はてなキーワード: 援助交際とは
http://anond.hatelabo.jp/20081012231545
確かにそういうのもあるな。
性犯罪の被害者が援助交際をしているとたたいてる記事があった。
でも、今は救ってくれる人がいるし、女性の警察官が相談に乗ってくれる。
セカンドレイプに対しても専門家は配慮するし、中絶費用とかも払ってくれてる。
12歳のがきを犯してつかまった女がいたけど、「犯されたい」という声が多数寄せられ、子供に落ち度があるという声のほうが多かった。
それが本当だというなら証拠を見せて、信用できない。
>別世界
ああ、それは確かにいえてるな。
俺が見ている世界はあなたが見ているのとはぜんぜん違う。
興味があるなら発言小町へどうぞ。
男をよってたかっていじめる女どもの巣窟だよ
#追記
男をよってたかっていじめる女はほかの場所にもいます。
日本に住んでる日本人からしたら、児童買春も違法な臓器移植も非常にショッキングな事であり、大差が無いように思えるかもしれない。重要な違いが見えないかもしれない。でもね、その問題が身近な人たち、名指しされた人たちにとって、一方が現に戦っている切実な問題で、もう一方が多くの嘘を含んでいる場合、ぜんぜん意味が違うんだよ。ある程度事実に基づいていても。
たとえばアメリカで、アメリカ人と日本の高校生の援助交際の問題を扱った映画を作ったとする。その映画の中で援助交際が、「校長や教育委員会、将校が仕組んだ組織犯罪」として描かれ、「日本の一般的な問題です」とか紹介されたとする。そうすると、話はたちまちフィクションのB級映画に格下げ、問題の本質まで変えられちゃった感じがするでしょ、組織犯罪とか権力者の影とか事実の断片が含まれてたとしても。
ボクがいつもハァハァさせてもらっている優良サイトのまとめです。
番外その3
秋葉原の事件や違憲判決など、書きたいことはいっぱいあるんですが、書きためていたものなのでまずはこれから公開しま
す。
ようやく気が向いたので書きます。問題意識は変わっていません。
以前に指摘したとおり、この問題は数多くの論点を含みます。なので超長文です。
出来るだけわかりやすく書いたつもりですが、わかりにくかったらごめんなさい。
まずは我が国の法規制についておさらいした後に、具体的なケースについて考えていきましょう。
刑法上、性行為が犯罪になる場合として、強姦罪が定められています(177条)。
(強姦)
第177条 暴行又は脅迫を用いて13歳以上の女子を姦淫した者は、強姦の罪とし、3年以上の有期懲役に処する。13歳未満
の女子を姦淫した者も、同様とする。
前段は一般的なレイプです。これに対して後段は「法定強姦」と呼ばれます。
暴行又は脅迫がなくとも、また同意があったとしても、法がその性行為を強姦とみなしているのです。
これは、少女の性的自由を父権的に保護する目的に出たものと解されます。
つまり年端も行かぬ少女は知慮浅薄であって、同意があったとしてもその同意が真意の元になされているのかは疑わしい。
これを放置すれば性的搾取の温床にもなりかねない。このように、少女を特に保護するための規定なのです。
しかし、ごらんの通り我が国では法定強姦年齢は13歳未満です。
13歳(=中学一年生ですよ!)になったからといって急に成熟するとは考えにくいですよね。
成人するまで、もう数年分の保護が必要と考えられます。
そこで、条例による処罰がなされているわけです。
少女への性行為を処罰する条例は、たいてい都道府県のレベルで「青少年保護育成条例」の中で制定されています(淫行条
例と呼ばれます)。
条例での処罰には犯罪地の条例が適用されることになりますので、実際にセクースした土地の条例の適用を受けます。
各地方公共団体が独自に定めるものなのでそれぞれ違ってしかるべきですが、
どこかが甘いとそこに流入してしまうので、足並みを揃えてだいたい同じように定められています。
よく言われることですが、全国で長野県だけはこの条例を持ちません。なので、アホな大人たちが実際に大挙して流入しま
した。
これに業を煮やした長野市などは、市のレベルで同様の条例を定めました。なので、長野県ならオールオッケーというのは間違っています。
そういった条例の中では、「淫行」した者が処罰されていることが多いです。
しかし、この「淫行」という概念がわかりにくい。ただのセックスも含まれるの?
これについて、最高裁は、要約すると、「少女の無知に乗じて行う性行為や、性的搾取のような性行為」が淫行になるといっています(最高裁大法廷判決 昭和60年10月23日)。
その理由としては、真摯な恋愛に基づくセックスまで禁ずるのは行き過ぎだから、
少女を食い物にするロリコンオヤジだけを処罰する、と限定的に解釈しようということです。
さて、「淫行」との関係では、児童福祉法34条1項6号との関係も問題となります。
同号は「何人も児童に淫行をさせる行為をしてはならない」と定めており、罰則も規定されています。
条例による処罰と思いっきりかぶります。
これについては、東京高裁が、大枠、淫行のきっかけを与えた場合が児童福祉法違反、
淫行しただけの場合は淫行条例違反という解釈をしています(東京高裁判決 平成8年10月30日)。
これに沿う最高裁の判例も出ました(教え子にバイブで自慰させた教師が児童福祉法違反とされた)ので、妥当な解釈だと
思われます。
なお、援助交際的なものについては売春防止法の適用がありそうなもんですが、
売春防止法はもっぱら女子の側を処罰するものなので、ここでは検討しないこととします。
処罰されるかどうかはともかく、何歳のセックスがどのような犯罪の構成要件に該当するかを考察します。
13歳未満の少女とセックスするのには同意の有無にかかわらず強姦罪が成立します。
そして、13歳以上18歳以下であっても同意がなければ強姦罪となります。
青少年(18歳以下とする場合が多い)と淫行に当たるようなセックスをした場合には条例違反を問われます。
13歳未満の少女と淫行した場合には、強姦罪と条例違反の双方が成立しますが、重い強姦罪で処断されると思われます。
淫行は同意があろうがなかろうが成立します。
逆に、これらを避ければどんなセックスも思いのままです(少なくとも法的には)。
というのが刑法・条例の解釈ですが、処罰されるかどうかは別です。
まず、大前提として、バレなければ当然ですが処罰されることはありません。
そして恋愛関係でのセックスの場合は、13歳以上ならば強姦にも淫行にもなりません。
法定強姦であっても親告罪ですので、13歳未満で恋愛感情があった場合には告訴はないでしょう。
しかし、いつかはバレるものですし、関係が破綻した後に嫌がらせで告訴される場合もあるでしょう。
また、被害者が処女だった場合は通常は処女膜裂傷という傷害結果を伴うので、
強姦致傷罪となり、非親告罪となることに注意が必要です。
男性も少年であった場合には、14歳未満であればそもそも刑事訴追されませんし、
それ以上の場合も、あまり大事にならない可能性が高いでしょう。
13歳未満 同意があっても恋愛感情があっても強姦罪、ただし親告罪、ただし処女膜裂傷の場合は非親告罪化
13歳以上18歳未満 同意があっても、淫行となるような場合には処罰される
18歳以上 同意がない限り処罰される
もっとも、バレなきゃ処罰はなく、恋愛感情の元なら世間に露見することもあるまい。
331 名前:可愛い奥様[] 投稿日:2008/06/29(日) 01:54:50 ID:pIJP555B0
気がついたら、居間にこんなものが・・・。
http://uproda.2ch-library.com/src/lib035168.jpg
650枚もあるわ。
明日どこかに忘れてきそうで心配。。。
http://www1.axfc.net/uploader/He/so/114234.pdf
PASS:wife
4 :可愛い奥様:2008/06/30(月) 00:04:19 ID:9qmwkeik0
テンプレ2
■ 【毎日新聞英語版から過去に配信された記事】 ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
