はてブに時折ホッテントリされる英語勉強法エントリ。最近は海外居住者も増えたりフィリピン英語留学学校の煽りもありより多いように感じる。そこでお前はそろそろ英語勉強しないとな、と言ってブクマして、記事の下のアフェリエイトリンクを押したり、本屋に行ったら英語コーナーに立ち寄ったりして、一冊買ってみて、はじめに、だけ読んで、おしまい。また今回のお前の英語ブームも一週間もせずに終わってしまった。知ってるよ。俺がそうだったからな。
はっきり言っておく。お前は今の環境にいる限り、何度やっても失敗する。考えてほしい。今日のお前が今後の未来において一番若い。今日できなければ脳が老いてくる未来においてもやり遂げることはできない。
俺は精神論を言いたいのではない。俺が死んだときに葬式で周りの人にどんな人だったと言われたいか考えてを目標に行動しろ、なんて自己啓発書みたいなことは言わねえよ。できると思ってないからな。なんでお前が続かないのかを伝えたいのだ。それは、目標が明確でないからだ。英語ができるようになる、という目標は漠然としすぎている。TOEICのスコアなら数値だからわかりやすい思うが、体調で100点くらいのブレがあったり、何よりも「このスコアが取れたからといって俺はどうなるのか」というゴールがないから、目標が達成できてもできなくても何も残らない。なぜこうなるのか。今、お前に英語は必要ないからだ。ただお前はそれに気づいていない、もしくはそのその決断に不安があるだけだ。よく考えろ、今できないのならば今後もできない。英語もやもやがあれば今すぐ、英語ができるようになりたいという緩い目標みたいなのを捨てろ。一言でいう。英語を諦めろ!
といっても心配があるだろうから俺の話を聞いてほしい。俺は会社の辞令によって英語圏での生活を余儀なくされた時期があった。英文書かせたら動詞が抜けているようなレベルの俺であったが、行ってしまえば生きるしかないのだ。家を借りる、苦情を言う、仕事をする、英語を使わなければいけない状況になる。英語圏サバイバルの環境下においてコミュ障の俺でも専門分野の単語を並べて仕事はなんとかできるようになったのだ。必要に迫られれば誰だって低いレベルであってもできるようになるのだ。そして思う、今必要なのは英語力ではない。思考のフレームワークだったり、専門分野の知識が最も必要なのだ。今、お前は英語が必要に迫られていない、ならやらなくていい。中途半端に始めるくらいなら自分の専門分野の知識を深めるべきであって英語なんて必要に迫られたその日が来るまで忘れててよいのだ。お前は煽りに負けているだけだ。
一つ付け加えたい。わかっていると思うが日本語圏の人口より英語圏の人口のほうが多い(中国語圏の人口のほうが多いけどおいといて)。お前の今の仕事ができる人間は日本語ができないだけで世界にはごまんといる。お前に専門性のスキルがあろうがなかろうが同じだ。同じ勉強してきたやつは世界にもっといる。うちはブラック企業だ!と叫んでいる場合ではない。お前の工場のラインの仕事、レジ打ちの仕事、システム保守の仕事、半分の賃金でもやりたいという外国人は必ずいる。ただ今の日本は日本語しか使えないという鎖国によって俺たちの雇用が守られているにすぎないのだ。そこで俺たちはどうするべきか? 英語を勉強することではない。俺たちは専門性を高めて日本語圏ダムが決壊したときに備えて俺たちは個々の専門性を高めることを優先すべきなのだ。だから英語はやんなくていい。諦めろ。
予備校講師の安河内はCMでこう言った。英語なんて言葉なんだ、こんなもんやれば誰だってできるようになる。荻野は俺にこう叫ぶ。安心して君たちはぁ、今の仕事に打ち込めばいいんだよぉ。俺は決めたんだ。いつもの仕事をそのまま続けて、そこから少しずつ専門性を高めようと。だって資格を取得して専門性高めよ!って言ってもできないでしょ? 英語勉強法なんて読んでも俺の英語は上達しなかったんだから。