2014-03-22

浪人して駿台東大理系コースを考えている人々に

浪人が決まって駿台東大理系コースに入学を考えている人に、コースの選択や一年の流れについて、少しでも役に立てばと思って書きます

自己紹介をすると、今年駿台お茶の水東大理系演習コースに在籍して、東大合格した者です。

2013年お茶の水3号館クラス編成等に基づきますので、変更がある可能性はあります

  1.コースをどれにするか

 駿台東大理系コースには、

  スーパー東大理系   (以下普通コース)…1

  スーパー東大理系集中 (以下集中コース)…2

  スーパー東大理系演習 (以下演習コース)…3

の3コースがあります

普通コースと集中コースは合同でSA/SB/SCの3クラス(1クラス150~200人)、演習コースはSX/SY/SZの3クラス(1クラス30~40人)です。各コースの差を説明すると、普通コースと集中コースは平日はテキストを用いて授業をします。生徒は予習していって、授業で講師の話を聞いてノートをとるわけです。集中コースは加えて毎週土曜に、パワーアップセミナーがあります

 演習コースは前期は毎週英語2時間数学2時間物理1時間化学2時間の演習授業があり、後期は英語2時間数学4時間物理3時間化学3時間の演習授業があります(1時間=50分、演習授業は半分が演習で半分が解説)。他は普通コースと同様、テキストを用いた授業です。ただし演習をやることもありますさらに土曜にテスト演習をやることが数回あり、添削指導も数回実施されます。演習コースはテキストを用いる授業時間が少ないため、数学物理普通コースより薄い(重要な問題を選んだ)テキストを使う他、センター対策の授業がほとんどありません。現代文の授業でセンタータイプの問題演習があり、社会の授業(当然センター向け)があるだけです。

 さて、コース選択ですが、集中コースは止めた方が良いです。パワーアップセミナー蛇足の感があります(東大二次と同じくらいのレベルで、少なくとも易しくはない)。普通コースのテキストで十分問題はこなせますし、模試と予習が結構時間を食うので土曜が半日でも潰れるのはつらいです。

 そうなると普通コースか演習コースになりますが、ついていけるなら演習コースが良いです。周りのレベルが高いのが一番の理由です。また、クラスの人数が少ないので授業後の質問の待ち時間も減ります

 講師について言うとSX=SYSA>SZでしょう。他には、普通コースは席がつまっていて隣の机に人がいるのに対し、演習コースは机3つを2人で使うので余裕があります

 演習コースの良い点ばかり書きましたが、上述の講師レベルから言うとSYに残れるなら演習コース、SZに落ちるくらいなら普通コース、という線引きが妥当かと思います。本試の点数で言うと180点くらいが分かれ目でしょうか?正直よくわからないので適当です。

  2.どのくらい受かるの?

 理三はよくわからないので理一/二に限って書きます。SXはほぼ全員、SYも9割は受かります。SXは秋の東大実戦のクラス平均が240点とかそういう化け物みたいなクラスなので、落ちる方が事件とも言えます。SZは医学部を受ける人もいたりしてよくわかりません。一方SAは上半分か1/3くらいだと思いますSBはおそらく10人程度、SCはほぼ受かりません。ちなみに東大に受かる人は全員早慶合格実績を1つか2つは稼いでいます


 3.一年間の出来事

4月

 プレースメントテスト:上のクラスの方が良い講師に当たるので、真面目に受けましょう。

 テキストもらったら、2~3週間分予習した方が余裕が持てると思います

5月

 判定模試:易しいです。結果に油断しないように。

6月

 全国模試:そこそこ難しいです。

 夏期講習申し込み:全国模試で打ちのめされた直後になります。講習については後述。

7月

 前期終講、夏休み開始

 夏期講習

8月

 夏期講習

 東大実戦

9月

 後期開講

 判定模試:春より難しくなります

 全国模試:「残酷模試」と呼ばれるだけあって、難しいです。自分東大実戦の方が簡単だと思います

10月

 冬期講習申し込み:下記と同じく全国模試の直後です 

11月

 東大実戦

12月

 後期終講

 冬期講習

1月

 直前I期講習:センター対策の講習が並びます

 センター試験:舐めない方がいいです。受験校選びで足切りを気にし出すと悔いが残ります

 二次私大演習授業:センター翌日から4日間、各科目の演習授業がありますセンターボケはここで解消。

2月

 直前II期講習:私大国立二次対策です。

 私大入試

 国立前期

3月

 前期合格発表

 国立後期

 後期合格発表

  4.講習について

 夏期・冬季講習を取る必要は全くありません。そんな暇があったら通常授業の復習をしましょう。東大コースには人気講師が揃いますから、普段の授業を適当に聞いて講習を取るのは本末転倒です。どうしても受けたい授業・講師があるときのみ、一つか二つ取るのが良いでしょう。

 直前I期はセンター対策です。自分過去問やら予想問題をやった方が良いでしょう。センター社会ファイナルアタックならまだ受ける価値があるかもしれません。

 直前II期は二次対策です。これは演習問題をもらうという意味があるので、積極的にとるといいと思います。私立の入試と日程が被っていないか注意しましょう。

 自分は夏期と冬季は2つずつ、直前I期は何もなし、直前II期は沢山とりました。それでも夏期はもっと減らしてよかったと思います

 自分に書けるのは以上です。存分に勉強して悔いのない浪人生活を送って下さい。

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