◆ 思春期の受験生の集中力を増すために母親はフェラチオで息子の性的欲望を解消する。
◆ 24時間オルガズムが止まらない病気で苦しむ日本人女性の数が増えている
◆ 日本古来の米祭りはアダルトビデオ業界が「顔射」と呼ぶものに非常によく似ている
◆ 日本人の若い女性はファーストフードを食べると性的狂乱状態になる
◆ 日本人主婦は皆コインランドリーに附属のコインシャワーで売春している
◆ 日本のティーンたちはバイアグラを使ってウサギのようにセックスをする
◆ 老人の売春婦の人気にもかかわらず、日本では小学生の売春婦にも仕事がある
◆ 屋外でセックスをすれば、犬の散歩がもっと楽しいものになる
◆ 日本の看護婦は仕事場にバイブレーターを持参し、日常的にアナル研修に興ずる
詳しくは、こちらのまとめサイトをご覧ください。
http://www9.atwiki.jp/mainichiwaiwai/
5 :可愛い奥様:2008/06/30(月) 00:04:20 ID:WIlmfC9u0
テンプレ1
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ 【既女板】 ■
この問題に関する情報は、以下のサイトにて纏められております。
http://www9.atwiki.jp/mainichiwaiwai/(更新終了)
http://www8.atwiki.jp/mainichi-matome/
http://www33.atwiki.jp/bainichi/
★毎日新聞問題の簡単な経緯
http://www8.atwiki.jp/mainichi-matome/pages/71.html
この問題に関する過去スレッドは、以下のサイトでご覧になれます。
http://yondokoronai.hp.infoseek.co.jp/m/#kikon
http://www31.atwiki.jp/mainichimatome-en/ (求 英文スキルのある方!)
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ 【既女板】 ■
6 :可愛い奥様:2008/06/30(月) 00:09:10 ID:LynV2p4d0
テンプレ3
■ 【侮日新聞】 ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
●毎日新聞社 問い合わせフォーム
https://form.mainichi.co.jp/toiawase/index.html
●ライアン・コネルとは何者か
http://www9.atwiki.jp/mainichiwaiwai/pages/14.html
※ライアンとともに執筆していた紙山増男はペンネーム。ライアンと同一人物疑惑あり。
■ 【毎日新聞の余罪】 ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
真偽不明の低俗記事以外にもまだまだ余罪がありました。
【毎日新聞】“変態ニュース海外配信問題”2ch有志が毎日英語版の
メタキーワードに「hentai(変態)」の文字を発見→毎日側は削除へ
http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1214299417/
●「通り魔」「銃乱射」「自殺」を英語で? 不謹慎な英語クイズを発信
http://www8.atwiki.jp/mainichi-matome/pages/16.html#id_05666a9c
http://www8.atwiki.jp/mainichi-matome/pages/68.html
●waiwai以外の毎日デイリーニュースでは日本の性犯罪ネタを偏向報道
http://www8.atwiki.jp/mainichi-matome/pages/60.html
http://www8.atwiki.jp/mainichi-matome/pages/33.html
7 :可愛い奥様:2008/06/30(月) 00:10:06 ID:LynV2p4d0
■ 【セブンイレブンのコピー機で印刷できます(ネットプリント)】 ■ ■ ■ ■
詳しい方法・その他の印刷手段→http://www8.atwiki.jp/mainichi-matome/pages/85.html
ビラ保管庫(下記以外にもあります)→http://www8.atwiki.jp/mainichi-matome/pages/59.html
★ビラA4両面用カラー(pdf) ●A4カラー2枚 ネプリ番号【05684264】
http://uproda.2ch-library.com/src/lib035210.pdf
ウラ面:謝罪内容の問題点と対応すべき点
サンプル:http://uproda.2ch-library.com/src/lib034347.jpg
★ビラA4片面モノクロ(pdf) ●A4白黒1枚 ネプリ番号【89924636】
http://uproda.2ch-library.com/src/lib035211.pdf
サンプル:http://uproda.2ch-library.com/src/lib035206.jpg
★ビラA4片面モノクロ(pdf) ●A4白黒1枚 ネプリ番号【10165905】
http://uproda.2ch-library.com/src/lib034901.pdf
サンプル:http://uproda.2ch-library.com/src/lib034902.jpg
★ビラA4片面カラー(pdf) ●A4カラー1枚 ネプリ番号【96640918】
http://www1.axfc.net/uploader/He/so/114234.pdf (パス:wife)
サンプル:http://uproda.2ch-library.com/src/lib034995.jpg
8 :可愛い奥様:2008/06/30(月) 00:10:49 ID:LynV2p4d0
■ 【ビラ置き忘れ注意場所】 ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
病院、学校、市役所、銀行、郵便局、会社、公民館、スポーツクラブ、
◆◆置き忘れを見つけたら
→できれば「遺失物」だと目立つようにしてあげる。
ポストに投函するのは、あちこちに許可がいるみたい。ご注意を。
地域の回覧板に、「落とし物」ってメモつけて落とし主を探してあげるのはどうなんだろ。
9 :可愛い奥様:2008/06/30(月) 00:14:03 ID:5xRsfhGKO
投票お願いします
英語版サイトに「低俗」な日本紹介記事を掲載 毎日新聞がおわび
http://sentaku.org/news/1000002135/
193 :名無しさん@全板トナメ参戦中:2008/06/29(日) 18:50:19 ID:yZFuzX/v0
セックス 218,000 1,660 98 177
フェラチオ 8 0 0 0
冬のソナタ 562 88 59 24
ヴァギナ 4 1 0 0
ペニス 46 9 5 34
エロ 376 25 85 87
オナニー 6 2 2 0
体位 56 21 6 6
クリトリス 9 0 0 0
アキバ 17000 2700 96 738
メイド喫茶 468 8 32 17
マスターベーション 14 1 0 0
援助交際 246 136 13 120
Gスポット 8 0 0 0
なにこの仕事っぷり。
バイト禁止なんて無視してやるのが普通だろうし(10年以上前に超厳しい高校を出た俺のときですら普通だった)
うわ、驚いた。
自分、普段忙しくて買い物する時間があんまり取れなくて、
(空港のトイレなんかで、ハッと自分のバックのぼろさに気づいたりして衝動的に買う)
「援助交際で買ったビッチ」みたいに思われてたりするのかしら…。
万が一にも考えたことないからビックリした。
(そう思う増田は、別に個人の考えだからありだと思う)
ちなみにPORTERのバックもブランドに入るの?
