2019-08-27

もう帰ってこないVRChatの夏を惜しむ。

VRchatで男同士でマスを掻きあうのが羨ましいという趣旨エントリに触発されて、駄文を書く気分になった。

これは僕のVRChatについての話で、匿名で胸に溜まったもやを吐き出したいという目的のためだけに書かれている。

僕がVRChatに毎日ログインしなくなって久しいが、その引き金となったのは間違いなくJapan Shrineというワールドの死だ。

もちろん、他にもたくさん理由はある。

VRChatをプレイし始めたときに出来たフレンドが少しずついなくなってしまたこともその理由の一つだし、

Twitterタイムラインに流れてくる知らないプレイヤーのNSFWギリギリスクリーンショットや、リアル女装写真もそうだ。

フレンドがいなくなったなら新しく作ればいいとか、Twitterなんて嫌なら見るなと思う方もおられると思うが、僕はVRChatで初めにできる友達はとても大事ものだと思いこんでいるフシがある。VRに対して熱狂し、何もかもが輝いて見える時期に、それを共有できる友人がいることはかけがいのないものなのだと、そう考えている。

からこそ、友人が人間関係問題を抱えいなくなってしまったら胸が苦しくなるし、その友人が別のアカウントで知らない人たちとよろしくやっていると知ったら、ゲロを吐くのだ。

Twitterに関しては、全くもってそのとおりだと今では思えるが、日本オタクコミュニティTwitterアカウントを持っていないのは当たり前みたいなところに感化されていたと言い訳しておきたい。

Japan Shrineについての話にそろそろ戻りたい。Japan Shrineはその名の通り日本神社モチーフにしたワールドだった。

VRChatを知らずにこれを読んでいる人はそう多くないと思うが、一応軽く説明すると、VRChatはユーザーが作った3Dモデルアップロードして、自分の見た目として使ったり、マップとしてその空間に入ることができる。Japan Shrine3D空間としてユーザーアップロードされたワールドの一つだった。

そこには僕が見たこともないような本当の夏があった。目が眩む様な陽射しが照りつけ、セミの声が空から降り注ぐ。そこには単体で完成した夏があった。あとMirror名前そのまま鏡のオブジェクトのこと。VRChatプレイヤーは可愛い3Dモデルアバターにする人が多く、自分可愛い姿を確認したいプレイヤーは誘蛾灯のようにそこに集まるのだ)がなかった。

どこまでも日本的な神社の中で僕は、どうしようもなくうるさいプレイヤーをブロックしながら(当時はまだTrustシステムはなく、一般人荒らしもみな等しく平等だった。)、どうしようもなくうるさくないプレイヤーと必死コミュニケーションを試みていた。

当時のJapan Shrineは、Weeaboo寄りの外国人SNSでバズった韓国人YouTuber動画を見てやってきた韓国人とPrivateにこもる前の日本人で溢れていた。

自分の好みのアバターアップロードし、ろくに使ったことのなかった英語で拙い会話を楽しんだ。アニメは見るけど日本語を使うのは初めての外国人と互いの言語のくだらない言葉を教え合い、Unityの使い方を勉強して遊びを仕込んだアバターを見せて笑いあった。

そこには、僕から失われていた人間的なコミュニケーションのかけらがあり、僕たちは帰省先の公園出会った互いの名前も知らない少年たちのように夏を堪能した。

だが、もうその夏はどこにもない。

VRChatからJapan Shrineは失われてしまった。おそらく永遠に

Japan Shrineが失われた過程については、ここで語る気にもならないが、最後に幕を引いたのはJapan Shrine著作者自身なのだから、僕にはその決断否定することはできない。

自身と僕の周りで起きたいくつかの問題によって支えを失いつつあった僕ののVRChatは、Japan Shrine消失によって最後の土台を失ったように瓦解し、僕は少しずつVRChatにログインしなくなっていった。

書いてみると特に山も谷もない話になってしまった。

とにかく、僕は夏に当てられて、VRChatというツールとともに1年を駆け抜けた。

これはその供養である

この文を書いている最中に、Japan Shrineの様子が伺えるリンクを見つけたので参考までに、

だが、HMDから見るJapan Shrineは決してこんなものではなかったことだけは主張しておきたい。

https://www.vrcw.net/world/detail/wrld_b2d24c29-1ded-4990-a90d-dd6dcc440300

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