これに尽きる。
「酒に嵌るな」「退学はするな」「ギャンブルは怖いぞ」と人生の失敗先輩は語ってくるが、その多くはメンタルの悪化が根底にあるのだ。
心が弱っているから酒に逃げる、精神が崩れているから環境から逃げる、頭がおかしくなりかけてるから自分だけは上手くいくと妄想する。
失敗するよりも前に心が駄目になっているのである。
メンタルを維持するためには健康的な生活を心がけるのはまず絶対だ。
早寝早起きして日光を浴びてバナナを食べて在宅ワークだろうと毎日少しは運動する。
体の異常を感じたらネットで調べて行くべき病院へ、これは病気の早期発見もあるが不安を抱えて日々を過ごす事がメンタルに負荷をかけるからだ。
次に安定した人生も心がけた方がいい。
突飛な考えにとらわれずその場その場で「普通」の人生を歩んでいくことが精神の健康には重要なのだ。
貧乏人が稀によく酔狂な行動に出るのは生活への不安があるからである。
あれは何も完全に貧乏になってから突然壊れだすのではなく、簡単な将来の不安でも少しずつではあるが人間は参っていくのだ。
自分の心に正直になって夢を追いなさいなんて無責任なことを言う奴はいるが、大抵の夢は単なる「だったらいいな」に過ぎないので無視していい。
本当に追ってるなら既に行動しているし、既に行動しているとしても常に自分でセーフティーネットは確保していった方がいい。
メンタルが不健康な奴が狂気の末に結果を出す話もたまに聞くが、そいつらが成功してる奴らの何割なのかを冷静に勘定してみた方がいい。
キラキラしたアッパラパー共が奇麗事としてほざき続けたせいで大分胡散臭くなってしまっているがコレは本当に大事だ。
薄っぺらい連中の戯言は忘れ、そんな奴らへの反発のために便利なルーチンを投げ捨てるべきではない。
精神的な原因で問題が起きた時は、「気合」とか「頑張る」とか治そうとしない方がいい。
(「根性」で乗り切る必要がある時はあるが、この時も無理にやる気を出さず心を殺して取り組むべきだ。)
まずは落ち着いて自分がどうしてその状況に参っているのかを分析していくといい。
精神的な苦痛は心の中で問題が風船のように膨れ上がり心の器に圧力をかけることで生まれる。
原因となっている部分を調べて丁寧にガスを抜いてやれば急激に楽になることが多い。
この時に焦って手当たり次第に意識レベルを下げると制御不能の無気力状態に陥るので原因をしっかりと調べて落ち着いて対処して欲しい。
誰もいない部屋で今の気持ちを小声に出して見てそれを手当たり次第に紙やテキストファイルにメモしていくのがいいだろう。
増田に打ち込みまくってからプリントアウトするという手もある。
精神的な環境不適応の原因がずっとずっと過去にあることもある。
これは日本の親がクズだらけなのではなく、それだけ子供にとって理想的な親であることが難しいからなのだ。
だがこれを「俺の親はそこまでクズじゃないから俺は心配ないな」と思って見過ごしてしまう人が本当に多い。
自分が精神的に疾患を負っているのではと考えるのは現代の価値観では難しいかも知れないが、軽度の物なら皆持っていると思って一度調べてみて欲しい。
いくつかの本(一冊に絞ると地雷を引いたときに人生がアブい)を手にとりそこに書いてあるとおりの事を軽く実行するだけでいい。
それだけで少し楽になることもある。
表面上は大きな違いを感じないかも知れないが、ここで少し楽になった状態はずっと続く。
ずっとずっと少しだけ楽になり続けるのであるから、長期的なメンタルへのプラス影響は計り知れない。
少し長くなった(ガチな人からすれば逆に短すぎるように見えるだろうけど)
皆も人生で失敗したくないならメンタルだけは大事にして欲しい。
人生設計の基本は「メンタルを守る」ことだと考えてしまった方がいい。
心の安定を得るために安定した人生を送り、心の健康を得るために健康に気を使う。
つらいことがあっても美味しいもの食べてうんこしたらなおるよ!なんて言っても心が壊れたらうまい物食ってもなんとなくしかうまいと感じないし神経のバランスがおかしいとうんこの出も悪くなる。
先回りしてメンタルに気を使う。
これが人生で失敗しないようにするたったひとつの冴えたやりかた