1万するバックをへたれないからって理由で買ってて、もう2年もつかってるんだが。
あ、あとブランドものを買う理由も書いておこう。
スペックが雑誌に詳しく載ってて、事前に調べて買うのに便利だから。
ブランドじゃないカバンとか、A3が入るとか、弁当箱が入るとかあんまり書いてないんだよね。
その点ブランドはサイズにポケット数、携帯入れの有無やらカギひっかけるところがあるかどうかなんてのも書いてあるから、事前に調べやすい。カタログも入手しやすいし。
出会い系っていうかほとんど援助交際希望のサイトを冷やかすのが面白い。
援助交際=女子高生ってイメージがあるけど、けっこう年のいった人が多い(サイトにもよるのだろうが)
素人なら、動機は遊ぶ金よりも生活費に困ってるって方が一般的。とはいっても、倹約した上でどうしようもなくて…ってわけでもなく、「悪銭身につかず」のたとえどおり、右から左に流しちゃってるんだろうけど。
借金を抱えてる人もいるが、メールでやりとりしてみると「そりゃ、借金も重ねるわなあ」という感じがする。社会常識がない。
「20万の借金があるから20万ください。20回やりますから、前払いで」なんて言ってくるのがいる。いくら好色な金持ちだって、相手がタレントやモデルでもない限りSEXにそんな金かけないだろうに。
「貧すれば鈍す」ってことなのかもしれないが、相手がどう思うかなんて気が回らないのかな。それで「いい人みつからない(泣」なんて言われてもなあ。
http://anond.hatelabo.jp/20080313133611
あとさ、家庭用ビデオカメラが普及しはじめた80年代後半から児ポ法施行までの10年ちょっとと、
児ポ法施行から今年までの10年弱の間に地下市場で作成・販売された児童ポルノ(第二条第3項の一、二)を比べれば、後者の方がはるかに多いと思う。
児ポ法以前の作品も援助交際が騒がれるようになった95年以降に作られたのが多いんじゃないかと思う。
95年を境にして、80年代初頭から95年までと95年から現在までで二分割すれば断然後者の方が作成数も販売数も多いと思う。
デジタルカメラやインターネットが普及するようになった2000年代にはさらに勢いに拍車がかけられたんじゃないかな。
21世紀に入ってからは50作や100作のシリーズを持つお化けタイトルがいくつか作られたからな。
ということは、児ポ法は児童ポルノに歯止めをかけなかったということになるかもしれない。
しかし児童ポルノの中でも「第二条第3項の三」つまり一般書店に流通してたエロ雑誌にも載ってたようなロリータヌードやパンチラ写真だけは明らかに減ったろう。
快楽殺人犯の捜査に同類のハンニバル・レクター博士の強力が必要なように、ポルノによる児童被害を本気でなくそうと思ったらアニメを規制するとかわけのわからんことをするよりもロリコンの意見を聞いた方がいいと思うよ。
http://anond.hatelabo.jp/20080312121901
前回の続き。
これらの雑誌は女子高生(または女子高生風のモデル)を被写体にしていたわけだが、必ずしもロリコン向けというわけでもなかった。今でもそうなのかもしれないが、女子高生好きはロリコンにカウントされていなかった記憶がある。「男は女子高生が好きなもの」というのはあからさまじゃなくても、暗黙の共通認識になっていたと思う。
こういう事情があったからか、これら雑誌にはブルセラショップの広告やブルセラビデオの内容紹介も普通に掲載されていた。ブルセラビデオの類は東京を中心とした少数のショップが販売拠点となっており、地方にはそこから通販される形であった。だからマニア向けの商品であることは間違いなかったが、雑誌に紹介ページがあったことで地方在住の高校生であった増田にも内容が把握できたのであった。
90年代はエロ業界以外でも女子高生がやたらとフィーチャーされることが多かった。「コギャル」という言葉が生まれたのも90年代の半ばか。こうした世間の風潮との相乗効果もあって、投稿系雑誌はブルセラや女子高生エロスを強化する方向に進んでいった。
ちなみに1993年にウッチャンナンチャンの南原清隆氏がテレビ番組「ウンナン世界征服宣言」の企画で、女子高生Tバックアイドルユニット「メロン組」をプロデュースしている(この番組、ウッチャンが女子高生デートクラブに行く企画もやってたと思う)。地上波テレビにTバック女子高生が出演できるくらいなので、エロ本業界は推して知るべしだ。でも具体的に言うと「Tフロント女子高生」みたいな雑誌もあったな。ただ、91年の樋口可南子、宮沢りえを皮切りにヘアヌードが解禁されはじめた時期だったのにもかかわらず、女子高生ヘアヌードというのはあまり見た記憶がない。
最近でいう「着エロ」というジャンルの走りなんだろうが、女子高生ものにおけるこうした流れにロリコン向け雑誌も合流するケースもあった。増刊として「モデルは全員15歳以下!」と銘打って、際どい水着写真やセミヌード、そしてヌードグラビアも掲載した雑誌が出されたこともあった。やはり盗撮コーナーもあった気がする。この時期にはコギャルよりもさらに低年齢の「マゴギャル」という言葉も生まれていた。ただ、これらの雑誌はさすがに際どすぎたためか、いずれも短命に終わっていたはず。
一方、女子高生中心の投稿系雑誌は「爽やかなお色気」のイメージがあったためか、トラバしてくれた人も指摘するようにコンビニの成人雑誌コーナーにも置かれていた。「日本ではコンビニで堂々と児童ポルノを販売している」なんて欧米に批判されることもあるが、このような事実をかんがみれば、その批判も故なきものではないと思う。
しかし、90年代後半にはブルセラが社会問題となり糾弾されショップが撤退しはじめた。さらに援助交際が問題視され、各都道府県で青少年育成条例が厳格化されるようになってきた。国会でも児童ポルノ問題が語られ始めるようになる。
児童ポルノ法が成立・施行される前の議論の段階で、女子高生をフィーチャーした雑誌はリニューアルを余儀なくされた。しかし、それは雑誌の売りをすべて捨ててしまうことと同義だった。
