の社会体系のなかで生産に寄与してこなかった層な。
もっというとグローバリゼーションの流れのなかで構造的な硬直があるままだともっとひどいことになっている。
なにもしなかったらもっとガタガタになっていた層だ。
助かりたければもっとやるべきだと思うよ構造改革とかいうやつは。
あと、今回程度のヘリコプターマネーは事実マネーサプライに影響を及ぼすかは微妙。
インフレはベストな選択ではないが有用だとおもう。が、正直2兆円じゃまるで足りない。
東証一部だけで300兆円がなくなっている。
2兆円なんかじゃまるで足りないのだ。
麻生の2兆円などは評価の土台にすらあがっていない。
まずこれを見て欲しい。
リーマン・ブラザーズ証券(株)[東京] 証券業 負債総額約 3兆 4314億 円
これが意味するものは人が労働によって得られるとおもっていた人的資本の毀損だ。
想定されていた生涯年収がこれを契機にがらりと変わる。
当面にわたって人は労働力を売ってもたいして金にならないという絶望的な未来をしめしている。
GDPの成長率の下落という出口のみえない長く暗いトンネルが目の前に登場したのだ。
3年で回復するという発言はポジショントークもいいところだ。
日経1万ぐらいの時はたしかにそれくらいのダメージだったが、これは切り傷だ。
深く大きく切り付けられればそもそも回復できるかという問題になる。
その労働価値が下落しようってときにマネーだけ増えたらとんでもないことになる。
今回のサブプライム問題が金融危機にまで発展したのはアメリカの議会が決定的なミスを犯したから。
政治的な理由で商売をつぶすな。
政治や政策でなんとかなると思わないほうがいい。
何百兆円という額で赤字国債を切ったところで決定策にはなりえない。
むしろ何もするな。
政治に求めるのはリーダーシップであり、成長するために民衆が何をするかを示すことである。
会社が大赤字を出したときに、寸志を出す社長は、太っ腹かもしれないがただのバカだ。
ビジョンを示せ。
やることを示せ。
みんながあこがれるような未来を描け。
お金が必要なんじゃない。
われわれには希望が持てる明日が必要なんだ!
ご清聴ありがとうー!!
わーわーわ
・・・っていう夢を見た。
まずは麻生太郎(68)はまず髪を染めるのをやめるのがいいとおもうなり。
小沢一郎は66歳。
麻生首相が総額27兆円の追加経済対策を打ち出した。目玉は2兆円かけて行う給付金だ。4人家族なら、1世帯で6万円。さっそく「選挙目当てのバラマキだ」「効果が疑問」みたいな批判が巻き起こってる。でも、この政策、ほんとは結構理にかなったまっとうな政策なのだ。
サブプライム問題がきっかけとなった金融危機がヤバさの全てみたいに思われているけど、日本経済にはバブル崩壊以降ずっと悩まされてる問題がある。それはデフレだ。失われた10年と呼ばれた90年代以降、物価は下落傾向にある。物価が下落すると、まず物の生産者でもあるサラリーマンの給料も下がる。加えて、企業の債務も増えてしまうことになるから(債務は同じ1億円でも、1億円の持つ価値自体が上がってしまう)、経済活動はますます落ち込んでいく。これが本当のヤバイ所だ。
小泉・竹中は不況の原因はリストラが足りないからだと言って、"構造改革”を進めた。でも、これは全くの逆効果で、銀行は企業にますます金を貸さなくなった。デフレというのは、供給に比べて需要が不足しているっていう現象だ。需要不足を解決するのが処方箋のはずなのに、いくら供給側を改革しても仕方がない。おかげで、とりわけ地方の経済はガタガタになってしまった。
