緊急事態宣言の損失補塡、首相が否定「現実的でない」 [新型コロナウイルス][緊急事態宣言]:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASN4746YGN47UTFK00P.html
>>安倍晋三首相は事業者に直接補償することを否定。「飲食店」を例に挙げ、「そこ(飲食店)に納入している人たちも、大きな影響を受ける。自粛要請している人に限って、その額を補償するのは、バランスを欠く」と答弁。飲食店に補償したとしても、納入業者には補償されないので、バランスを失するとの考えを示した。<<
けど、会計や経済には疎いって人が多い環境なのは自覚しとかないといかんよね。
袋だたきに遭っていた「現実的ではない」という発言だが、会計畑の人間から見ると当たり前すぎる話。
いい機会だから、自分の会計能力のヤバさをこの増田で試していってくれ。
この一言でピンと来ないんなら、頭の中に「損失」の会計的な概念が存在していない。
その価値の減少にかかる損失は資産の帳簿上の金額や、修繕に掛かった支出額で類推できる。
けれど、コロナの場合、具体的な資産価値の減少があるわけではない。
損失がいくらだったのかが、資産の減少や具体的な支出で測定できない。
それなら、どうやって損失を測ろう?
収入の減少を測定するには、「たぶんあったであろう売上の見積り」との比較で行われる。
この見積り計算は、過去の売上を参考にして行えば簡単そうに思えるが、そう甘くない。
たとえば、コロナとは無関係に事業の規模を昨年よりも減らしていた場合は、損失にする?
たまたま営業に失敗していて撤退する予定だったのを、コロナのせいにして補償をもらうのはあり?
「そういう個別のケースを考えるよりも助けるのが先だ」
ってな考え方をする人もいるだろうけど、激烈に甘すぎる。
緊急事態宣言により休止させられた事業だけに限定するなら、売上が一律にゼロで分かりやすいだろう。
でも、「自粛して売上が減りましたー」という自己申告は、どう計算するのが現実的だ?
あまあま基準で見積りしていいんなら、現状で問題ない活動も休止して全額損失として請求するわ。
そういう不正な申請と本当の自粛とを、どうやって現実的に見極める?
性善説で補償しまくるか、不正を見抜くためのシステムをじっくり作って計算するか。
どっちも現実的ではないだろ。
そんなところに巨額の予算をつけて回すよりも、生活困窮者の補償に金を回す方が現実的だ。
「全員に補償すればいいだろ!」
とか、脳内お花畑で騒いでいた人はもう少し落ち着いて考えてほしい。
「なら、休止を要請した企業にだけでも補償すればいいんじゃ……?」
って、最初の記事にあるだろ。自粛した企業とバランスを欠くって。
つーか、はてなーはもっと補償の申請方法とかの現実的解決策をブクマすべきじゃね?
その方が困っている人たちを多く助けられそうなんだが。
こんなあからさまな釣りタイトルのネタ記事にのせられてんなよ。
そんな考え方ができるヤツならギャーギャーいうものか、 次は「もっと血のかよった説明を!」 って糾弾されるぞマンドクセー