私増田はその頃大学生で、エロ的欲求のはけ口を雑誌よりもAVに求めるようになっていたのに加え、編集者側の自主規制によって投稿系エロ雑誌の内容がヌルくなっていたので見なくなっていた。したがって、これら雑誌の断末魔を知らない。しかし、児童ポルノ法施行以前にこれら雑誌の命脈は尽きていたように思われる。
だいたい自分が語れるのはこれくらいのことだ。要は児童ポルノ法以前にはガチのロリコン向けポルノでなくとも児ポ法の定義でいう「児童ポルノ」は広く流通していた、ということだ。未成年のセミヌードや未成年素人の盗撮映像などが全国の普通の書店に出回ったりしていたわけで、今から考えるととんでもない時代だったと思う。かといって、ガチのロリコン向けコンテンツを手に入れるハードルはそれなりに高かったわけで、児ポ法以前はロリコンにとって天国だった、とか、日本では児童ポルノが野放しだった、とか言われると、時代の生き証人、語り部としては「それはちょっと違うんじゃね?」と言いたくなる気持ちはある。もっとも、自分がモデルと同世代だったことでそれらを「ガチのロリコン向け」と思わなかったということもあるかもしれない。現在の価値観を持ったままタイムマシンに乗って90年代に戻れば「なんちゅうワイセツなもんが流通しとるんじゃ!」と思うかもしれないな。
以上、かなり不十分な叙述だと思うので批判・訂正・補完を大いに求めます。
最後に付け加えておくと、こうした投稿系雑誌(のコラム・コーナー)がリリー・フランキーの才能を見出したり、根本敬に活動の場を与えてきた功績はもっと讃えられてもいいと思う。リリーさん、当時から面白かったけど、こんな大作家になるとはなあ…
暦の上ではひとつの節目。ほら、と指折り数えるように季節は過ぎ行く。夏と秋の間には確かにのっぺりと横たわるものがあり、それが僕らの気づかない進度で歩を進めた。徐々に徐々に森羅万象、そこかしこにその歩みの影を落としていった。僕らは気づかなかった。何故なら海はまだ青く、膝までつかった水温が迫りくるものが到来する時が遥か遠く先であることを語った。
際限なく無限増殖する細胞のような入道雲は今にも落ちてきそうな程低く、僕らの町と空との間には気持ちの優しい屈強な巨人がその四肢でもって落ちてくるものを支えていたに違いない。それほど空の不透明度は低く、ときおり聞こえる巨人の唸り声や大地を擦って踵からつま先へと重心を移動するときの運びまで僕には雑音なくクリアに染みた。巨人が身を呈して守るこの町には軍事基地があり、そのお膝元では軍人の天下となっている。昔からの住人である人々には笑顔を顔に張りつける以外には生きぬく術がなかった。長い長い歴史の中で培われた護身術のひとつである。
今しがた西の方から飛行機が飛び立った。
「あ、また飛行機」
僕は銛を片手に堤防の岩肌が突き出した場所に腰掛けた少女の方を見て、呟くように言った。強い日差しの下でもなお黒い印象的に短い髪を風が撫でた。分け目なく乱れた前髪を手で払うようにしてから、彼女はその褐色に焼けた肌を惜しげもなく露出させたキャミソールに点々とついた水飛沫のあとを人差し指で追った。波礁のかけらが今また振りかかる。
「珍しいね。何かあったのかな?ここんとこ見なかったのにね」
有無は膝丈のジーンズをロールアップしたパンツから出した足をぶらぶらとさせ、パンツのポケットからメンソールの煙草の箱を出して包みのセロファンを開けて言った。
「有無。タバコやめろって」と僕は即座に咎める。
「またぁ。ほんと親みたいなこと言うね、コムは。いいじゃない別に。何がどうなるものでもなし」
フリップトップの箱を開けて、銀紙を取り去る。ぎゅうぎゅうに詰った20本のうち1本を抜き取り、首から提げたヘンプのライター入れから百円ライターを出して火をつけて有無は笑った。
「コムじゃねぇよ。虚無。間違えんな」
僕は口を尖らせて言った。
「知ってる?籠みたいなの被った人が時代劇とかに出てくるじゃない、アレ『虚無僧』って言うんだよ。あんたと一緒。おかたいのよ、あんた僧侶だから」
有無はけらけらと笑っていた。僕は口がたたないのでいつもこうやって最後には有無にオチをつけられてしまう。僕は僧侶ではないのだけど、有無の言うように「おかたい」のかも知れない。確かにうまいことを言うかも知れないがそれでも駄目なものは駄目だと思う。僕はそれ以上は取り合わず、水の中を覗くレンズで水中の魚の動きを追った。前かがみになり静かに刺激しないように獲物の動きを観察した。ふくらはぎの半分ほどの深さしかないこんな浅瀬でも魚はいるのだ。僕は彼らに悟られぬよう体を空気中の成分と同化させねばならない、水上で構えた銛の影だって彼らには察知出来るからだ。自分を狙う者の殺気を読めぬようではとてもじゃないけど自然界では生きてゆけない。僕はそういったことを父から習った。僕の銛が水中に落とされる。
「オオッシャ!」
僕は思わず拳を天に突き出し、歓声をあげた。銛の先には体をよじる反復運動を繰り返す魚がまだ息を絶えずにいた。その大きさは「大物」とは言いがたいが、とりあえずは僕がしとめた。僕は有無の顔を見る。
「すごいじゃない。上達したのね」
彼女は少し感心したような表情で、フィルターの近くまで吸った煙草を指に挟んだまま言った。短く切った髪を耳にかけて露出した耳には銀色のピアスが太陽の陽光を眩しく反射させた。
「その煙草、ポイ捨てすんなよ」
僕は目を細めて、ぴしゃりと言った。
家の玄関の引き戸を音を立てて開け、僕は「ただいま」と言っていつものように帰宅した。玄関先に婆ちゃんが駆けてきて、
「あらあら、おかえり」と迎えてくれた。
僕は獲れた魚が入ったびくを見せ、反応を伺う。婆ちゃんはやはり父には適わない、と言う。だけれど、僕だってそのうち父のように立派に成れるに違いあるまいと思うのだ。晩御飯の食卓にあがった自分の魚を想像して僕はにまりとした。
「虚無、町に行って叔父さんのところに見せてくれば」
婆ちゃんの提案に僕は「そりゃ名案だ」と同意して僕は自転車の籠に魚の入ったびくを載せて跨った。ゆっくりとこぎ出し、加速して町へ向かう坂道を駆け下りてゆく。頬にあたる風が普段の熱風とはうって変わって心地良いものになっていた。僕は心を躍らせて、叔父の賞賛の言葉と大きな手のひらが頭の上にのせられるのを想像してまたもにやりとした顔つきで自転車をこいだ。僕の着ていた白いTシャツはもう脇のあたりが大きな染みになる程汗を吸収し、ショートパンツは海の匂いが香った。汗でも海水でもいずれにせよ塩くさいのだが、僕の着るものがどれも余所行きではなくとも僕はそんなことは気にとめない。僕は頓着しない。
