2024-10-09

一番確実な少子化対策は”娯楽を止めること”

少子化問題が、いよいよ取り返しのつかない局面突入した。

国会議事堂は白熱する議論に沸き返り、各党の議員たちが口角泡を飛ばし意見をぶつけ合う。

だが、どれもこれも的外れだ。

税制をいじっても、保育所を増やしても、何をやっても人々は子どもを産みたがらない。

そんな空気の中、ついに総理が重い腰を上げた。

「こうなったら仕方がない...」総理秘書官に静かに命じた。

「娯楽を、止めよう。」

その瞬間、場内は凍りついた。記者たちのペンが止まり議員たちは一様に顔を見合わせた。

しかし誰も反対はしない。今はもうそしか手がない。皆が分かっていたからだ。

少子化の歯止めをかけるために、国は大胆な政策に踏み切った。

ネット上のすべての娯楽を完全にシャットダウンする。それだけじゃない、テレビニュース一色、ラジオもお役所が発表するお知らせばかり、出版物はすべて半年間の停止だ。

日本から、娯楽が消えた。

国民は急に何もすることがなくなった。会社から帰っても、家でできるのはせいぜい家事か、静かに座って窓の外を眺めるくらいだ。

最初の一週間はパニックだった。ネットカフェや図書館には長蛇の列ができ、裏ルートで娯楽コンテンツを手に入れようとする連中が現れた。

だが政府監視は厳しい。アンダーグラウンドの娯楽マーケットもすぐに摘発され、密かに楽しんでいた者たちは「娯楽依存者」として社会的抹殺された。

人々は絶望し、娯楽を渇望した。

彼らは朝起きて仕事に行き、帰ってくればYouTubeを見るか、またはお気に入りドラマを見ながらお酒を飲むのが日常だったのだから

しかし、今やそれがすべて奪われた。もうやることがない。誰もが手持ち無沙汰に過ごす毎日が続いた。

やることがなくなった国民は、そのうち奇妙な行動に出始めた。

最初手芸DIYを始める人が増えた。次に家庭菜園ブームになり、自宅のベランダトマトを育てたりする人々が増えた。

でも、それも飽きるのに時間はかからなかった。何かもっと根本的な「刺激」が必要だと、人々は感じ始めていた。

そして、半年後、街角ではこんな光景普通に見られるようになった。

「暇だし…セックスでもする?」

「うん、そうだね」

その後、全国で赤ちゃんが大量に生まれることとなった。

実際、半年の禁娯楽期間が終わった後、日本中の産婦人科赤ん坊の泣き声で溢れかえった。

ニュースは連日「ベビーブーム再来!」と報じ、政府政策成功したと言われた。

誰もがその政策効果を上げたと確信していた。

子供を作る以外にやることがなかった結果、日本人口は増加し、少子化問題解決したのだった

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