借金玉さんが「父は社会に適応した定型発達だったけど母が酷い発達障害ムーブしてたので僕の発達障害は母譲りだと思ってます」とか書いてるの見て、俺の家もそんな感じだったなあと母のこと思い出した。
うちの母はちょっとした「不測の事態」でパニックになるのを主症状としたASDとADHDを併発した感じの発達障害で、
子供みんな小学校に入って手が離れてからパートに出て色々資格を取ったりもしたけどその要領の悪さと空気読めなさのせいでどれも長続きしなくて、
結局俺が中学生になる頃には外で働くのは諦めて買い物と趣味とたまに父の社交のパートナーとして以外には外出しない専業主婦に納まった。
幸い父はかなり稼いでいる専門職だったので、家計的には母が働く必要は全く無かった。
窓とトイレと風呂は毎日ピカピカに磨き上げるのに部屋の四隅には常にホコリが溜まっている発達障害にありがちな妙なこだわりと無頓着が混ざった家事をしつつ、
毎週自分の背丈の1/3ほども本と映画を借りてきて楽しむ、かなり幸福な主婦生活を送っていたように思う。
毎晩夜更かしして本を読んでたせいか、発達障害に伴う睡眠障害のせいか、基本的に子供が学校に行く時間に起きてこない人だったので、
朝食は父がトーストとハムエッグを焼いてくれて、そのうち自分で作るようになった。
朝10時ぐらいまで寝てられるってだけで睡眠障害に悩まされながらサラリーマンやっている俺は未だに母の生活が羨ましい。
それでまあ、表題の件だけど、
現代の発達障害の女性は、たぶん一番向いている(なんとかやっていけるという意味で)専業主婦に安穏と納まるのが難しいという点で気の毒だと思う。
父のように一馬力で複数の子供を無借金大学進学させられるぐらい稼げる男の数が減ったというのが一番の理由だけど、「働かない女はクズ」って世間の意識の変化も大きいかなと思う。
「専業主婦やってますけどなりたくてなったわけじゃないです。発達障害のせいで仕事が続かなくてしかたなくです。資格とか語学をやって社会復帰目指してます。長男も発達障害っぽくて将来を悲観してますor子供に遺伝するのが怖いので作らないことに決めています」
みたいな人ばかりで、とにかく生きづらそう。
働いていない言い訳を用意しないと発言権が無いという世間規範の内面化が酷い。
こういう人を見る度に俺は母を思い出して、
「旦那に妻(子)を養うだけの稼ぎがあって、自分には向いてない仕事をしなくていいんだから、世間の風潮なんか気にせず、ありのままの自分と日々の暮らしを肯定してレリゴーしていいんだよ」
本当に自分を責めすぎている発達障害の女性が多くて、紛うことなきお嬢様育ちで女性の社会進出を完全否定していた父方の祖母の骨を骨壷から取り出して煎じて飲ませてあげたくなる。
「妻を外で働かせている男は恥ずかしい。よその男(雇い主や客)に媚びて金をもらっている女は詰まるところすべて商売女の類」
みたいに長男(父の兄)の奥さんがパートに出てることの不満を「商売女」という単語の意味もわからない歳に俺に愚痴ってたような人だから、
どうして、女性だけなんだろうか?
こういう奴は男なんて見えてないんだよ
そこ突っ込まれるとか思わんかったよ…… 男性の発達障害にとっては働いて稼げないとクズ扱いは過去も現在も変わらんのでずっと過酷な時代だったと思うよ。 女性の発達障害にとって...
また一つ男女平等に近づく望ましい時代になってきた 男性の発達障害者と女性の発達障害者が受ける苦痛の量は同程度であることが望ましい (具体的にどの程度かなのかは決まっていな...