町の中心部にある叔父さんの経営する釣具店へ向けて、僕はひたすら自転車をこいだ。
栄えた大きな通りは夕ともなれば軍人で溢れる。彼らはそこで日々鬱憤を晴らすように酒を飲み、ときには暴力を振るう。そんな空気の中を僕は進んだ。
規模は小さいが売春や買春が行われる繁華街の一角で見慣れぬ光景を発見した。大概、一目でそれと分かる言ってみれば時代錯誤な「売春婦」風の女の人の立ち姿が見うけられるのだが、そのとき僕が見たのは僕と同世代か少し年上ぐらいのあきらかに条例違反であろう年代の女の子の姿である。僕は目を疑ったが真相など確かめる気もなかった。
叔父の釣具店の扉を押すと、「波浪」と客に声を掛ける調子で叔父が言い、
「おう、虚無か。どうした?」
と僕と気づいた叔父は言い直した。
「魚獲れるようになったよ」と僕は答える。やはり期待に違わず叔父は誉めてくれた。
「すごいじゃねぇか。たいしたもんだよ、誰にも教わらずなぁ。銛じゃぁオレも教えられないし。どうだ?この際、針と糸に宗旨変えしねぇか?そしたらオレがみっちり鍛えてやるぞ」
叔父はいつもそう言う。どうにも僕を釣り中間にしたいらしい。
「それじゃぁ、食べられないじゃないの」
と言って共に笑った。
叔母さんの出してくれたオレンジジュースとお菓子を食べながら、叔父さんと話した。
「そういえば、諭くんどうしてるの?オレ昔良く遊んで貰ったよね、銛も上手かった」
「あいつぁ、ダメだ」
急に叔父の顔が険しくなり、僕は余計なことを尋ねた気分になった。叔父は続ける。
「もう、虚無も大人だ。話してもいいだろう。いいか、虚無。おまえはしっかりしてるしそれに頭も良い。おまえだから話すんだぞ」
「うん」と僕は異様な雰囲気に半ば飲まれながら頷いた。
「諭。あいつはなぁ、チンピラだ。軍人の腰ぎんちゃくに成り下がって、ろくでもないことばかりしとる。麻薬の売人とかと組んでおるらしい。最近は地元の子らを軍人に紹介する橋渡しのようなことをやっていると聞いた。要はな、売春の斡旋だ。分かるか?あいつだきゃぁ、クズだ」
「ねぇ、叔父さん。じゃぁもしかして『桜番地』にいた僕と同じぐらいの年の子って…」
僕は恐る恐る尋ねる。
「あぁ、そうだ。昔は『桜番地』はきちんとした風俗街だったけど、今じゃぁ何だ、援助交際っていうのか?すっかり芯まで腐りきっちまったよ、この町も」
叔父が煙草に火をつけたところで叔母が話に入る。
「お父さん、やめなさいな。虚無ちゃんにこんな話。この子はまだ中学生なんだから。そうだ!虚無ちゃん、ご飯食べてく?」
「何を言ってる。虚無はな、そこらのガキとは出来が違うぞ。そこらへんちゃぁんと分かっとる。な?虚無」
僕は収拾をつけられなくなったので、「家で食べる」と言って店を出た。しかし、僕はさっき聞いた叔父の話で頭が一杯だった。僕がこんなにも動揺するのは集団の中に恐らく有無らしき姿を発見してしまったからに他ならない。まさかとは思う。ただ、どうしたらいいかは分からない。
僕は家路に着いた。
いつも魚を狙う場所があって、そこは観光客がくるようなところではなく地形も厳しく地元の子でもおおよそ僕ぐらいしか来ないプライベートな場所であった。今が夏休みだろうとそうでなかろうと、僕はそこで海につかった。 とろけそうな陽気の中有無はけだるそうに切り立った岩の上に立ち、僕を見下ろしている。彼女は紺色のキャミソールを着ていて肩にかかった部分から黒い下着のストラップがはみ出ているのが見えた。僕も彼女の立つところまで岩をよじ登る。爪や指先、そういった箇所が痛んだ。有無はやはり面倒臭そうに煙草を吸っていた。
「今年は客足悪いんだってさ」
彼女は自分の家が営む民宿の話をする。僕の家も観光客相手の商売を多少なりともしているので、そこらへんの話は良く耳にする。今年に限らず年々客足が減ってきているらしい。僕の住む町はそういったことに依った収入が不可欠な町なのだ。切り立った岩のすぐ下の水の中では僕が父から譲り受けた銛が天に向かって真っ直ぐに生えている。それは水没している部分がゆらゆらと正体不明に揺れて、眩しい光りを水面に放った。
「喉乾かない?買ってこようか?」
僕は振り返って有無の顔を見て言った。
「ん」
自分の財布を放り、咥え煙草のまま返事とも言えない返事で答えた。煙草を離した唇から白く風に棚引く煙を吹いて「奢る。あたし炭酸ね」と付け加えた。
ガードレールなどない取りあえず舗装された道路を歩き、生活雑貨から何から売っている商店の前の自動販売機の前に立ち有無の二つ折りの財布を開いてお金を取り出そうとする。銀行のカードや何かの会員証やらが差してあるスペースに異物感を感じて僕はそれを取り出した。僕は思わず絶句して立ち尽くす。コンドーム。男性用避妊具である。丁寧に連なったふたつのそれを慌てて元の場所にしまい、小銭が入るポケット部分から手早く出したお金でジュースを2本買った。有無のいる場所へ戻る最中、ずっと考えていたのだけど僕は僕の妄想を頭から払いのけることが出来はしなかった。
缶を彼女に手渡すとき、偶然とは言いかねるが彼女の服と下着の中に眠るふたつの丘陵のゆるやかなカーブが見えて僕は激しく興奮してしまう。多分原因はさっき財布の中で見た、「性的な行為を行うときの確信」みたいなもので僕のその妄想を確かに現実の場所へ引きづりだすのだ。有無がいくら前かがみの体勢をしていたとしたってそれを覗くのは偶然でなく僕が見たかったからに相違ない。
夏は終わりにさしかかっているようで終わりは一向に見えやしない。まだまだ雲はその力を誇示するかのごとく胸を張って広がりを見せる。空は低く。巨人はさわやかな笑みを浮かべ。
僕は思い切って尋ねた。
「なぁ、おまえ、やったの?」
僕はこれ以上具体的には言えなかった。空気は全ての空間と繋がっていると僕は思っていたのだけど、それは違った。人と人を繋ぐ関係性の濃密によって区切られていたのだ。そして、僕は空気がこれ程硬く固まるものだなんて知らなかった。伝う汗さえも流れ落ちない程度時間が流れた。
