2015-07-21

http://anond.hatelabo.jp/20150721071717

| 政府判断によって、制約の具体的一形態がべつの具体的一形態に変化するのは元々ありえたはずじゃない。

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これはそう。政府憲法解釈において、ある程度の自由度を与えられていると考えるのが妥当。ただ、その「ある程度の自由度」は当然限界があり、その限界世論とか今までの経緯とか学説とか現在政府が直面する状況とかによって決まる。集団的自衛権憲法で明示的に禁止されていないから行使可能だ、というのは君の解釈だが、学説の圧倒的な多数説は、昨年の集団的自衛権を認めた閣議決定は、政府に与えられた解釈権を乱用する違憲解釈変更だ、というものだ。

「当然限界があり」って言うけどさ、その限界っていったいどこにどんな法的根拠があるの?(憲法改正限界の話ではなくて、内閣法制局解釈限界のほうね)俺が一票を投じたこともない日本国民であることの保証すら無い「憲法学者」のご意見は、まあ、ご意見としては承っておきましょうか。神妙な面持ちで。でも彼らには国会議員立法を是非を決定する法的機能はない。それを持つの最高裁だけだ。これも憲法に書いてあることだ。憲法学者意見日本国立法を縛れるなどという習慣が横行するならそっちのほうが立憲主義危機だ。悪意ある外国政府はこぞって日本憲法学者堕落させにかかるだろう。

法的根拠があるなら、それをもとに内閣法制局解釈変更の違法性を正せばいい。裁判を起こせばいい。

そもそも行政府の一部門に過ぎない内閣法制局解釈を決めることになってるわけだよ。そして前文や他の条文と違って統治行為論があるから憲法違反だろうとなんだろうと憲法九条については解釈を悠然と変えてしまえる。あとで違憲無効審判司法府にくだされる気遣いもないから、何を言おうがもうカエルの面に小便だ。

そもそも、この不安定な状況は実は何十年も続いていて、昨年、安倍総理証明しただけだ。

    「実は、そんな限界、どこにもなかったんだよ!」

と。そしてその後、総選挙国民はその自民党公明党からなる与党圧倒的多数を与えてその解釈を追認したんだよ。これは「ある程度の自由度」の範囲を広げる要素でもあろう。また君が言うような総合的な判断によって限界が定まるとするなら、それへの見解がわかれた時に多数決を用いるのも自然なことだと思うが、それは脇道だろう。今は言うまい

つまるところ立憲政治危機などというなら、何十年も前からすでに危機だった。我が国憲法制度上の欠陥がついに白日のもとにさらけだされた。そう言うべきだ。

さて、俺がもともと明らかにしたかったのは、圧倒的な多数の憲法学者なる人々の具体的な理屈の作りなんだよ。

朝日新聞とか民主党とかはふわっと

憲法九条は変えないままでよくて、自衛隊安保もまあまあOKで、しか安保法制違憲にしてくれる理屈支配的って思い込ませたいようだけど、そんなことを言っている憲法学者が本当にいるのか?本当に大多数なのか?

本当にそうだとしても傾聴に値するのか?

それは自分の知性で検討するべきことだろう。「学説の圧倒的な多数説」などと安易権威と多数に訴える前に。彼らの権威よりも自分たちが選んだ代表権威多数決の方が重いはずなのがデモクラシーなのだから

  • 自衛隊と日米安保は合憲で、なおかつ今回の安保法制で認められる範囲の集団的自衛権の行使が違憲だって言う議論って、おだやかに言ったとしても恣意的に聞こえるじゃない? これ...

    • と言い続けてきた。それを聞いた日本国民は、憲法9条によって政府の行動に制約をかけていると理解してきた。 日本政府が日本政府の行動に制約をかけていると理解してきたわけで...

      • 日本政府が日本政府の行動に制約をかけていると理解してきたわけでしょ。日本政府が日本政府みずからに掛けた制約をみずからの判断で変えるのはありえることじゃない? 憲法は日...

        • と言い続けてきた。それを聞いた日本国民は、憲法9条によって政府の行動に制約をかけていると理解してきた。 に対して、俺は以下のように応じた。 日本政府が日本政府の行...

          • 答えになっているかわからないが、もう一度レスする。 ※ 憲法九条は事実上、何十年も停止されている状態なのに、本当に反しない範囲である必要があるのか?というのは今は論じな...

