2013-06-05

SNSが気持ち悪い理由を考えてみた。

仕事柄、IT関連のツールには一通り手を出した、というかやらざるおえない環境だったのでmixiFBTwitterも一応やっている。

薄々感じてたけど、とにかく気持ちが悪い。何が気持ち悪いのか、具体的に考えてみたけどよく分からない。

それぞれ違った気持ち悪さがある。

mixiメンヘラ愚痴日記

FBリア充アピール公開帳。

Twitter馬鹿発見

そういうイメージしかない。

まだSNSが発達してない頃、仕事で知り合った年上の人と社交辞令プライベート連絡先を交換したら、毎日のように自撮りの写真日記のような長文が送られてきて辟易した。

社長の知り合いだから、無碍にすることもできないか適当にあしらってたけど、会社を辞めた時にまっさきにしたのは、連絡先を変えたことだった。

ロクにしらないおっさん写メ私生活を綴ったメールなんて、不気味なだけで面白くもなんともない。ただ、ただ、気持ちが悪かった。

FBタイムラインを見てると、その時の感覚が蘇る。

ロクに知らない人たちの、知りたくもない個人情報私生活ダダ漏れになっているのを見せつけられる気持ち悪さ。

メールと違って、表示させないこともできることを知ってそうしていたら、最近は関わりのない同級生からメッセージが来た。

「どうして、私の記事にいいね!を付けてくれないの?」

正直、目を丸くした。

の子はすごく大人しくて控えめで良い子だったのに、SNSを始めてから毎日のようにログインし、私生活ほとんどを記事を書いてる子だった。

いいね!を付けるのは義務だったのか?

はっきり言って、私は人付き合いが面倒くさい。

多分、それほど他人に関心や興味が無い。

そういう時間を割く位なら、一人で買い物したり映画を見たほうが楽しい

メール必要にせまられなければ返信はしないし、友達と遊ぶのも年に数回だ。

SNSも気が向いた時しかログインしない。たまに親戚向けに生存確認のための近況を綴ったりするが、他人の記事は読まないし、

いいね!ほとんどつけたりしない。コメントなんて、もっと稀だ。

でもその適度な距離感が心地よいし、こうあう使い方が自分に合っていると思っていた。

からこのメッセージが来た時、ああ、この子も控えめに見えても、やっぱり自己承認欲求の塊だったのかと悲しくなった。

このレスポンス強要される感覚にも覚えがあった。今は亡き、mixi足跡機能だ。

さかのぼれば、高校時代流行った携帯ワン切り返しというやつもあった。

とにかく、SNSしろメールしろたかが連絡ツールだというのに執着している人にレスポンス強要される感じがたまらなく嫌だった。

そういうことをされる度に吐き気がした。

TwitterLINEにしてもそうだ。

どうしてふぁぼやRTしてくれないの?

どうしてスタンプ返してくれないの?

手を変え品を変え、時代が変わっても自己承認欲求を満たしたい人間ごまんといるのは変わらない。

最近話題の乙武さんの例の記事を読んだ。

フォロワー数の数というのは、ああして自意識自己愛を加速させてしまうのだろうか。

ああやってネットの中で肥大化させた欲求と、現実感覚ギャップに苛立ちを覚えて、

周りに当たり散らすようになる予備軍が、SNS中毒者にはたくさんいると思う。

件のメッセージの子は、本当に優しくて良い子だった。だけど、その分リアルではかなら抑圧されていたのだろう。

ネットでは現実では考えられないくらいに明るく振る舞い、毎日のように写真を挙げてはリア充アピールしている。

それは別にどうでも良い。

ただ、それを他人に賞賛させるのを強要するような子では決してなかった。

から、それが不思議だったし悲しかった。

日本人美徳は察しと思いやりだと何かで見た。SNSには、それが全くない。

利用者はみな、私が!僕が!俺が!、の自分アピールに忙しくて、飢えた承認欲求を満たすためなら、きっとなんでもやるだろう。

刺激は一度強いものを受けると、どんどん強いものを欲しがる。Twitter馬鹿発見なのは、気軽なことと、

見てくれる人がたくさんいること、注目されたい欲求に歯止めが効かなくなるからなんだろう。

FBもそうなりつつあるように思う。

この間、知り合いが電車内のマナー喚起という内容で見知らぬ人を写した写真をあげていた。

はっきり言って盗撮だ。れっきとした犯罪である。正直、とても引いた。

コメントを見ると、それを咎めるどころか同調するようなコメントばかり。

こんな少し考えればわかるようなことを考えず、他人を思いやることを忘れ、自分の欲求を満たすことに躍起になる人が、本当に気持ちが悪い。

そういう風潮に乗らないことが、ノリが悪いとかコミュ障だと言われることになんだかなあと思う。

今のところ私が感じるSNSに対しての気持ち悪さの原因は、

それまで至極まっとうな人でも

自意識肥大化させて、自己愛をこじらせて、自己承認欲求を満たすために平気で他人も

自分すらも傷つける人になりうる可能性があること。

私生活を平気で垂れ流す人に対する危機感の無さに対する恐怖。

平気で他人や第三者の個人情報ネット上に書き込む人への侮蔑

自分の行動に対してレスポンス強要する人に対するめんどくささ。

このあたりが複雑に絡み合っているんだと思う。

全てのSNSや利用者を否定するわけでも批判するわけでもない。

ツールとして正しく使えば、こんなに便利で合理的なものはないと思う。

ただ、残念なことに私の周りではそういう人が多いということです。

あー、SNSなんか全部廃れちゃえばいいのになー。

でもまた新しい手段が出てくるんだろうなー。

  • 人が何億といる以上、交流の手段としてこれからも色んな物が作られるのは仕方ない子だし、 それを変な使い方する人がいるのもまた仕方がないこと。 SNSという道具が悪いんじゃない、...

  • 私はtwitterしかやってないのでそこにしか突っ込まないが「本当にやってるの?」というのが正直な感想。   Twitterは馬鹿発見器って書いてるけど、twitterが馬鹿発見器なのは「膨大なライ...

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