「見たんだ?」
と言って有無は目を閉じて立ちあがった。そしてゆっくりとこちらを向き、太陽に背を向け逆光の中褐色の肌が通常よりもそのトーンを落とすのを僕は見た。明度も彩度もが一段落ちる。そして瞼を開いて微笑んで言った。
「そうだよ。セックスしたよ」
僕ははっきりと滑舌良く発音したその単語と服と下着の中から覗いたふくらみを脳裏に描いて、まるで猿のように際限なく永久機関のように終わりなくオナニーした。マスターベーション、自慰行為と言い代えても良い。そう、十年一日のごとく来る日も来る日も布団の中でそればかりしていた。最低の男であった。他にするべきことも見つかりはしなかった。想像が加速してブレーキが利かず、有無は僕の想定した架空の世界の架空の部屋で日を追うごとに一枚ずつ脱いでゆき、日を追うごとに僕のどんな無理な要求にも応えるようになった。そしてある日の夕方一切立ち寄らなくなった海へ行き、計り知れなく大きい太陽ですらすっぽりと難なく包んでゆく水平線を見て自分が一体何者かを己に問うた。
朝起きると適当な袋の中に水着やタオルそういったものを積め込んで、海へ出かけた。銛は持たず、ただ体ひとつで海を泳ぐ。海水中の塩分が浮力を生み僕の体をまるで拒絶するかのように押し上げ水面に浮かせた。僕が潜ることを嫌がっているようでもあった。体中に蔓延した不健康な老廃物を全て排出する腹づもりで、体の奥深く何処かで息を潜める病巣の中核を探し当てねばならない。そうでもしないと僕は存在異議を失うのだ。夜毎陰茎をしごくだけの「もの」であって堪るものか。自分だけが知る海岸線でなく、公衆遊泳場に来ていた。時期もピークではないので割と地元の若者が多いようである。そういった経緯で日がな泳いだ。
僕はこれ以前にだって自慰行為をしていた。考えていた。ずっと。何故僕はこうまでみっともなくならなければいけなかったのか。何故僕はかさぶたを掻き毟るように。何故。何故。そういったことを呟きながら水中から回答の眠った宝箱を探す、見渡す。遊泳中のカップルの片割れで目的も持たずにふらふらと漂い泳ぐ女が平泳ぎの恰好で股の間の小さな布で隠された部分を晒すのを長い間ずっと潜り続けて凝視していた自分を発見したとき、僕は同時に答えをも発見した。なんのことはない。これが僕だったんだ。塩水で目を擦った。
僕は大人になるまでこの自分自身の下半身的問題を平和的に解決出来ない。要するに女を買えない、ということだ。しかしながら僕は望みもしたが勿論憎みもした。有無が買われるという現実を、この両目ではっきりと見ておかなければならなかった。より深く自分を呪う為に。
町へ降りると、金曜だけあって人は多い。都会の盛り場と比べたら本当にちっぽけなものだ。色町『桜番地』へ近づくにつれ、ぎょろぎょろとした目つきであたりを見まわす。ここの色町は変わっている。それらしい店を全部一角に集めただけで、表の通りから丸見えの場所で平然とさも普通のことのように売り・買いが成される。同時に良くある繁華街でもあるから、例えば僕や同級生やなんかが居ても特に誰も咎めない。
僕は諭くんを見つけた。面影が残っていたのですぐに分かった。その後について歩くのは有無と同級生の友達であった。僕の予想は出来れば外れて欲しかった。全員知った顔で、それもクラスの中でも特に大人びていて顔だちが美しく整った者ばかりだった。そして有無は群を抜いている。
僕は叔父さんの家にお使いに行く名目で町に来ていた、そして恐らく彼女らも似たような嘘を並べて来たことであろう。預かってきたトマトを握りつぶした。
何てこった。あいつらか。
僕は自転車の籠の中のトマトを軍人の足元に投げつけた。そして僕自身、我を失い何事か夢中で叫んだ。自分ですら果たして何を言っているのか分からない。僕は右手の中指を立て、
「間座墓!」
と叫んだ。軍人は首だけで振り返り、それから僕の方へ歩みを寄せる。僕よりも40センチは身長が高い彼の眼光は既に「子供のしたこと」を笑って許すような雰囲気ではなかった。軍人はその上等な皮のブーツで僕のももの付け根をポケットに手を突っ込んだままで蹴った。大人の力の衝撃がその箇所から電流のように地面に抜け、さながらアースの役割でも果たしたかのように僕の左足は焼け焦げて落ちた。立っていられなくなり、地面に倒れ込むとすぐ目の前に皮製の靴のつま先がある。目をつぶる暇もなく鼻から大量の血が流れ出して、息が出来なくなった。口の中が熱くて、鼻水と血が混ざってマーブル模様を織り成しその不自然な美しいコントラストを眺めた。涙で視界が利かなくなると、今度はわき腹に針で刺されるような衝撃が訪れた。正体不明の嗚咽を漏らす僕を助けようなどという者は現れるはずもなく、結局は僕が何者であるかを問われるだけだった。彼の顔は笑っていた。
「坂!…国家!」
僕は片足を押さえ膝を付いた姿勢まで体を起こし再び中指を立てた。彼はそれまで顔の表情は笑った形を作って努めていたがその瞬間には完全に笑顔もおちゃらけた態度もなくなった。ポケットから出した拳で僕を思いきり殴りつけた。僕は誰だ?彼は最早軍人として僕を殴らない。そして笑わない。ならば、立ちあがろうとする僕は一体何者だ?今さっきまで軍人であった男は問う。オレは誰だと。オレは一生陰部を擦り続ける醜い生き物か?そんな男か?退いて生きるか?
僕はふいに笑いがこみ上げた。
「オレは海の男だ」
僕は声に出して言った。
彼は飽きたという身振りで友人らしき軍人を連れて、帰っていった。だらりとぶら下がった動かない腕はファイティング・ポーズのつもりだった。
叔父さんの家で目が覚めた。叔父さんは安堵した表情で
「あぁ、良かった。このまま目を開けないんじゃないかと思ったよ。しかし、すげぇ顔だなぁ」
と僕に話し掛ける。叔父さんの説明によると僕は気を失い、そして軍人が帰っていった後で見ていた人達がここまで運んでくれたということらしい。有無がどうなったか知りたかったけれど、そんなことは勿論訊けはしなかった。叔母さんが出してくれたお粥を食べようとして口の中に入れたらすごい衝撃が走って、僕は思わず宙に浮く。
叔父さんも叔母さんも笑って言った。
