2015-06-11

わかりあえない

その人の持っている欲が見えなかったり、相手の欲が自分には理解できないとき

得体のしれないものを相手にしている気がして距離を取ってしまうというのは、割と正常な反応だと思っている。

そして、自分が妻の事を、とても気が合う素敵な人だけどイマイチ根っこのところがよくわからない人だと捉えている理由が、

妻の欲というか、愛情への飢えみたいなもの自分根本的に全然理解できていなくて、共感できていないからなんじゃないかと思い至った。



私は妻のことは人間的に好きだし尊敬もしている。それは間違いない。

ただ妻の言うところの「恋人として好き」というのが私にはどうも正直よくわからない。


趣味は合う。好きなことや嫌いなことの傾向もかなり合致する。腹を立てるポイントもかなり似通っている。

自然と一緒に遊ぶ時間は他の人といるよりも楽しいものになる。

それらのことから個人的親しさランキング1位の異性だったし、世間的に交際しているととられてもおかしくない頻度で遊んでいたので、

正式に交際するか、ということになって交際を始めたけれど、以後、妻からは度々「私の事好きなの?」「あなた気持ちがよくわからない」みたいなことを言われるようになった。

それでもやはり気が合うので交際を続けて、数年間の遠距離恋愛も乗り越えて、いい年になったので結婚までした。

たまに別れ話を切り出されたりもしたが、昔やったギャルゲールート確定直前の主人公が取りそうな行動を積極的模倣することで乗り越えてきた。

精神的に未熟な自分でも付け焼刃模倣で実際になんとかできてしまった点で、折原さんの罪は重い。

私は、妻から「抱きしめて」と言われれば抱きしめられる。でもそれはなんか違うらしい。

それなら、とこちらの都合で抱きしめたいときに抱きしめてみたが、やっぱりダメらしい。邪魔だと言われて邪見にされた。

抱きしめて、と言われずに、抱きしめて欲しいタイミング最初からわかるものなんだろうか?

必死で妻の気持ちを推測して今だ!というときに抱きしめてみたが、それもやっぱりダメだったらしい。

「何で今そんなことすんの?」と怒り気味に言われてしまった。

どうにもノーヒントは厳しい。せめて両手を広げてアピールするとかしてほしい。

けがからなさ過ぎて全部女性ホルモンのせいにしたくなってくる。

何度も訓練を繰り返せば状況や予備動作から推測してスムーズに抱きしめることもできるようになりそうだから頑張りたい。

そのためにもケーススタディを重ねるために最初のうちは抱きしめて欲しいときはそう言って欲しい。

と、状況改善のための解決策を示してみても「だからそうじゃない」と言われてしまう。

申し訳ないけど、どうにもわからないんだ」と申開いてみたが、「普通わかる」と一蹴されてしまった。

でも、泣いている時に傍に寄って頭を撫でたり背中をさするといいのだというのも、

同じように何度も繰り返しながら覚えたのに、そっちはあまり怒られない。

子供のころから経験の蓄積があったおかげで、タイミング的な不自然さをあまり感じさせなかったからだろうか。

恋人的好き」の指標として使われることも多いと思う嫉妬についても、

嫉妬することはあるが、所有物に対する執着と何が違うのかと言われると言葉に詰まってしまう。

実際、正式に交際するまでは妻やその周囲に対して嫉妬感情を抱いたことすらなかった。

妻の気持ち理解する助けになるかと思って妻の持っている恋愛漫画を読んでいると、

よく登場人物正式恋人契約をしていない相手に一方的嫉妬したりしているが、その気持ち感覚はやはり自分にはよくわからない。

そんなことを思う筋合いはないだろうに、なぜ?と思ってしまう。



はいい人だ。幸せになって欲しい。

今のところ結婚もしているし、妻が選ぶパートナーが私であればなお嬉しい。

でも私といると彼女最近体調が悪そうだ。

発達障害を疑われている私といることで、カサンドラ症候群のような状態になっているんだろうかと思っている。

もうすぐ私の発達障害に関する診断結果が出る。

結果を受け入れられるだろうか。状況は改善させられるだろうか。

妻は「あなたを好きでいることに疲れたからだいぶ前にやめちゃったのよ」と言っていた。

どうも結婚前の同棲期間の時点で既にやめていたらしい。

なので、今は最終的に「やっぱり私にはあなたの妻は無理だ。」と言われても、それは残念だけど仕方がないことだと覚悟している。

今更ではあるが、向いているか向いていないかで言うと、自分恋愛結婚にあまり向いていなかったのだろうとも思う。

今となっては、学童期に発達障害の可能性を指摘されてそのことに薄々気付きながらも、しっかり普通を装えていると信じていた自分の愚かさが腹立たしい。

そして彼女市場価値が最も高い10代後半から20代後半までの10年近くを奪ってしまったことが申し訳ない。

こんなに影を落とすなら、せめてもっと早くに診断を受けておいて、

もっと早くからお互いの感覚の差と原因を明確にして、精神的負荷を軽減するための方法第三者を介して模索するべきだったと強く思う。

まだ間に合うのか、もう遅いのかはまだわからない。

  • 正直その妻の方が「エスパーじゃなくても察しろ!女に言わせるな!」教の狂信者に見えるんだが。 彼女の恋愛の基準が「対象以外何も考えられないし何も目に入らない」状態だとする...

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん