2017-04-03

万年筆

これまで使った万年筆についての覚え書き

 

(1)パイロット ペン習字ペンPSP

小学生の頃に、変わった形状に惹かれて買ったペン

当時9歳ぐらいだったと思うのだが、9歳に500円の買い物はとても高いので、

おじいちゃんか誰かに買ってもらったのかもしれない。

残念ながらまったく使いこなせなかった。

だいたい阪神大震災地下鉄サリン事件の頃の記憶とセットになっていて、

いまだに店頭で見かけると当時の雰囲気を思い出す。

(少なくとも現行品は)カクノコクーン互換性のある形状で、線種がEFのため、

カクノ換装して手帳用にするというハックがあるらしい。

万年筆に慣れた今使うといい感じなんじゃないかと思う。

本末転倒という気はするが。

 

(2)ラミー サファリ

高専時代レポートを書くのに万年筆使ったら良いんじゃないかと思って買った。

オールブラック、マット加工の黒である純正カートリッジ使用していた。

形状的にも大人PSPという感じがする。当時16歳くらいだけど。

結局すぐにパソコンで書くようになったのでレポートにはあまり使わなかったが、

図書館とかでノートを取るのにはずいぶん使った。

カリカリEFだが、安いノート情報カードばかり使っていたせいか中字くらいのイメージがある。

だいぶ後でパーカー万年筆を使ったときには滑らかで驚いたくらいだ。

まぁカリカリな割にインクがしっかり出るのが偉いというのも今ではわかる。

後年フタを破損したので、即座に同じものを書い直したぐらい気に入っている。

最近コンバーターパイロットの黒を入れて使っている。

パイロットの黒は染料インクなのに宛名書きに使えるくらい耐水性があって便利である

これの呪縛があるせいか、未だに安いペンしか買えない。

 

(3)ウォーターマン モデル失念

サファリの次に買った。プラスチックで一番安いモデル

当時(12年くらい前)2000円台で変えたものだった。

ブルーブラックインクで書くというのをやってみたかったので買い足した。

マットコーティングみたいのが手に馴染んでなかなかよかったのだが、

それが加水分解によってベタついてきたのでお蔵入り。

引っ越しの渦中でなくしてしまった。

サファリに満足していたので十年くらい万年筆を買わなくなる。

 

(4)パーカー IM

三年くらい前に店頭で手にとる機会があって、適度な重みに惚れてつい買った。

パーカーの現行品としてはたぶん一番安いやつだが、

たいそうなものを書くわけでもないし、値段の割に質感もいいと思う。

通販だと3000円台で買えてしまう。

純正ブルーブラックボトルインク使用

悪名高いクリップ下の空気穴はテープで塞いで使っている。

毎日インク壺につけるので関係ないようなものだけど。

いわゆる英字向けにペン先が研がれているものからだと思うが、

縦書き日本語を書くと独特の歪みがあってかえって好ましい。

いかにも「洋ペン日本語書いてる人の文字」になるのである

空気穴の問題さえ無ければ、

サファリに代わって最初の一本に推されることも増えるだろうに、という

惜しさのあるペンである

どうもブラス軸の重みが好みらしく、

そのうちパイロット・エラボーを買おうかなと思い詰めている。

 

(5)セーラー 古い革巻きのもの

モデル名、製造時期不明リサイクルショップで見つけた。

18金ペン先で、小ぶりの黒い革巻きのボディにパーツは金メッキである

現行の純正コンバーターが入らなかったので、

仕方なくカートリッジ(青)を入れて使っている。

細身で細字なので、主に手帳用にしているが、

縦書き日本語を書いた時の字形が決まる感じには

さすが日本製、と唸ってしまものがある。

セーラージェントルインクブルーは雑味のない落ち着いた青で気に入っている。

カートリッジ運用手帳用にしていると、後半は濃縮が進んで

ブルーブラックかという暗さになってしまう。乾きも遅くなる。

その分カートリッジを変えた時にはなんとも言えない爽やかさがある。

革巻きの肌触りはけっこう気に入っていて、

そのうちプラチナシープを買おうかなと思い詰めている。

 

(6)ダイソー

ダイソー万年筆はなかなか良い……という評判を聞いて試したら、

ほんとに良かった。さすがに品質にばらつきはあるので、

買ってきた状態ではロクに書けないようなのにも遭遇するが、

これも勉強と思って素人調整をしてなんとか使っている。

線種はM(中字)ということだが、同じインクパイロット)を入れて比べると

ラミーEFと同等の太さの線になる。フローとの兼ね合いなんだろうか。

カリカリとした抵抗もなんとなく似ている。

たまに当たり個体があって、それはカリカリしない。

たくさん買って、中華製の安コンバーターをつけて

いろんなボトルインクを入れて試すのに使っている。

サイズ的にはセーラーのものと同程度で、

手帳なんかと組み合わせて使いたい感じなのだが、

書ける線が太いために手帳用としては不適で、

ただ遊ぶ用になっている。まぁいいんだけど。

最近パッケージが変わって、ペン先の具合を買う前に見ることが出来なくなった。

 

(7)パイロット ナイトコレクション

これまたリサイクルショップでみつけたもの

ボールペンとセットだった。

どうもパイロット製品だが日本で売っていたことはなく、

10年くらい前に(前から?)欧米で売っていたものらしいのだが、

そのわりに添付の説明書日本語オンリーである

贈答用限定日本でもわずかに出回っていたとかなんだろうか。

万年筆としては珍しくバネ式の大きなクリップが付いていて、

ペンホルダーなどにつけやすいのは良いが、やたら重い。

私は外したフタを置いて書くのが好きなので問題にならないが、

後ろにつけてないと落ち着かない人は大変だろうな、と思う。

パイロットペンがそうなのか、個体差なのかはわからないが、

線種Fのわりにはセーラーなどと比べてもダントツで細く、

インクフローも少なめで、にじみにくい。

ある程度紙質の荒い安ノートに使っても文字が潰れないので、

主にノート取り用に使っている。インク純正ブルー

これも速乾性、耐水性に優れた凄いインクだ。

セーラーに比べるとやや明るいが、基本的には雑味のない素直な青である

ボールペンにもブルーの替芯を入れて使っている。

アクロインキの青は万年筆のインキと比べると赤みがあって、

ペリカンロイヤルブルーに近い印象を受ける。

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