「虚無の親父さん、未曾有さんもケンカはしたけどさすがに奴らにケンカふっかけるなんざ聞いたことねぇや」
「そうよ。もうちょっと相手を考えなさい。殺されてたかも知れないのよ」
やはり叔母さんは泣き、僕はあとで家族にみっちりと怒られた。
だけれど、僕は自分が何者かを取り戻した。
以前にも増して僕は亡き父のように立派な漁師になろうと強く思う。鋭く切り立った岩壁を背に、汐が引いて膝丈程もなくなった外界から隔絶された知られぬ海で僕は銛を片手に空を見上げた。いつまでも空は夏の様相を呈していて水面に落ちた人影で僕は背後の岩の上に有無がいることを察知する。
「そこだ!」
僕は小指の爪ほどの大きさの小石を放ちながらそう言った。
「久しぶりじゃない」と小石のことには触れずに進める。思わず冗談めかした自分が恥ずかしくなるほど冷静に。
「そうだな」
僕も冷静に。
「虚無、少し変わった?」
「そうかな」
「何してんの?」
「銛の練習。オレはやっぱり漁師になるよ」
「そう」
そんな会話を交わした。有無はメンソールの煙草に火をつけて煙を吐き出すと同時に顔を上げた。僕は相変わらず銛で水の中の地面を形をなぞるように落ちつきなく突ついていた。彼女は指に煙草を挟んだまま、切り立った岩のわずかな取っ掛かりを慎重に滑るように降りた。僕の隣に腰を下ろし尻をつけて砂浜に座る。僕も砂の上に座るが水着が濡れていた為に濡れた砂が尻の形にくっきりとついた。あまりスムーズに言葉が出ない。
「有無は?何になるの?」
僕は沈黙の堰を切るように話し掛ける。
「分からない。あんたのお嫁さんにでもして貰おうかな」
僕が驚いた顔をしていると「冗談よ」と言った。
二人で動きのない海を見ていた。海鳥が遠くの島へ飛んでゆく。すると、有無は立ちあがり
「気持ち良さそうね。あたしも入ろ」
とそのままの姿で駆けて波を掻き分けてその身を浸した。僕があっけにとられ制止する暇もないまま彼女はずぶぬれの恰好で海からあがってきた。
「やっぱ服着たままだと辛いね」
僕の目は彼女の透けた服から浮き出た秘密しか入らず、完全に思考は停止し例えば気の利いたセリフのひとつも出てこないままとめどなく湧いてくる唾で急激に乾いていく喉を潤していた。髪をかきあげる仕草をした後、有無は
「虚無はセックスしたいの?」
と訊いた。
僕は「オレはセックスしたいよ」と答えた。
僕は煮え切らない情欲を抱えて悶々としたままの紳士に分かれを告げた。僕は快楽を貪る者だが、決してそれのみには存在しない。彼女に抱いた幻想や彼女に抱いたいかがわしい妄想、己に都合の良い空想、そういったものを1箇所にまとめて全部破棄した。それから僕は有無と交わった。
鋭く切り立った岩影で、外界から情報がシャット・アウトされた知られぬ砂の上で、落ちかけた太陽に焼かれ背中を水飛沫に濡らし僕は一際大きな声を出して果てた。
僕も有無も裸だった。彼女のお腹の上にはまだ生々しく行為の証が記されたままである。濡れた有無の服は薄いタンクトップですらまだ乾かず先ほどと全く変わらない。時間の経過も感じられない。脱ぎ散らかされた衣類の位置もそのままだ。
「気持ち良かった?」
と一番最後に有無は乾いた服をそそくさと着ながら訊いた。
自転車で海岸線を走っていると、東の方角へ飛行機が飛んでいった。僕が数えただけでももうさっきから一体何台の飛行機が飛び立っただろうか。気体がもの凄い速さで小さくなっていくのを見届けてから、再び自転車に跨りエデンに似た外界から隔絶された場所へ向かう。遠目に有無の姿を発見して片手でハンドルを握りながら大きく手を振った。彼女も体全体を使って信号を僕に返す。
「あ、また飛行機」
有無は上空を見上げて言う。
「オレも見たよ。来るときだけですごい数の飛行機見たなぁ」
「あたしも。何かあるのかなぁ。演習とか?」
僕は「さぁ、どうだろうね」と言い終わらないうちに、すぐ隣に座る有無の乳房を背面越しに触ろうとした。彼女は僕の手をまるで蝿や蚊をはたくような感じで叩いた。僕が彼女に会うのが待ち遠しかったのはいわずもがななのだけど。有無は
「あの時だけだよ。そんなねぇ、都合良くホイホイやらせるわけないでしょうが」
と手厳しく言った。僕はしつこく懇願したが、彼女が要求を飲むことは無かった。岩場に立てかけた銛が太陽の光りを反射して光線を生み出す。僕や有無に浴びせ掛けられた兆しの元を探し、空を見上げた。往き付く先は夏を完全に体現しその大きな両手で包み込むような入道雲。空を支える巨人はやはりその笑みを絶やさずやがて秋が来るまで微笑み続けるのだろう。
「まったく、言わなくちゃ分からないの?」
有無は胸の高さの水面に左手を入れて、水の中で僕の手を握り引き寄せた。帆を張った舟のように水面に浮かんだ僕の体もその小さな力で彼女の体にぶつかる形で引き寄せられる。お互いに向き合い体の前面を押しつけるように抱き合った。彼女は僕の股間を水中で触る。空は高く広大で、僕たちは身を寄せ合い抗わずそこに含まれた。東の空からまた飛行機が飛んで来て、僕たちの上空を過ぎ去るのを見ていた。
僕たちは飛行機の来た方角の空を見る。空では入道雲とは違う、けれど、ひときわ大きな球体のような雲が風船が膨らむ様を連想させた。心なしか荘厳で見ているものを魅了する何処かで見たことのある形の雲だった。ずっと、ずっと遠くまで、僕は僕の父も祖父もが愛したこの海の果てまで思いを飛ばす。
「わぁ、見て。綺麗」
と有無は水中から出した手をかざし、遥か遠くの海で立ち昇る雲を指差した。
いつまでも子供だと思っていた自分の娘に彼氏がいることが判明。
正直かなりうろたえた。だって全然そんな素振りなかったし、昔から全然変わってないのに。
なんか援助交際だのなんだの性が乱れた世の中だけどうちの子だけはまだ彼氏の一人もいなくておぼっこいままだ
とか何故か思い込んでいた。
でもいた。彼氏。
俺だけ知らなかった。
お母さん(嫁のことだけど俺もお母さんって言ってる)は知ってた。息子(娘からしたら弟)も知ってた。
知らないの俺だけだった。
娘はもう20超えてる。大学生だ。
つーことは、つーことは、やっぱ、やっぱそうなのか?
やっぱ…やっぱ…したのか?下世話な話だが…セクロスしちゃったのか…?