それでも、小泉・竹中時代に景気が回復したじゃないかと反論する人がいるかもしれない。でも、それは"構造改革”のおかげじゃない。日銀がマネーの量を増やしたことで、長期金利が下がって円安になったため、企業の輸出が好調になったというのが真相だ。長期金利が下がると、日本国債持ってるよりもアメリカ国債の方がいいってことになって、円を売ってドルを買う流れができる。こんなに金利が低いとこれ以上金利を下げられないから金融政策は意味がないというのは大きな間違いで、マネーの量を増やせば長期金利は下がる。そして、長期金利が下がれば、円安を誘導するだけじゃなくて、企業も金を借りて設備投資を活発にしようと思うようになる。
マネーの量を増やすっていうことについて、この2日間で大きな動きがあった。1つは、麻生が発表した2兆円の給付金制度。もう1つは、日銀の金利引き下げだ。金利を下げるためには、日銀は大量にマネーを市場に放出しないといけない。そして、このような政策を一番強く主張していたのは、FRB議長のベン・バーナンキ。「デフレ克服には、ヘリコプターから金をばらまけばいい」という例え話を使うことから、ヘリコプター・ベンとも呼ばれる。そして、もう1人が、今年のノーベル経済学賞を受賞したポール・クルーグマン。クルーグマンは、何年も前から、日本は財政政策をもっと拡大し、それに合わせて日銀はマネーを増やすべきだと主張していた。こんな感じで、麻生の政策は、アメリカの経済学の大御所も認めている極めて考えつくされた政策で、決して選挙目当てのバラマキなどではないのだ。
構造改革熱に浮かされ、今また政権交代を煽りたい日本のマスコミは、このことを決して紹介しない。でも、何年か経ち、日本経済はかつての輝きを取り戻した時には、昔麻生が経済政策ってすごかったんだ、と評価される日がきっとくるはずだと信じてる。
追記:27億円と書いてたが、27兆円の間違いなので修正。指摘に感謝。
2003年4月、日経平均株価は7603円になった。バブル絶頂期のものから比べるとおよそ1/4の価値。
死者も出るような大騒ぎを経験してから10年もたたないうちに、日本はより深い金融海溝があることを2008年の10/27に知る。
2003年は小泉総理大臣が構造改革を大上段に振りかぶった時で国民は一時的に血を流すことを覚悟し、その後の国勢回復を信じていた。
また、他の国は景気が良かったため、外需が落ち込むことは考えにくかった。
2008年はあまりにも当時よりも環境は悪い。
ひとつは他国の景気が惨状であること。全体が悪いため、金融サミットで日本がリーダーシップをとらなければならなくなったことつきる。
もともと、そういうことは不得手なお国柄に加え、出来ることと言えば2003年時のエクスペリエンスを語ることだけ。
また、政情もねじれからくる不安定さ。麻生総理大臣は乱高下に一喜一憂しない(=なすすべなし)と答えている。
政府と日銀の足並みは揃ってない上(いつものことだけれども)、この時期にあって国会解散が現実味を帯びてきた。
まだある。ドルユーロに対する円高がまだ完全にピークしてないこと。まだ円高くなる余地を残してのバブルの最安値直前。
つまり数段上のもんがやって来るってことだよ。
実体経済には遅効的でも影響はかならずくるよ。
http://news.livedoor.com/trackback/3834035
小泉が格差を拡大して世の中を悪くしたと言う。
格差拡大は事実かも知れないが、少なくとも40??60才のやつらには絶対言って欲しくないね。
バブル時代に散々遊んだツケを今も払い続けてるからこうなってるんだ。
第一考えが短期的すぎる。景気よくするのは正直簡単で、公共事業をやりまくればいい。
それで国がつぶれても良いのかお前ら?そうなったら海外脱出すら出来ないぞ。
医療費の負担増っていうが、増やさなかったら誰が払うんだ?
