最後まで書いてみて、本当に自己弁護に溢れていて最低で気持ち悪い文章だと思いますが、自分の中で抱えきれなくなってしまったのでネットの海に流させてください。
加害行為を擁護するつもりも、誰かを責めたり傷つけたりする意図で書いた文章ではありませんが、もしそう取られてしまったら私の表現が悪く申し訳ありません。
まず私は「年齢性別国籍に関係なく人権は守られるもの、どんな人に対しても人権を侵害する行為は許されないもの、性加害は人権侵害」という価値観を今は持っています。
私は小学校高学年の夏休みに後ろから突然体を触られました。触ってきたのは知らないおじさんでした。その様子を親は少し離れた場所で見ていました。直ぐに親は私の元に来て、おじさんはどこかに行ってしまいました。
親は私に「なぜ抵抗しなかったのか」と怒りました。親の反応はとてもショックでしたが、当時は被害に遭うのは隙があったからとか、服装が原因とか今よりももっと被害者を責める声が強かった時代です。抵抗しなかったのではなく、起きていることが理解できず、何もできなかっただけです。
それでも給水は休憩時間のみ、授業中立たされたり、先生が生徒を罰として教室に入れなかったり、忘れ物をしたら罰走があった時代です。
そういう目上の人を絶対視する価値観の社会で育った私は被害を受けた自分が悪かったのだと思いました。
前置きが長くなりましたが、なぜ今ジャニー喜多川氏の性加害が表面化したのか、それは今だから問題にできたということなのだと思います。
それはここ数年で加害行為は許されないもの、被害者に落ち度はない。というより人権を尊重する価値観が急速に広まったように感じるからです。
性加害の噂はジャニーズ所属タレントのファンになる前から知っていました。過去の裁判でセクハラ(加害)が認められたことも知っています。
その時は「性加害の噂は本当で裁判で判決が出たからこの問題は解決した。今後同じようなことは起きないだろう」と、解決済みの過去のものと捉えていました。
また言い訳になってしまいますし、被害者の方々を傷つける表現になってしまいますが、この頃は被害者を完全な被害者として認識できない、被害を受けた方を責めるという価値観を変えることができずにいました。
性被害が特別なことではないと感覚が麻痺していました。セクハラは笑って受け流せという世間の風潮、セクハラを訴えたら解雇されたという記事の影響もあったかもしれません。
今は被害者を責める価値観が被害者の方々を傷つけることになり、大変申し訳ないことと思っています。
体を触られただけで辛かったのに、信頼していた人からそれ以上の事をされたならどれほど苦しいのか。本当に被害を受けた方々の痛みや苦しみが少しでも和らぐことを願って止みません。
過去の解決済みのこととして長年ジャニーズ所属タレントを応援してきました。所属タレントを応援する行為は加害者ではないが、加害への加担という意見は率直に辛いです。
一番辛いのは被害者の方々なので、ジャニーズ所属タレントを応援している私がこんな事を言う権利はないのだと思います。それでも自分が日々の喜びとして接していた存在が、急激に社会から排除されていくことにショックを受けています。理解はできるけれど気持ちが追いつかない状況です。
社会の反応を見ると加害される痛みを知りながら、もう加害されている存在はいないだろうと被害者の方々の存在を見なかった私もそうされるべきという気持ちと、加害者はジャニー喜多川氏なのにという気持ちもあります。
ですが加害への加担とされる行為をしてきたこと、今後の自分の行動を考える上できちんと向き合っていきたいと思います。
ジャニーズ事務所から被害者の方々の希望となるような具体案が示されることを切に願っています。また所属タレントの方でもし知っていることがあるなら話して欲しいです。
顔を出して発言するというのはとても負担のあることだと思います。匿名で投稿できるこの記事でさえ投稿が怖いです。匿名で証言できる方法があれば活用して欲しいです。
ただ所属先へのことなので、負担の大きさを考えると言っても言わなくてもどちらでも良いのではないかと思います。現時点では証言者が保護される環境が不十分だと思うからです。