どの職場も同じだと思いますが、仕事はグループ長を含め5人のグループ単位で行っています。グループと言えど各人の仕事は独立しており、相互に影響を及ぼすものではありません。
その中に一人、私より年齢も階級も遥かに上のとんでもなく仕事ができない人間がいます(以下A氏とします)。私は社会人2年目なので、こんなに仕事ができない人が何故生き残ってるのか疑問が湧くほどに、仕事ができません。その愚痴を書き始めると、はてなダイアリー史上最長の文章になるので語るのは控えます。
今回は、社会人2年目の「若者」と言う視点から見た仕事ができない人間への思いや、対処法を始まりとし、「若者」の仕事観について考えたいと思います。
A氏は私の直属の先輩に当たります(30歳上なので上司とも捉えられる)。しかしとにかく仕事ができないので、絶対に終わらなければいけない仕事を完了させることができません。そうなると誰かがやることになるのですが、比較的余力のある私がA氏の仕事を行うことになります。本来の業務に加え突然現れたA氏の仕事を行うので、夜は遅くまで働くことになり、A氏の仕事だけで建物から締め出される時間まで働くことも多々あります。しかし、A氏からお願いしますとも申し訳ないとの言葉は一言もなく、A氏はしっかりと定時になると帰っていきます。また、A氏から私の作成したものに対して苦言を頂くこともあります。
こういったことに対して周りからは「よく怒らないね」とか「あんなこと言われたら怒ってもいいよ」と言われます。
しかし、私がA氏に対して抱く感情は「諦め」です。彼が仕事ができないのは遡れば大量採用時代の弊害ですし、これまでの仕事教育の失敗です。
これまでの文章表現も気をつけてきましたが彼は「仕事をやらない」のではなく「能力的に仕事ができない」んだと思っています。(能力的にできても、仕事をやらない人も、「やれない」という意味で仕事ができないのだと思います)そんな人間に怒りの感情を持つのが誤りです。誤解を恐れない表現をしますが、人は飛べないですし、犬は喋れません。それと同じで彼は仕事ができません。
○対処法
私は諦めの心が強いので動じませんが、腹が立つ人もいると思います。そんな彼に対して、最も平常心を保って残業する対処法は「ボランティアだと思う」です。ボランティアと言う言葉の意味が全てを説明してくれていますが、こういう人を相手にするときはボランティア活動として社会貢献をしていると考えて働くのをおすすめします。ボランティア活動は社会貢献プラス周りからの評価を高めることもできます。ぜひ心持ちとして活用してください。技術的に言えば、二択でしか答えられない質問をしてヒアリングすることです。「好きな色は?」と聞くと、気がついたら宇宙の真理を話し始める可能性があるので「赤か青、どちらが好きですか?」と聞くように心がけましょう。そうすることで心穏やかに且効率的に働けます。
○若者
ここで拡大し主語を「若者」と変えますが、若者は諦めるのが早いと思います。この「諦め」とは努力をやめるという意味ではなく「期待しない」という意味です。これは社会組織から一定距離を置く傾向が強いことに繋がるように思います(いわゆる若者は飲み会を嫌うです)。若者は組織からの見返りを特段求めていませんし、自らのやるべきことを行っているだけです。なぜ期待しないような感性が育ったのかは難しいですが、子供のときから社会との接点が少なくなったことで大人からの期待への答えを得た経験がないこと、などが考えられます。
話が乱雑になってきましたが、無能な上司と諦めの若者は日本社会を確実に衰退させていきます。確実にです。諦めの若者が無能な上司を見て思う気持ちはより強い諦めです。「何だこれ」と思います。私は思っています。
私は日本を憂いています。若者が生き生きと生きていける世の中はどこにあるのでしょうか?努力を正当に認められ、「頑張ろう」と思える世の中は来るのでしょうか?努力は認められると思う世界は来るのでしょうか?
子供時代の教育も重要ですが、社会構造の改革も必要です。変えるのは「上司」です。腹くくってください。頼みます。腹立ってきたのでやめます。