電車・バスは1時間に1本は当たり前。タピオカって何?みたいな田舎の大学に通ってます。
今年は就職活動の学年で僕は地元に戻ろうと考えていました。田舎から都会への就職は難しい。だからこそ何年も前から計画を立てて少しずつ就活を行なってました。
そんな時に突如やってきたコロナ。
毎日流れるコロナのニュース。東京は感染者200人超え。都会は怖い。都会に行くのはやめよう。
先日、僕の住んでる田舎でもコロナ患者が出ました。年代、性別、住所(市町村)が公開され行動履歴も公開。濃厚接触者を募っていました。
するとたちまち、田舎中に患者の個人情報が広まりました。名前、職業、県外への移動歴、現在の入院先、患者の家族構成…。
「都会に行くからだ」「こんな時に移動するなんてバカの極みだ」「高齢者の多い田舎にコロナを持ち込むなんてテロだ」など、もっと酷い言葉が患者に投げかけられました。
他人事じゃありませんでした。
もし僕がコロナになったらどうしよう。
コロナ患者と濃厚接触者になっただけでも晒されてしまうのではないか。
そう思うと胃がキリキリしました。
アルバイト先では、みんな目の色変えて「まさか…〇〇(僕の地元)に帰省してないよね?」「この時期に〇〇に行くなんてバカだ」など言ってきます。
僕は田舎に住んでもう数年も経つのに、地元が都会ってだけで都会差別が当然のようにあります。僕はコロナ感染拡大して以来一度も地元に戻ってません。それでも、地元が都会ってだけで白い目で一度見てくるんです。
その度に「戻ってないですよ。僕はずっとこっちに住んでますから」と毎度弁明するのも疲れました。
コロナはどこにでも潜んでいるという恐怖の中毎日の実習は辛いです。
感染した学生に対する「医学生としての自覚が足りない」「感染制御を率先して行うべき医学生が拡散した、謝罪しろ」など数多くの非難。
他の大学生の感染者は学部まで公表されないのに医学部だけ名指しされます。
病院の先生は僕に対して「就活だからといって東京にこの時期行くのはやめてほしい」「学生がコロナを持ち込んだらたまったもんじゃない」と言ってきます。
僕だってこんな感染リスクもあって世間からバッシングされるようなリスクを背負って臨床実習するのは辛いです。そして何より医療者である先生たちからそのような発言をされたのが悲しかったです。
僕は地元に戻るっていう長年の計画を諦めるべきなのでしょうか。都落ちした出来の悪い医学生は大人しく地域医療に貢献しとけって事でしょうか。
田舎でも差別され、都会に逃げたくてもコロナで行けず。じゃあ一体僕はどこに行けばいいのでしょうか。
もうちょっとの辛抱だから、必ずなんとかなるって色んな人に言われました。
もうちょっとってどれくらいですか?
僕はもう限界です。
⚡️⚡️🐉💩