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2023-07-13

女性ホルモン投与の自殺リスクは真面目に周知すべきです

りゅうちぇるさんの死は大変痛ましく、深い追悼の意を表します。

ただし原因については明確なことは分かっておらず、誹謗中傷問題仕事や家庭の問題、そしてホルモン剤の投与など複数の要素が考えられ、一つの要因に決めつけるのは問題でしょう。界隈では誹謗中傷のせいだと決めつける向きが多いようですが、りゅうちぇるさん本人の証言として『ホルモンバランスが悪い』というものがあったことは無視できません。

https://bunshun.jp/articles/-/64288?page=2

女性ホルモンの投与が自殺リスクを増すことは、医学的にきちんと報告されており、たとえ女性に投与した場合ですらで大きなリスクとして知られています避妊用のピル女性ホルモンですが、以下のように自殺リスクを増大させます

http://www.stellamate-clinic.org/blog/2018/05/2018528-1437926.html

通常のピル:1.91倍 
プロゲスチン単独ピル:2.29倍
避妊リングホルモン剤が膣内に放出されるタイプ):2.58倍
避妊パッチ: 3.28

トランス女性身体男性)に対する投与はまだこれほど大規模なデータはないようですが、少なくとも性転換処置によって自殺リスクが減ることはないと報告されています

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5366074/

上の論文はかなり年齢層が高いですが、若年者に対する性転換処置を進めていたスウェーデンでは、利益より害が大きいことが明らかになり、トランスへのホルモン投与や手術といった処置が中止になっています

https://segm.org/segm-summary-sweden-prioritizes-therapy-curbs-hormones-for-gender-dysphoric-youth

質の低い/不十分なエビデンス

ホルモン治療法の安全性有効性に関するエビデンスは依然として不十分であり、明確な結論は出せない。

人口動態の著しい変化がよく理解されていない:

性別移行を希望する若者の急激な増加や、女性優位への性比の変化はよく理解されていない。

離脱/後悔の認知度の高まり

若年成人のトランス離脱に関する新たな知識は、後悔が少ないという従来の仮定を覆すものであり、また、ほとんどの人が離脱について医師に話していないという事実は、離脱率が過小評価されてきたことを示している可能性がある。

https://segm.org/Sweden_ends_use_of_Dutch_protocol

カロリンスカ病院の新しい方針は、医学危害可能性が大きい一方で、有益性の確実性が低い医療介入の拡散に対する国際的懸念の高まりを反映したものである

カロリンスカ病院が発表した最新の方針は、未成年者に対するホルモン介入のリスクベネフィット比が極めて不確実であるとした英国NICEのエビデンスレビュー未成年者に対する医療的「肯定行為包括的倫理的問題を強調した2020年英国司法審査さら2019年実施されたスウェーデン独自医療技術評価(SBU)のエビデンスレビュー引用している。

こういった医学的知見や国際的潮流を無視した議論トランスジェンダーの方々の生命健康を守らない、非常に危険ものといってよいのではないでしょうか。

誹謗中傷がよくないのは当然ですが、ホルモン投与の危険性を述べない一部トランス支持者の姿勢も、人権を守る立場とは言えないと思われます

anond:20230713093645

 
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