            • | 政府の判断によって、制約の具体的一形態がべつの具体的一形態に変化するのは元々ありえたはずじゃない。 | これはそう。政府は憲法の解釈において、ある程度の自由度を与え...

              • 憲法九条は変えないままでよくて、自衛隊も安保もまあまあOKで、しかも安保法制を違憲にしてくれる理屈が支配的って思い込ませたいようだけど、そんなことを言っている憲法学者が...

                • 国民は政権の説明より学者の意見に同意している、というだけ。衆議院議員総選挙に安部自民党は大勝したが、憲法を自由に解釈変更するには十分な権限ではない。 学者の意見に同意...

                  • 一つだけ。 どこまでコストをかければ十分なのか? 憲法改正に必要なコストは、衆参両院での2/3の議決+国民投票での過半数だ。安保法制は、衆院の2/3の議決だけで実質的な改憲を...

                    • 実質的にどうであろうと、形式的には改憲ではない。 一体憲法のどの条文が、内閣法制局長官の答弁内容の変更や、通常の法案の可決に「2/3の議決+国民投票での過半数」を要求してい...

                      • そろそろ意見の相違は出尽くしたような気がする。必要だったら訂正してくれ。 表の論点 安保法制は合憲かどうか 私:憲法学者が言っているし、違憲だろう 君:今までの解釈の延長...

                        • 横だけど、暴走ってのは、各種権利条約やら、国際法やら、国連憲章やらを無視し始めるつってんの?

                        • 主観は人によって違うのでやむをえないが俺の立場は以下のとおり。 表の論点 安保法制は合憲かどうか 私:憲法学者が言っているし、違憲だろう 君:今までの解釈の延長線上にあ...

                          • なるほど。統治行為論を背景に、政府の憲法無視は9条にとどまる、という考えなのか。それは論理的にありうる立場だし、それに十分に信頼を置ければ安保法案への私の評価は変わる...

                            • たぶんこんどこそ最後になるが一つだけ、 成立過程が恥ずかしくても制度は制度。日本国憲法の成立過程は独立国家としてまことに恥ずべきものだがそれでも俺は尊重はしている。 ...

            • せっかくなので本筋以外の点についてコメントする。 緊急性の有無について。 では安全保障法制の必要性に君が納得してくれるにはどういう事態が起こればいいのか?尖閣の近海で中...

              • 尖閣の近海で中国艦隊とにらみあう日本艦隊と米軍艦隊が攻撃され、盾になった自衛艦が撃沈されればよいのか? 個別的自衛権で対処可能 中国は尖閣にヘリポートを作らないのだ...

            • せいぜい沖縄が~ってあたりで、相当病気の進行した左翼だと思う。 沖縄、何人いると思ってるんだよ。中国に落とされたら超が付く大惨事だろ。アホか。 で、沖縄落ちたら、オイルラ...

              • 私は自分のことをジョン・スチュワート・ミルに連なる正統的な保守主義者だと思っているので、左翼と言われるのは心外だ。撤回してほしい。残念ながら正当な保守主義者は現在の日...

                • だから、フィリピンじゃなく中国の手に渡った時の事を考慮してるんだろ。何論議のすり替えしてるんだ。そういう手段しか取れない時点でお前は敗北者だ、死ね。

                  • フィリピンってのは例えなんだけど、君にはわからなかったみたいだね。

                    • アホか じゃあ「例え」をしてしまったお前の落ち度を攻めようか 何故、該当の海域を中国が軍事的侵略をしている、という事実を、この問題を論じるなら誰しもが注目している事実を、...

                • 第二次世界大戦の敗戦には匹敵しないって、そんなのとしか比べようがないって時点で自ら「大事件です」って言ってるようなもの。語るに落ちるとはまさにこの事。 お前の中の優先度...

                • 元増田だ。 君をサヨクだとは思っていないが、ミルがどうだの自分は保守主義者だの言う前に、沖縄県民の権利を軽視したととられかねない発言でうかつだったとでも言っておくべきで...

        • 「中国を含め、どこの国とも、誠意を持って話しあえば戦争は避けられる。自衛隊は災害とかで役に立つから存在して良い。」とか?日本が西ヨーロッパとか北アメリカにあったら、実...

        • ずっといるよなwwww 誰とは言わないけどwwww

      • おばさんは、頭がなあ・・・・笑

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