会社の最寄駅近くにある百均がダイソーだったかCan doだったかセリアだったか知りたくて、多分Can doだったよなと思って「駅名 Can do」で調べた。
その時に見つけた。最寄駅近くの商店がたくさん掲載されてるウェブサイト。
個人の趣味でやってる様子ではない。タイトルに「ガイド」と付いてるし、あと何となくの雰囲気でそう思った。
最初は「便利だなー」程度にしか思わなかった。ただ色々見ている内に何となく違和感も覚えた。
公共(市とか)が運営しているサイトのような雰囲気だけど、市公式のサイトではない。
運営元どこなんだろう? サイト案内的なページが見当たらない。
その広告の内容もまた簡素。『地元で本を買おう!』ってのと、店の紹介文、『詳細はこちら』、それだけ。
詳細を押したら、最寄駅近くの本屋のe-honページに飛んだ。そこの本屋は自分の認識だと「いわゆる町の本屋」ってやつだった。
違和感が広がる。
結論から言うと、どうやらこのサイトは上記の本屋が運営しているようだった。
広告出稿を募集するページを見つけたのだ。その中の一文。『市内の書店が、市内の振興・発展を願って企画した内容ですので、安心してご利用下さい。』
そのサイトについて詳細が分かるページは他に見つからなかった。
少し不安になった。このサイト、結構な力作っぽいけど、訪問者いるのかな?と。
町の本屋がやっているというのも不安に拍車をかけた。本屋が厳しいのは私も知っている。というか大学時代バイトしてた本屋、私が在学中に潰れたし。
もしかしてこれ、本屋の店長がお客の新規開拓を求めて作ったものの、あまり機能していないサイトなのでは……?
そう思ったらもうダメだった。
その手の話、聞くだけでしんどい。というか街中で、閉店したお店の跡地見るだけでしんどくなるタイプ。この店の店長さんは大丈夫かな、家族はどうかな、と勝手に想像して勝手に辛くなる。そんなの、想像されて勝手に同情された方だって絶対に嫌だろうけど……。
自分以外にこのサイトについて言及してる人を見たくて、ツイッターで検索かけまくった。
サイト名、サイト内容、URL、思いつく限りは試したけど成果ゼロ。
当たり前のようにはてブも0件、Facebook検索とかも試してみたけどまあ何も無い。
もうこうなったらあの本屋について呟いてる人でもいいから見たい、ってなって、市名と本屋の名前で検索かけたら一件しかヒットしなかった。しかも2013年のツイート。
自分も元はあの町に住んでたから分かる。あの本屋、みんな存在は知ってるけど、名前覚えてないんだよな……(と言うか、私も知らなかったから上記のウェブサイトで調べた)
と言うか、あの本屋、今どうなってるの?
本屋のツイッターアカウントとかないのか!? 探したらあった。フォロー0フォロワー1。ツイートも1。コロナ禍真っ只中の頃にツイッター登録したようだ。
あうう、あうううう……。
誰かにあのサイトの存在を伝えないと今日、気持ちよく眠れそうにない。増田、受け止めてくれるか、この思いを……
ネット上のおれたち ひとりでつぶやいてるけど誰にも届いてない
いつも見てるゾ
俺もお前が俺を見たのを見たぞ
深淵を覗くとき深淵を覗いているのだ