2023-05-29

自殺未遂をした話

【本記事自殺奨励するものではありません】

自殺ニュースを目にする度に羨ましく思う。

いつどこでどうやって自殺したのか知りたくなるが、ブラウザ検索履歴に残るのも、かといってシークレットモードを使うのもなんだか癪に障る

からいつも「いいなあ、自分も早く死にたいなあ」って思うだけだ。

とはいえ自分は「死ぬしか後がない」というほど追い込まれているわけではない。

自分20代前半で、シス男性身体的性・性自認がともに男性)で、異性愛者で、大学卒業しており、家族との関係円満で、住む場所もあり、友人もいる。

社会的に見れば、よほど恵まれている方であるという自覚はある。

そんな自分が死にたがる理由は色々ある。

新卒入社した企業と相性が合わず、ここ2週間ほど仕事を休んでいること。

微熱などの体調不良が続き、心身共に疲弊した状態が続いていること。コロナでもインフルでもなかった。

まれから一度も恋人ができず、未だに童貞であること。

クリエイティブ趣味に没頭しようとするも、集中できずスランプが続いていること。

そのような状況を改善しようともせず、「できない自分」に酔って自己憐憫に浸っていること。

そんな中でも一番の理由が、「生きることに希望がないから」だ。

二十数年生きてきて、今まで上手くいったためしの方が少ない。

もちろん完全なゼロではないが、それでも他の人より劣っていたり、社会に上手く溶け込めなかったことの方が多い。

今までそうだったのだから、これからもそれが続いていくのではないか。そんな不安に苛まれている。

から死にたい

前置きが長くなったが、本題に入ろう。先日、自分自殺未遂をした。

もともと希死念慮はあったが、ここまで強く、そして具体的に「どう死ぬか」まで考えたことはなかった。

その日は突然だった。

いつものように仕事休みTwitterで「死にたい」だの「いか自分が無価値人間か」を呟いているうちに、「本当に死ぬか」という気持ちが膨れ上がってきた。

ネクタイで首を吊ろうと思って、全身スーツに着替えた。

失禁があると聞いていたので、足元にタオル珪藻土マットなどを敷いた。

最期音楽を聴いていたくて、Spotifyを起動した。

死ぬとしたら遺書遺言を残すつもりだったけど、そんな気力はなかった。

その日はもう遅かったし、一人暮らしだったか邪魔は入らないと思った。

何もできなかった日だったので、自殺の準備をしている時間は生き生きとしていた気がする。

ネクタイ片端をドアノブに結んだ自分は、仰向けで横になり、首を吊った。

息苦しかったが、それだけだった。

意識朦朧とするわけでも、視界がぼやけるわけでも、音楽が歪んで聞こえるわけでもなかった。

姿勢を変えて、うつ伏せで首を吊ることにした。

結果は同じだった。

大学時代に読んだ『完全自殺マニュアル』によれば、首吊りは最も楽で確実な自殺方法だという。

曰く、一瞬にして意識が飛び、苦しみを感じることもなく死ねるとかなんとか。

自分が首を絞める箇所が悪かったのだろうか。それとも、この本に書いてあることが間違っていたのだろうか。

今となっては分からないが、その時の自分は、死ぬことすらできないという絶望を抱きながらスーツを脱ぎ捨てた。

あれから日経つが、今のところ自殺をしようとは思っていない。

満足したからなのか、死ねないことが分かったからなのかは分からない。

とはいえ自分は今生きている。生きてしまっている。

これから自分自殺をしないとは限らない。

もっと良い首の吊り方を探すかもしれないし、別の死に方を見つけるかもしれない。

でも、それまでは頑張って生き延びてやろうとは思う。

より良い自殺のために。

  • 自殺できない自分にも酔ってるのが自己分析通りだね。

  • 本気で死のうと思ったらワンチャンセックスしてみたらいいんじゃない、って他の増田に書いてあったよ

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