はてなキーワード: カロリンスカとは
りゅうちぇるさんの死は大変痛ましく、深い追悼の意を表します。
ただし原因については明確なことは分かっておらず、誹謗中傷の問題、仕事や家庭の問題、そしてホルモン剤の投与など複数の要素が考えられ、一つの要因に決めつけるのは問題でしょう。界隈では誹謗中傷のせいだと決めつける向きが多いようですが、りゅうちぇるさん本人の証言として『ホルモンバランスが悪い』というものがあったことは無視できません。
https://bunshun.jp/articles/-/64288?page=2
女性ホルモンの投与が自殺リスクを増すことは、医学的にきちんと報告されており、たとえ女性に投与した場合ですらで大きなリスクとして知られています。避妊用のピルは女性ホルモンですが、以下のように自殺リスクを増大させます。
http://www.stellamate-clinic.org/blog/2018/05/2018528-1437926.html
トランス女性(身体男性)に対する投与はまだこれほど大規模なデータはないようですが、少なくとも性転換処置によって自殺リスクが減ることはないと報告されています。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5366074/
上の論文はかなり年齢層が高いですが、若年者に対する性転換処置を進めていたスウェーデンでは、利益より害が大きいことが明らかになり、トランスへのホルモン投与や手術といった処置が中止になっています。
https://segm.org/segm-summary-sweden-prioritizes-therapy-curbs-hormones-for-gender-dysphoric-youth
ホルモン治療法の安全性と有効性に関するエビデンスは依然として不十分であり、明確な結論は出せない。
性別移行を希望する若者の急激な増加や、女性優位への性比の変化はよく理解されていない。
若年成人のトランス離脱に関する新たな知識は、後悔が少ないという従来の仮定を覆すものであり、また、ほとんどの人が離脱について医師に話していないという事実は、離脱率が過小評価されてきたことを示している可能性がある。
https://segm.org/Sweden_ends_use_of_Dutch_protocol
カロリンスカ病院が発表した最新の方針は、未成年者に対するホルモン介入のリスク/ベネフィット比が極めて不確実であるとした英国NICEのエビデンスレビュー、未成年者に対する医療的「肯定」行為の包括的な倫理的問題を強調した2020年の英国司法審査、さらに2019年に実施されたスウェーデン独自の医療技術評価(SBU)のエビデンスレビューを引用している。
こういった医学的知見や国際的潮流を無視した議論はトランスジェンダーの方々の生命や健康を守らない、非常に危険なものといってよいのではないでしょうか。
誹謗中傷がよくないのは当然ですが、ホルモン投与の危険性を述べない一部トランス支持者の姿勢も、人権を守る立場とは言えないと思われます。