2023-12-03

[]12月3日

ご飯

朝:玄米ブラン。昼:豆腐エノキ、たら、ニンジンの鍋。たまごおじや。夜:唐揚げブロッコリーほうれん草にんじんスープナポリタン。間食:プリンアイスオーザック

調子

むきゅーはややー。お仕事は、おやすみー。

人形の傷跡

公称ジャンルは“サイコホラー”なノベルゲームで、90年代後半同人ゲーム移植版を遊んだ

連絡がつかなくなった大学生の姉を探すために上京した上条明日美が主人公

上京したはいものの、同じ大学学生事務員に聞いても姉のことは誰も知らない上に、所属している研究所はなにやら怪しい気配が漂っていて恐ろしいという導入。

開幕早々怪しい展開が続くが、本当にただ読者を怖がらせたいだけで、物語的にはあまり意味のないビックリ要素も多々あるのは好みが分かれそう。

ストーリーは二転三転かなり目まぐるしく状況が変わっていき、その時々でホラーらしい恐怖展開が繰り広げられる。

視点人物認識のものに恐ろしい何かが秘められている展開などは、まさにサイコホラーらしさ。

それでも上条明日美の根底にある姉を見つける意思は疑いようの無い気持ちであるのが、ホラーと感動のバランスをとろうとしている試行錯誤が見えて興味深い。

恐ろしいビックリする展開はふんだんにあって、確かにどれも怖かったのだけど、それ以外のストーリーの筋は緩急の変化がなく、ずっと急いでいる激しい展開が続く。

このキャラクタがどんな人間なのか? とそもそも興味を抱くシーンすら少な目なので、次から次へと展開する驚きの展開に終始振り回された。

途中でダレることなく一気に走り抜けているので、作風としてはちゃんと一貫していた。

ただ、日常パート的なキャラクタ好意を抱くようなエピソードがかなり少ないわりには、人間としての好意エピソードの芯にあるため、読んでいる側からすると若干唐突に感じる展開も多数あった。

とはいえ、この辺には大落ちに繋がる重要な設定の影響もあり、移植版で追加されたザッピングシナリオで補完されているので、製作陣も重々承知していて割り切った部分なのだろう。

これはもうジャンル全体を包括したような乱暴感想になってしまうが、段取りを省略することで唐突な驚きと恐怖を演出すること自体が、良くも悪くもなんらかの解決求めないホラーらしい展開だった。

僕の好みとしては、キャラクタ個性を魅せる場面や、物事段取りを立てるパートがあると嬉しかったのだけど、それらが省略されているからこそのホラーだと主張されると返す言葉が出ない。

公称ジャンルサイコホラーをしっかりと描ききっているので、ジャンルのもの忌避感が無ければ、しっかりと楽しめると思う。

(ミステリと近似ジャンルなのが本当に難しいですね)

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