国庫から無限にに出てくる訳じゃないんだぞ。しかも世界見てみろ、日本の医療費バカ安だぞ。
医療費無料の国があるとか言うけど、そういう国の税金見てみろ。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1112223596?fr=rcmd_chie_detail
これが「老人増で成り立たなくなったから負担上げます」
何もおかしくないだろ。今までの負担が良いならアメリカ型に移行、高福祉目指すなら北欧型に移行するしかない。
これから年金を受け取り、医療費を受け取ってそれで何も生み出さず余暇を過ごそうって言うのに。
今まで稼いだ分だって言っても、お前らの年代は払う量が少なすぎたんだよ。
http://r25.jp/magazine/ranking_review/10001000/1112008091802.html
これを見てみろ。若くなればなるほどり赤字一直線だよ。
格差が広がったんじゃなくて、若い奴らが減って一人あたりの負担が増えて金がない、中高年は今までの生活をやめようとしない。
その差が出てるだけだよ。
バブル期に就職は向こうから来て、しっかり遊んで、それでいて老後もしっかり遊ぼうってか。
その金はどこから来てるか考えたことあるのか?就職氷河期と呼ばれ有名大学出ても仕事がなく、車すら買えない今若い労働者の税金だぞ。
構造改革が最良の選択だったかは時代が決めることだが、何もやらなかったら国つぶれるぞ。
お前らの言ってることは、自分たちが死ぬまでは今のままでやれ、死んだあと国がつぶれても知らないって自己中なこと言ってるようなもんだ。
構造改革と騒がれるようにならなくっても同じように落ちぶれてたかもよ。
構造改革と騒がれなかったモデルと比較しないと本当のことはわからないわけで。
それもサンプル数が相当必要なはずで。それは不可能だから、事実がどうだったかはわからない。
http://www.nakagawahidenao.jp/pc/modules/wordpress0/index.php?p=23
この社説に異論があるのは、「財政再建に秘策はない」ではなく「財政再建に秘策がある」からだ。具体的には、2011年度で名目成長率4%を達成する経済成長にある。問題は、この経済成長が社説が言う「歳出削減と増税という当たり前の選択肢」から抜け落ちていることである。そこで、重要なのが物価上昇率であるが、先進国では一般的な物価上昇率である2%前後を想定することは充分に可能ではないか。それと成熟した日本経済の成長力2%前後を加算しての4%名目成長率目標となる。ただ、その前提に長期金利の封じ込めが必要となる。そこで日銀の金融政策の役割が問われてくる。2011年度に名目成長率4%が達成できれば、「構造改革と経済財政の中期展望」による3・1%より1%近く高くなり、税収は消費税4%前後違ってくることになる。ならば、国民負担は大幅に軽減されることになる。このような歳出削減と経済成長の両立による消費税引き上げ幅の縮小による財政再建こそ、民意が選択した小さな政府路線に拠る秘策と言えるのではないか。党財政改革研究会の議論ではこうした視点を踏まえて議論すべきであり、また総裁選においても成長率をどうみるかは、大きな争点になるべきと考える。
どう見ても日銀が金利を下げて物価上昇率(ここではGDPデフレーターな)を2%前後に上げ、財政再建しましょうと言っているように見えるが?
