注: これを書いてるのははてなブックマークと5ch嫌儲なんJに常駐してた偏りのある若者なのでその辺割引いて読んでほしい、けど割と安部嫌いが集まる場所に居てなおこういう考えになってしまっている点はちょっと面白いと思う。
呼ばれた気がしたので。
今大学4年生である自分は安倍晋三が嫌いだ。三本の矢は放つものではない上に放ててないし、首相なんて基本傀儡で得意分野以外は出しゃばらないだろうにその出しゃばるポイントが保守速報みたいなクッソしょうもない価値観を基にしてるのがどうしようもなくダサくて気に入らないし、そのクッソしょうもない連中とのお付き合いの延長でモリカケやら桜やらで特に信念もなくしょっぱい不正を発生させて、そのしょっぱい不正を雑に対処させて公文書改竄とかいう後世に著しく悪影響のある事態に発展させてるのが、なんというかすごく嫌いだった。
が、逆に言えばその程度で、そこさえ目を瞑れば極端に嫌いな点はあまりなかった。「安倍政権」という枠ではなく「安倍政権の期間」という点で自分の生活を顧みれば、ある程度社会は好転していたように見えるからだ。
たぶん、若者から見える社会は多くが大企業を中心とした経済を基にしていて、その点で株価が上がり、直近の採用人数も漸増していたここ数年は確実に「良い社会」だったと思う。実際、自分でさえ大した学歴もなく就活も大して真剣に取り組まなかったのにやたらと安定した第一希望の企業に内定を貰ってしまい、ぐうの音も出ないといったところ。税金も社会保険料も自分ではほぼ払っていないから気にならないし、増えたはずの消費税も頭では後々キツいんだろうなと分かりつつ、実感としては軽減税率で飯買ってキャッシュレスでポイント貰えてラッキーくらいの印象しかなかった。
世界経済の発展に乗っかっただけで相対的には寧ろマイナスだったとか、民主党政権後期の時点で好転していたとか、コロナ対応は杜撰だとか、そういうことを言われて「じゃあ安倍は無能だったのかも!」となるのは元から匿名掲示板でこれ半分安倍のせいだろと連呼していた俺くらいなもので、ほとんどの若者は「でも結果的によかったし...」「まああんまり酷いことにはなってないし…」となるのは当たり前だと思う。自分でさえ、安倍じゃないほかの誰かであれば(少なくとも経済において)より良い結果になったのか、と聞かれてすぐに首を縦に振ることはできない。
公文書改竄も、自分は学部の専攻的に相当酷いことだという実感があるが、それ以外の若者、というか国民全般にこれが伝わっているかというと微妙だと感じる。紙切れ一枚書き換えたり捨てたりしたところで何になるんだ?オーウェルの読みすぎでは?と、まあこんなことは言われないだろうが、正面切って反論したところで安倍政権を否定するところまで針を振り切れさせられる気はしない。
多分この先も、若者からの安倍政権の印象は良くなるばかりだと思う。コロナで経済が落ち込んだ影響が大きく出るとしたら来年(22卒)の採用からで、そこで就職難にぶち当たった学生は「去年までは良かった」という印象を抱くだろう。すべての失策をコロナと自らの病気による辞任のインパクトでかき消すことができるだろうし、また実体経済が伴ってない(?)にしてもこのタイミングで辞めてしまったという結末は多くの人の脳内で、これから来るかもしれない不景気と安倍政権の終了とを結びつけるだろう。