2016-10-06

未来は明るいのか暗いのか

(書いてから少し経ってしまったのだけど)

前の選挙で、私が投票した人は通らなかった。

今までもずっとそうだ。

私は政治に熱心ではないけれど、少し前の選挙結果結構気持ちが落ち込んでしまった。



それは、『私と意見が違う人達はどこにいるのだろう』というぼんやりとした不安みたいなもの

twitterのTLを見ていると、投票しに行っている人は多かったし「投票しに行こう」というリツイートがあふれていた。

それでも、私達の世代投票率は低かったこと。

「この政党が選ばれたら不安だ」と思っていた政党が通ったこと。

このふたつのショックは思ったよりも大きく、自分は「自分の考えは普通だろう」と思っていた自信みたいなものが崩れた。

自分感覚は、マイノリティなのか。

私と意見が違う人は、一体どこにいるんだろう、という気持ちになった。

(みんながみんな、自分と同じ考えでいてほしい、と思っているわけではない)



これは、「とと姉ちゃん」を見ててもそうおもった。

途中で離脱してしまったけれど、私はあの脚本が好きではなかった。

主人公たちはいつでもキラキラ幸せに包まれていて、その対比なのか結構ヒールが出てきていた。

現実を生きていると、自分にとって「ヒール」と呼びたい人たちもいるだろうけれど、

大抵はその人はその人なりの状況がありこちらと相手出会ったタイミングが悪く結果としてうまくいかなかったのかなと思っている。

だけれど、とと姉ちゃんの話はとても軽く、キャラクターたちはその場面その場面を描くためだけに存在しているように見えて、

視聴を続けられなくなってしまった。

というのが私の感想なのだけど、それでもこのとと姉ちゃんを絶賛する人たちもいるらしい。多いらしい。

……また、私の感覚と違う人がいるのだな、と不安気持ちになる。



(話は少しそれるけれど、同時期に見ていたクドカンの「ゆとりですがなにか」は良かった!

山岸というゆとりモンスターがでてきて、このキャラクター最初どうしようもないヒールとして登場する。

このキャラクターどうするんだろうと見ていたら、途中で心を入れ替えるわけではなく性根はそのまま、

でも周りというかクドカンが彼を笑って受け入れるような状況にすることで、彼はその性格のままあの世界で受け入れられた!

見ていて、「クドカンはほんとすごいなぁ」と唸った。

最終回もよかった!)




最近、少額だけれど株を始めた。

そうすると社会見方が少し変わってきた。

例えるなら、私は「材料にこだわり、少々価格は高いけれどもおいしいパン屋」が好きなタイプであるけれど、

株を買うとなると自分の好みではなく「大しておいしくはないけれど、経営がうまく各駅前店舗を出しているパン屋」が

評価される世界なんだなとおもった。

これが、結構つらい。

以前からも薄々気づいていたけれど、株を初めて「だからこの会社は存続するのか…」と思うことが増えた。

自分の回りのいいお店がなくなると、とても残念な気持ちになるのと同時に、「やっぱりか」という気持ちになってしまっている。

応援したい気持ちはあるのだけど、個人ができることや「いいこと」と言われることは続けるのがきっと難しい、と思ってる。

前者のパン屋パンを買うようにはしているけれど、私もそこまでお金があるわけではないので経営を支えるほどは買えていない。

それに、株を買うとしたら私は後者のおいしくないパン屋の株を買うようなことになるんだろうな。

本当は、前者のパン屋が残っていくような未来を期待しているのに。



こんな気持をもちながら毎日生活をしているのだけど、

シンゴジラをみて、「日本はまだやれるのかな」とふわっと思えた。

社会学者の本を読むと「昔より幸せになってきてる」とも書かれているので、少し気持ちが楽になった。

確かに女性は昔よりは普通に働けるようになっているのだろうなと思うし、マイノリティの人たちも少しずつではあるけれど社会に受け入れられているのではと思う。(当事者からだとまだまだだろうけど)



けれど、やはり私から見える世界はそんなに明るくない。

(ちなみに自分無職妊婦で、生まれたら保育園には入れて働きたいけれどきっと入れられないんだろうな、と毎日絶望してる)

日本から出たら、この閉塞感から逃げられるのかと思ったこともあったけど、欧米若者仕事のなさはもっとすごいらしい。

日本も、金がある大企業けが残り、個人の店は淘汰されていくのだろうか…。





未来はどっちにあるんだろう。明るいのか、くらいのか。

明るいほうが希望だけど、暗い面がリアルで近い気がしている。

でも(うまれてくる子供のこともあるので)未来は明るいものであってほしい。

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