いや…いやまさか…
いやでも…
あああああああああああああああああああああああ
考えると物凄い鬱になる
さっき、高校生の娘が彼氏つれてきたってのを読んで、一週間前こんな気持ちになったのを思い出したんだ…
俺だけ知らなかった…
「だって別にいちいち言う事じゃないでしょw」って娘は言ってた
確かにそうかもしれないけど…けど…でもじゃあなんでお母さんには言ってるの…
娘はお母さんには何でも話すけど俺にはあんまり話さない…
何も話さないとかじゃなくて、別に普通に会話はするけど、悩みとかそういう深い話はもっぱらお母さんとだ…
息子もそうだし…
俺はお母さんからそれを間接的に聞くだけだ…
まあ確かに聞いても俺どうしようもできないけど…
特に頭よくなかった俺の娘なのに、なぜか娘は頭がよくて、まともに塾も通わせてないのにとっとこ東大行った。彼氏も同じ大学っていうから東大生なんだろう。そうするといい物件なのかもしれない。お母さんは会ったことがあるらしい。そのお母さんが「普通にいい人」って言うんだから多分そうなんだろうとは思う。っていうかだからなんでお母さんだけなんだ…
にしても気になるのはやっぱりヤってしまったのかどうなのか
下世話だと思いつつ気にならざるを得ない
本当あのVIPの記事の父親の気持ちが分かる。小さい時オムツをうんこにまみれながらかえてやったあの日々が急に思い起こされる。
父の日に、幼稚園で書いた「お父さんありがとう」の似顔絵とか急に思い起こされる。
掃除頑張ったで賞もらったといって金の折り紙でできたメダルを嬉しそうに持ってきた小学生の頃が急に思い起こされる。
高校受験のとき、絶対落ちたと泣いてた娘が次の日受かってた事が分かって俺まで泣きそうになった日々が急に思い起こされる…
全然娘になんていうか、そういう、性っ気というか、そういうの全然感じなかったのに、あいついつの間にそんな…嫌だああああああああああああああ
思春期になっても「お父さんと同じ風呂入りたくない!」とか「お父さんのパンツと一緒に洗わないで!」とか全然言わなかった子なのに…
ああああなんか物凄いムカつく。大人気なくムカつく。手塩にかけて育てた娘をなんでぽっと出てきた男に攫われていかないといけないんだよ!!みたいな感じだ
どんだけいい男であろうがムカつく。かといってダメな男だったら更にムカつく。
あああ……でも最低キスくらいしてるんだろうな……泣ける……なんか凄く泣ける……
追記。
俺が結婚した時、お母さん、つまり嫁の父はもういなかったんだよ。
まあそれでも同じ事したっちゃしたんだけど
格差社会だなんだとかまびすしい一年だったが、経済的側面ではなくエロの側面からも考えてみよう。
ここで言うエロとは、風俗、すなわちソープやカップル喫茶、ピンサロなどではなく、ネット、雑誌、DVD、最近あまりないのかもしれないがエロビデオなどのこととする。
風俗は、おそらく利用者間の格差が生じづらい。アクセスするために物理的に店舗に行くなどが必要で、かつそれなりにお金を払う必要があるためだ。つまり、物理的エロに関してはお金を払って店舗に赴く限りにおいて利用者は平等にアクセスが可能だ。
対照的なのは、ネットでのエロだ。ネットにアクセスできるかどうかでまず格差があるし、さらにエロにアクセスできるかどうかにも格差がある。さらにネットでのエロへのアクセスにお金を払うかどうか、という格差が生じている。
有料サイトもたくさんあるが、品質は玉石混淆も甚だしいし、一ヶ月日本円で5000円程度かかる。一方で、無料というか違法性は無視して見れば、無料のアクセス手段を知っていればエロにかかるコストはインフラにかかるコストを除けば限りなくゼロに近づく。
ネットでのエロへのアクセスができる人間の間での格差はたいしたことはないだろう。有料でも無料でも、アクセス可能なコンテンツと言う観点だと共通のものが多い。
格差が大きいのは、ネットでのエロへのアクセス手段がある人間と、雑誌や、レンタルDVDなどの手段しかエロへのアクセス手段がない人間の間だ。
ネットでのエロへのアクセス手段を持っている場合、質だけでなく量に関しても圧倒的に雑誌エロ派(派と言うには自発的に選ぶわけではないかもしれないので不適切か)よりも多くのエロにアクセスしていることは言える。
量に関しては自身の選択によるものが大きいであろうが、レンタルDVDで1週間に10本借りる人はまれだろうが、ネットエロ派は1週間に10本しか目を通さない人は逆にまれだろう。
ネットエロ派に起きているのは、いわばエロインフレとも言うべき状況だ。
電車広告なんかと見ているとよく思うが、ネットエロ派の大多数は「ほしのあきの谷間」だとか、「お天気お姉さんの純白パンチラ」なんかには「圏外」なこと甚だしいだろう。「現役スチュワーデスヌード」とかもしかりで、ピクリともしないだろう。
ここで注目したいのは、こういった雑誌、週刊誌のコンテンツで「興奮できる」という需要があることで、「そんなものでおかずになるのか」というようなものが需要があることで見えてくる格差だ。
ネットでのエロへのアクセスが可能な人たちは、無修正のエロ動画やエロ画像なんて見飽きているだろうし、おっぱいが見えているぐらいではなんとも思わないぐらいにエロ感度が下がっているだろう。新宿や吉野町を歩いているときに風俗の看板を見ても、なんとも思わないのではないだろうか。その程度の露出では彼らのエロアンテナにはまったく引っかからない。ヘアヌードなんて、生ぬるいのだ。セミヌードなんて「帰れ!」というのが正直なところだろう。
ネットでのエロへのアクセス手段を知り、求道してきた人たちは、雑誌エロ派が数十年にわたって触れてきたコンテンツ量を数ヶ月で消費可能である。そこには圧倒的な量の格差が生じている。また、質に関しても、ネットエロの場合はモザイクなし、ありとあらゆるフェティッシュに応じたコンテンツが簡単に手に入る。量と質についての圧倒的格差が生まれているのだ。
週刊誌やスポーツ新聞で興奮できるなんて、ウブなんだな、という見方ができる。圧倒的な量と質のエロに触れて数年を過ごした人たちは、エロに関してインフレが起きていて、ちょっとやそっとのエロでは圏外なのだ。素人が脱いでいたり、女子高生が援助交際している動画なんて見飽きているし、そもそも量が多いため記憶になんて残っていない。
素人が脱いでいるぐらいでは動画の冒頭の10秒程度で再生するのをやめるのが関の山。従って、素人の一般的な女性が動画を撮られて「ばらまくぞ」と脅されたとしても、日の当たる場所を歩けなくなるなんて心配は無用だ。レースクイーンなんかの容姿で商売できるような人たちが脱いだりSEXしている動画だって掃いて捨てられているのだから、普通の素人の動画なんて注目もされない。「みんなに見られてしまう」なんていうのは自意識過剰だ。
大量のエロを消費し、エロインフレが起きている層と、週刊誌やスポーツ新聞の記事で興奮できるウブな層。おおざっぱにそれぞれ前者は若い世代、後者は年齢が高い層にわかれているだろう。
エロに関する感受性の格差は、セクハラのガイドラインにも再考を迫るかもしれない。ネットでのエロへのアクセス手段を持つ女性は増えているだろうし、女性でもエロインフレを起こしている人は多くなってくるだろう。そうなったときに、セクハラの当事者となることが多い年齢が高い層と、若い女性の間でエロ感度が異なるため、年齢が高い層が「セクハラ」だと思って行う言動(行動は別か)が、若い女性側では「そんなのセクハラにならんよ」ということが多くなるかもしれない。
セクハラのガイドライン是正はさておき、エロ感度格差是正のためには、質的観点では雑誌やDVDでの外性器に対するモザイクの解禁が考えられる。そもそもなぜ今のようなダブルスタンダードが許されているのだろうか?その前になぜ外性器にモザイクがかけられているのか?どのような意味を持っているのだろう?法律がある?外性器にモザイクをかけることのメリットがさっぱりわからない。子どもや見たくない人が見てしまう、という懸念があるならば、そのコントロールはネットの方がやりやすいだろう。
モザイクの技術を発達させても、それは発泡酒と同じだ。発泡酒のうまさを追求しても、日本でしか売れないし使えない技術で意味がない。発泡酒の技術を追求する投資なんて無駄の極みだ。携帯電話と同じガラパゴス化を目指すのか?企業の世界的な競争力を削いでいるだけだろう。