情報処理技術者試験の時期になり様々な駆け出しエンジニアのツイートがTLに流れてくる中で、(個人的意見ではありますが)努力の方向性が間違っているのではと思われるものが散見されました。
努力の量は関心しますが、やり方が悪いために全てが水の泡だというのはあまりに気の毒なので、散々語り尽くされているであろうこのトピックに触れることにしました。
タイトルにもあるように、今回触れるのはあくまで「辞めた方がいいこと」なので、こうするべき!こうすれば必ず成功する!というものではありません。加えて、あくまで個人的意見です。しかし、おおよそのまともなエンジニアは同意するのではと思います(もしそうでないのであれば多分この記事がツイッターで燃やされることになると思うので、「へー、違うんだ」と思ってこの先を読み進めるなり、ブラウザを閉じていただいて結構です)。
ちなみに、自分はIT業界には大卒未経験で入ったweb系自社サービス企業の中堅エンジニアです。
やめた方がいいことは2つあります。
おそらくモチベーションの維持や情報収集のために同じ駆け出しエンジニアをフォローする方が多いかと思いますが、これは良くないと思います。
理由のひとつ目は、あなたが誤った理解や努力をしていたとしても彼らがそれを訂正してくれることはないからです。それに、彼らの情報は成功に裏付けられたものではありませんし、正しいという保証もありません(間違っていることが多いと思います)。この間違った情報のスパイラルにハマって誤った情報に翻弄され、気の毒な努力を積み重ねている駆け出しエンジニアをよく見かけます。
ふたつ目は、他人の努力をモチベーションにするならば、その対象は初心者ではだめだからです。駆け出しエンジニアが一人前になるには他人の何倍も努力が必要です。その「他人」というのは同じような初心者ではいけません。スター企業で働くようなエンジニアに追いつきたい(= スター企業で働きたい)のであれば、そこで働くような人の何倍も努力しなければいけません。努力の基準を求めているならば、「こうなりたい!」と思うようなエンジニアを参考にした方がいいと思います。
ではどのような人をフォローしたりすればいいのかですが、ひとつの案ですが、自分の持っている技術書の著者がTwitterなどのSNSをやっていないかを調べ、フォローしていくのが良いかと思います。優れた技術書を書いている人は正しい情報を発信している可能性が高いので、有益な情報を得られる可能性が高いです。他には、所属を明らかにしている人をフォローするのもいいと思います。そういった人たちはある程度責任を持った上で発言しているはずなので、完全に匿名のアカウントよりかは正しい情報を発信している可能性が高いです(めちゃくちゃ自己矛盾していますが)。
未経験の駆け出しエンジニアにとって一番やらないといけないのは「実務経験を積むこと」です。決してたくさん資格を取ることではありません。まずは「どうやったらIT企業に潜り込めるか」をマイルストーンに据えて、何が最短ルートなのかをよく考えた方がいいと思います。むやみに受験するなとは書きましたが、「受験はするな、意味がない」ということを言いたいのではありません。「どうやったらIT企業に潜り込めるか」を調査した上で、資格を取得するのが最短ルートなのであれば積極的に受験するべきだという主張です。よくプログラミングスクールが批判されていますが、それが手段として最も有効なのであればそれを活用するのも良いと思います。とにかく、資格もスクールもIT企業に入るための手段として考え、手段が目的になってしまうようなことにはならないように注意したほうがいいと思います。
ここでは「じゃあ何が一番最短ルートなのか」については敢えて触れませんでした。人それぞれ、これまでの経歴や適正、環境や運によって答えは異なり、確実な再現性はないからです。キャリアの積み方はベテランエンジニアでも最適な答えは分かりません。結局はみんな自分で判断していくしかありません。ぜひ色々情報を収集し(くれぐれも信頼できるソースから!)、"自分の頭で考えて"みてください。よき駆け出しエンジニアライフを!