2020-08-01

ムラ社会に合わない人もいるが、合う人もいる

ネットニュース記事で、田舎ムラ社会について言及した漫画が取り上げられていた。

近所の人と直接接触がなくても、噂になってその人のことを耳にするし、それは自分のことが知らないところで噂されていることを示すという内容だった。

田舎の閉鎖的な人間関係を悪く言ったり、都会の無干渉人間関係を心地いいと感じてる層は、おそらくそういう文化を鬱陶しく思ってるのだろう。

けどそんなに悪いことか?ってのが、正直俺が感じた疑問だ。

堂々とやれることであれば、別に噂になっても困らないだろうと思っている。噂になったら困るという心理があれば、よからぬ行動への抑止力になるわけだし。言及されたとき説明できないようなことは、そもそもやるべきではないと思う。

というか、自分から説明しなくてもなんとなく広がってくれてるというのは、むしろかると思っている。

例えば、自分がどこで働いてるとか、結婚したとか、子供ができたとかは、なんとなく知られておいたほうが、はっきり言って楽である

自分から話題を切り出さなくても、相手がある程度前提を知っているわけで、仮に間違った認識をされてるなら、その場で訂正すればいいわけで。

いちいち「どこまで報告すればいいっけ?誰まで報告したっけ?」とか考える必要がなくなる。

そうはいいつつ、別にそういう田舎に住んでいたからといって、ネットがある今の時代特定人間関係の中だけで生きるというものでもない。

現に俺も、20代の半ばでちょっとしたヲタ活にハマり、ネットで知り合った人と交流していた。家族にも黙っていたから、このことを知る地元の人は居ないだろう。家族地元の人にバレそうな行動は徹底して慎んだ。

グッズは店員が知り合いの可能性がないコンビニまで出向いて受け取った。何度か首都圏遠征してイベントにも参加したが、テレビに映ったりネットニュース写真に載りそうなものは避けたし、万が一に備えて現地で変装した。

そこまでしなければならないのか?と思うかもしれないが、本来望ましい生き方に従った行動ではないという自覚があった以上、これが正しかったと思う。「噂になるかもしれない」という心理から抑止力があることで、一線を越えないというのもひとつ生き方だ。

ちなみに、その中で出会った同じ趣味生活環境は同じような境遇にあった1人は、参加したイベント地上波テレビにて全国に流された結果、家族や親戚・友人・近所の人にバレて散々な目にあったらしいが、それも致し方ないと思う。もともと、色モノ扱いされるような趣味だしな。

時は流れ、ヲタ活のTwitterアカウントで近況を報告の上、その趣味から離れた今があるが、その界隈で完全に俺のことが忘れ去られているとしたら、それはそれで寂しい。ネット上の公の場ではもちろん言わないだろうが、せめてイベントの場では(コロナの影響でやってないだろうという点は無視する)、俺のことをうろ覚えでもいいから、噂にしてるくらいであってほしいものだ。

そう考えると、そのヲタ活の界隈にも、俺は一種ムラ社会を求めてたんだろうな。

そして、監視同調圧力のおかげで、ヲタ活に一定の線を引き、あるべき生き方に戻れたと思っている。

個人尊重といっても、好き勝手できる世の中が正しいとは思わないよ。

誤解のないように追記

別にヲタ活や変わった趣味を持つこと自体否定しない。

ただ、それを最優先にして顰蹙を買うような生き方はするべきじゃないと思ってるだけ。

あと、俺がはまってた趣味というのは都会であっても例えば職場でバレると恥ずかしいというか、変人認定されそうなものからという理由もある(が、その界隈で知り合った東京の人がバレる心配をしてないあたり、それで居心地が悪くなったら別の場所があるって考えてるのかな?よくわからん)。

  • そりゃあ都会的人間関係も田舎的人間関係もメリット・デメリット、合う・合わないがあるから究極的には人それぞれだけど、でも世の中で多くムラ社会が悪く言われることや、実際に...

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