今、自民党総裁選をめぐって経済政策の上で興味深い対立構図がある。
・上げ潮派=小泉改革の継承を謳い構造改革で日本経済の強化を図ることで経済成長を高める。小泉チルドレンなど改革派のグループ。
・財政バラマキ派=従来型の公共事業などケインズ型財政出動(マクロ政策)で景気回復を図ろうとする。麻生氏のグループがその代表。
・財政再建派=与謝野氏や谷垣氏らのグループで社会保障制度の維持のためには消費税増税などの国民負担の増大は避けられないとする。
さて上に上げた中で上げ潮派は小さな政府、他の二つの立場は大きな政府とおおざっぱに分けられるであろう。考え方としてはわかりやすい構図である。
ところがネット上の一部でおかしなグループが騒いでいることにお気づきだろうか。リフレ派と呼ばれる一群である。
彼らの主張をわかりやすく言うと、要するにお金を刷りまくってインフレを人為的に起こして景気を回復させようといったはなはだ危険なものであり、常識では到底考えられないものだ。ところが驚くことになんと彼らが支持しているのが改革派=上げ潮派だということなのだ!これは世界の新七不思議とでも言える不思議な現象ではないだろうか。
もちろん上げ潮派=改革派の人たちはそんな戯言に付き合っている暇はなく、当然スルーしているのだが、まるでネットストーカーであるリフレ派は迷惑も顧みず必死で持論を流布しようと躍起である。そもそもリフレ派が依拠しているのは「マクロ経済政策」の中の金融政策だそうだが、それだけ見ても改革派とは水と油の存在であることは明白なのに、だ。
リフレ派ははやくこのような迷惑行為はやめておとなしく「思想の近い」麻生氏のグループに仲間入りした方がよいのではないか。ところがなぜか彼らは麻生のグループとは違うと強弁する。彼らの中では違って見えるらしい。しかしどっこい世間やメディアの目から見れば明らかに無理があり、どう考えても政府や日銀のマクロ政策に頼ろうとする意味で上げ潮派=改革派とはまるで別種の生物であることは明らかである。
まあ福田の評価もさんざんだけどさあ
(略)それにしても首相になってこれまで何もしなかった。
http://mainichi.jp/select/today/news/20080902k0000m010127000c.html
いくらなんでも「何もしなかった」ってマジかよと思ったw
でも何をしたか俺もよく知らんのでww
いちおう福田を積極的に評価、擁護してるぽいレスを抜き出してみる。抜けがあったらすまん。
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/news/1220272361/
1 : 柔道家(大阪府):2008/09/01(月) 21:32:41.16 ID:usE4MpLo0 ?PLT(13331) ポイント特典
sssp://img.2ch.net/ico/nono.gif
地味だけど頑張ったのに
2 :中国住み(四川加油!):2008/09/01(月) 21:32:59.09 ID:ukhPhSD+0 ?PLT(12919)
だよな。
24 : 五十代(愛知県):2008/09/01(月) 21:38:12.55 ID:t+JW54il0
おれも評価自体は低くない
日中中間線問題なんかは福田以外無理だったろうし
しかし、これだったら麻生が最初からやっても良かったんでは?
31 : 五十代(熊本県):2008/09/01(月) 21:40:07.71 ID:f7tezYbz0
辞めたとたんに評価する人間がわらわらと出てくる
41 : ワキガ(神奈川県):2008/09/01(月) 21:41:43.56 ID:t1tyCghC0
そんなに悪いと思わなかったけど
44 : イケメン(ネブラスカ州):2008/09/01(月) 21:42:41.29 ID:kkI2aR1sO
笑わせてくれるわw
48 : ネットカフェ難民(神奈川県):2008/09/01(月) 21:45:18.45 ID:JSwYfA3M0
福田首相おつかれさまでした
49 : 住居喪失不安定就労者(大阪府):2008/09/01(月) 21:46:18.68 ID:N3vF/78wP
嫌いじゃなかったよ
会見みてたら志半ばって感じだな
