2021-04-24

シッコ我慢明晰夢法をアップデートしたい

それは先月のことだ。

私は夢の中でトイレを探してさまよっていた。

猛烈な尿意の中、便座に腰を下ろした時、私は気づく、オシッコが出てこないのだ……。

そう、それは明晰夢

明晰夢……夢を見ているのに意識はハッキリとしておりそれが夢であることに気づいている状態

夢の中で夢に自覚的であるということは、見たい夢を見れるということである

飛びたいと願った次の瞬間にはビルの谷間を滑空することも、好きな人恋人になることを願えばデートの場面に突然移る。

だが、突然の場面転換による負荷により夢はアッサリと終わる。

ゆっくりと大切に理想幻覚経と世界を近づける遊び。

巷には催眠音声というもの流行っているが、あれらは結局の所はドラマCDの域を出ておらず、人間理想の夢を見せるほどの機能は有していない。

明晰夢はまさに本物の夢の中で、理想世界を描けるのだ。

自分理想を、自分意志リアルタイムに描ける最高の遊びである

だが成功率は非常に低かった。

私が明晰夢を見ることを夢見たのは、まだ性欲に溢れた中高生の頃であった。

二次元キャラクターリアル恋愛をしたいという願望から、私は明晰夢世界へと足を踏み入れた。

結果から言えば、成功と言えるだけの夢が見れたことは数回しかなかった。

元々寝付きが悪いこともあり、明晰夢意識しながら目を閉じれば2時間経っても眠りにつけないことなどザラにあった。

あえて限界まで体力を使い切ってからベッドに入って、意識必死に保ってようやく明晰夢に入るところまではたどり着いても、加速する妄想によって夢の世界が一瞬で崩壊し目覚めることばかり。

夢の強度を維持したままの展開誘導を身につけることは結局できないまま一時の流行りで私の明晰夢ブームは終わった。

その後も何度か明晰夢を見ることはあったが、大抵の場合私が選んだのは「どうせもうすぐ目覚ましが鳴る時間なのだからさっさと起きてしまおう」という選択であった。

明晰夢は楽しむものではなく、単に寝起きの前に意識けが少し先駆けただけのものになっていた。

話はここで冒頭に戻る。

その日、強烈な尿意によって覚醒した意識の中で、私は自分が夢の中にいることに気づいたのだった。

とっさに目覚ましの音に耳を澄ましてから、その日が土曜日自分二度寝したことを思い出した。

休日明晰夢

理想を叶えるのに最高のシチュエーション

かつて夢見た理想郷にようやくたどり着いた歓喜とともに、股間は爆発寸前の尿意を訴えてくる。

お尻とお腹に力を入れて無理やり尿意を押さえつけるも、意識尿意に引きずられ私を何度もトイレへといざなう

職場トイレ、家のトイレ実家トイレ、駅のトイレオムツ、様々な景色とその中で放尿する自分ビジョン、そして実際には放尿していないことを知らせる肉体の感覚、破裂寸前の膀胱

流石にこれは不味い……いくらなんでもこう何回も夢の中で放尿すればいつかは本当にベットに尿をぶち撒けることになる……。

私は夢の中で夢小説を描くことを諦め必死身体を起こそうとした。

金縛りにかかったことがある人な分かるだろうが、夢の中で起きようとして身体を起こすと突然身体は動かなくなる。(補足:明晰夢金縛り 肯定的に捉えるか否定的に捉えるかの違いだよ)

なんとかベッドから転がり落ちるビジョン、ようやく目を覚ますビジョン、そのたびに気づく、それはこうあってほしいという幻想を見ているだけで実際の光景ではないと。

何故なら世界はまだぼやけているのだから

起床のために藻掻くこと数分、ようやく実際に目覚めトイレに向かう。

膀胱、その無限の広がりをただただ股間に感じながら、オシッコ我慢明晰夢法という魔法の鍵がこの手に握り込まれいたことに気づくのだった。

シッコマン明晰夢法とは、オシッコ我慢することによって尿意により意識を叩き起こし、明晰夢へと突入する禁断の秘術である

失禁や膀胱炎といったリスクと隣合わせの禁術であり、夢の中に辿り着いても尿意意識を取られて妄想を広げる余裕など一切ない。

このままでは尿意我慢することに性的興奮を覚える変態以外には全く役に立たない代物である

尿意我慢することに性的興奮を覚える変態であったならば、多様なシチュエーションの中で尿意我慢できるだけでなく、夢の中で無限に放尿することも可能、更には衆人環視下での失禁さえノーリスクな最高のオナニーと言えよう。ズルイ。俺も性癖を変えるか。)

しかし、この手法を応用すれば、我々は明晰夢を容易かつ確実に行えるのではないだろうか?

おしっこ我慢明晰夢法の先を知るものよ、来たれ

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