言い訳はやめとけ見苦しいから
70 : 四十代(dion軍):2008/09/01(月) 21:50:54.17 ID:4dDoo53o0
まぁ中国と仲良くなれたのはよかった
71 : ヘンタイ(北海道):2008/09/01(月) 21:51:02.37 ID:Ug0GW4ka0
さて、安部のように後で評価されるのかどうか
75 :(・∀・):2008/09/01(月) 21:51:31.78 ID:YUdh+7Cu0
人権擁護法案を無視したことは評価したい。
94 : 家事手伝い(アラバマ州):2008/09/01(月) 22:00:51.47 ID:zK9SSDQ50
中国との友好的な関係は大切だとは思うけど、ちょっと過剰だったな
112 : 五十代(愛知県):2008/09/01(月) 22:07:03.64 ID:t+JW54il0
外交は強かったな
それが内政で出てればな
113 : 住居喪失不安定就労者(大阪府):2008/09/01(月) 22:08:18.19 ID:1jAeBexyP
〃~ ̄ヽ
6□c□ フフン
ヽ´┴/
( <∨>)つ
福田総理とは、衆参捻れてる中見事にテロとの戦いを継続させる新テロ特措法を成立させ、
C型肝炎問題を見事に解決し、民主党に党首会談を持ちかけて日本の戦後政治の癌小沢一郎の求心力を低下させるのに成功し、
負けたら辞職確定、日本の国防に関わる大事な岩国市市長選挙で僅差ながらも見事に勝利し、
経団連に給料上げろとせまり、反捕鯨テロリスト「シーシェパード」へ催涙弾発射を名言し、
道路族の抵抗に負けず道路財源の一般財源化を閣議決定して、さらには霞ヶ関の官僚の抵抗に負けず公務員改革をなしとげ
北京五輪の皇室出席という中国からのムチャな要求を見事拒否し、
食糧問題・燃料問題を解決し、日本の国連常任理事国入りのためのアフリカ外交を積極的に行って、
114 : 鵜(アラバマ州):2008/09/01(月) 22:08:40.58 ID:xtHgzRAN0
雇用問題
ねじれ国会
もはや誰がやっても無理だったんじゃねーのか
よく堪えたよ福田は
115 : 住居喪失不安定就労者(東京都):2008/09/01(月) 22:08:53.49 ID:ohX0W/n80
116 : 自宅兵士(北海道):2008/09/01(月) 22:09:07.11 ID:AF2mhGS80
俺は好きだったな
民主に裏切られて完全に死に体になった
あそこで小沢が党をまとめられれば、
民主党の掲げる政策も実現できただろうし、政界再編の流れもうまれただろうに凄く残念
福田は自民党を離党してご意見番みたいになればおもしろい役回りが出来ると思う
129 : 四十代(アラバマ州):2008/09/01(月) 22:17:23.60 ID:T/gQGsC40
残念だね
安部に比べりゃやることやってただけに1年持たなかったのは残念だ
132 : 尿管結石(東京都):2008/09/01(月) 22:19:35.25 ID:p2a5gX740
年金特別便だけはよくやった
133 : WBC監督(福井県):2008/09/01(月) 22:20:30.54 ID:ZNCDEFZk0
4年は続けるって言ってたし、総理の肝心は引き際だとも言ってたから、
あと2、3年は続くだろうなって思ってたのに・・・
4ヵ年計画ってんだから初年度の低評価は低くて当たり前だと思ってただけに、ここで終るのは少々惜しい。
しかし麻生首相実現(?)は衆院選で野に下ったらありえないから、ある意味面白くはある。
138 : 五十代(東京都):2008/09/01(月) 22:23:40.24 ID:SczxYQsr0
具にみてみると仕事はちゃんとしたと思うんだが
マスコミがあんまり報じないだけで
152 : 五十代(福岡県):2008/09/01(月) 22:29:08.14 ID:U04N+mFK0
こんなねじれ国会という状況の下で福田の様な国民に対するアピール・インパクトに欠ける首相はきつかった
153 : 五十代(東京都):2008/09/01(月) 22:29:27.52 ID:yhH9aIA10
功績といえばまずパンダだな
160 : 主婦(福岡県):2008/09/01(月) 22:31:17.97 ID:A0EI7GrH0
〃~ ̄ヽ
6□c□ フフン
ヽ´┴/
( <∨>)つ
福田総理とは、衆参捻れてる中見事にテロとの戦いを継続させる新テロ特措法を成立させ、
C型肝炎問題を見事に解決し、民主党に党首会談を持ちかけて日本の戦後政治の癌小沢一郎の求心力を低下させるのに成功し、
負けたら辞職確定、日本の国防に関わる大事な岩国市市長選挙で僅差ながらも見事に勝利し、
経団連に給料上げろとせまり、反捕鯨テロリスト「シーシェパード」へ催涙弾発射を名言し、
道路族の抵抗に負けず道路財源の一般財源化を閣議決定して、さらには霞ヶ関の官僚の抵抗に負けず公務員改革をなしとげ
北京五輪の皇室出席という中国からのムチャな要求を見事拒否し、
食糧問題・燃料問題を解決し、日本の国連常任理事国入りのためのアフリカ外交を積極的に行って、
163 : 四十代(東京都):2008/09/01(月) 22:32:30.51 ID:VZ88kfjM0
あれから1年近く、噴出する問題を解決しながら持ったことは評価されるよ。
麻生ばかりクローズアップされて経済対策への布陣の意図がマスコミに扱われず評価されなかったのが全て。
165 : 五十代(長屋):2008/09/01(月) 22:33:45.75 ID:Vgkjocyh0 ?PLT(12200)
まあ、色々やりにくかったのはわかるよ。
自分の内閣になったと思ったら、大田があれではねー。
189 : ママ(大阪府):2008/09/01(月) 22:54:41.27 ID:k6WwQvwi0
>>160
これからはこのコピペが貼られるのか。
教科書に明記したんだっけ?指導要領じゃなかったか
192 : 九条マン(愛知県):2008/09/01(月) 22:55:52.67 ID:Sup311KJ0
>>181
197 : ワキガ(東京都):2008/09/01(月) 23:05:51.73 ID:FN7dxpya0
まじれすすると
クラスター爆弾の件
尖閣諸島の件
公文書整備の件
などそれなりに良い仕事している。
2ちゃんに生息しているネトウヨあたりに評価されてしかるべきなんだが、
なぜか逆の評価になってるみたいだな。
200 : ワキガ(東京都):2008/09/01(月) 23:09:04.07 ID:FN7dxpya0
それと公文書整備の件は最後まできちんといければ
小泉の構造改革どころではない、シャレにならない真の改革になったはずなんだが
これが中断してしまうのはとても残念だな。
204 : WBC監督(catv?):2008/09/01(月) 23:13:53.67 ID:QaYcZmEr0
>>197
あと竹島ね。
なんかウヨのふりした人たちがアメリカに文句言わないとか批判してたけど、
ちゃっかり教科書に載せちゃってるんだよね。
205 : 1(樺太):2008/09/01(月) 23:17:49.46 ID:lQT60JGDO
207 : 船長(東京都):2008/09/01(月) 23:22:18.55 ID:Frq80eAs0
化石燃料の消費意欲を出来るだけ削ごうとガソリン税を復活させるなど低炭素社会に意欲満面だった
竹島問題を表記することで日韓関係を冷却化させて、韓国の諸問題の火の粉を防いだ
208 : ワキガ(東京都):2008/09/01(月) 23:28:32.05 ID:FN7dxpya0
こう列挙されると外交面なんか結構優秀だったっていう印象になってきたw
なんでもっとアピールしなかったんだろうな。まあいまさらだけどさ。
209 : ブサイク(愛知県):2008/09/01(月) 23:34:08.67 ID:hxnD17qQ0
見えない(報道されない)ところで結構色々やっていたんだね。
この大変な時期に、よく首相を勤めてくれたと思う。
もうちっと頑張ってほしかったです。
ともあれ、お疲れ様でした
210 : ネットカフェ難民(愛媛県):2008/09/01(月) 23:38:10.15 ID:p0bzFbAi0
なんだかんだ言われながらも飄々とこなしたんだな
「フフン♪」って感じで。
212 : 給食費未納者(東京都):2008/09/01(月) 23:44:10.62 ID:vZcaV0+R0
>>208
報道・マスコミ・TVが全く機能していない。本当に碌なものがないからな。
特に局面ではなく政治全体の評価・分析・丁寧な批判を完全に怠ってきただろう。
駄目だよな。
216 : 漁師(dion軍):2008/09/01(月) 23:47:10.81 ID:rjd2FfiV0
今読んだ所はここまで。
なにか業績に付け足しがあったら↓に頼むw
政府もとうとう景気の悪化を認めた中で、景気回復のために何すりゃいいの?ということで、大まかに次のグループがある。
政府がどんどん公共事業をやり、(その乗数効果で)消費を刺激して景気を良くしようという立場。麻生幹事長や中川昭一がこの一派。
国の借金を減らすことが最優先で、消費税増税もやむなしという立場。与謝野経済財政大臣や谷垣禎一がこの一派。
構造改革で企業の競争力を強くして、高い経済成長を実現しようという立場。中川秀直や竹中平蔵がこの一派。
このあたりがニュースなどで良く出てくる構図だが、実はもう一つ無視できないグループがある。”大きな誤り”の始まりの増田のような主張をする一派である。これを「リフレ派」という。
リフレ派の主張は、”大きな誤り”の始まりに書いてあるとおりだが、わかりにくいのでポイントだけ簡単に書くと、
というものだ。「あえてインフレを作り出す」のを目指すことから、「インフレターゲット(目標)政策」とも呼ばれている。
結論から書くと、“理論的には”正しい、ということになるだろう。まず、確かにデフレは物価が安くなって(゜Д゜)ウマーという面もあるが、物を作っている企業にしてみればコストを下げるために人件費を切り詰めないといけない。そうすると、人々の給料が減って、物は売れなくなり、経済活動は落ち込んでいく。だから、インフレを起こせばいいというのは自然な発想だ。
次に、インフレを作り出すために日銀がお金の量を増やすという点だが、普通なら日銀は金利を下げればインフレにもっていくことができる。しかし、今は超低金利でこれ以上下げようがないので、お金の量を増やすという手しか残っていない。
じゃあなぜ日銀はこの政策をとらないの?ということになるが、実はこのようなリフレ派の主張には、「本当にインフレを起こせるのか?」という問題がある。「インフレを作り出せば景気が回復する」という主張は、「日本にシリコンバレーを作れば産業が活性化する」という主張と変わらないからだ。「で、どうやって作るの?」というツッコミが入るのである。
上に書いたように、リフレ派は日銀がお金の量を増やすことでインフレを作るというが、すでに日銀は自ら直接増やせるお金(ベースマネー)の量を増やしているのに、市場全体で流れるお金(マネーサプライ)の量はあまり増えていない。「日銀がインフレにすると言えばみんなが期待するから結果としてそうなるんだ」という楽観論もあるが、これも「メダル獲ります」と宣言したからといってメダルが獲れるわけではないのと同じだ。
そんな中で、ひょっとしたらインフレが作り出せるかもしれない方法は、ばらまき派と手を組むことだ。大規模なばらまきをやるために大量に国債を発行して、その国債を日銀が引き受ければ、インフレになるかもしれない。
ところが奇妙なことに、リフレ派はばらまき派との関係になると口を閉ざす。それどころか、「ばらまき派の言うことは間違いで、リフレ派こそ正しい」というちぐはぐな主張すらしたりする。
リフレ派の人々(×リフレ政策)のおかしいところは、その孤高性にある。特に、構造改革派の主張に対する嫌悪感は、”大きな誤り”の始まりによく表れている。実際には、構造改革派の中川(女)や竹中、そのブレーンの高橋洋一などはリフレ政策に理解を示しているが、なぜかネット上のリフレ派は構造改革に異常なほどの敵意をむき出しにしている。
おまけに、リフレ派は自らの主張の正しさをわかりやすくアピールする努力をしていないように思える。むしろ、あえてそうしないのかもしれない。構造改革派を中心とする他の一派をdisることで、「難しい金融政策がわかってるリフレ派の俺たちって、ちょっと高い所にいるよね」と限られた仲間内で結束を確認しあっているように見える。この態度が、リフレ派が全く世間に浸透しない原因の一つになっているのではないか。