2019-03-25

新しいエンジニア楽園としてのシアトル

ここのところ新聞やらブログ記事やらで、日米ソフトウェアエンジニア待遇格差話題になっている。しかしこの手の話では、ほとんど アメリカベイエリア となってしまっているように思う。イチロー引退したことだし、シアトル在住のソフトウェアエンジニアとして、シアトルはとてもいいところだよという話をしたい。

なにはさておき、シアトル仕事が沢山ある。シアトルは、アマゾンマイクロソフト本社を構えていることで有名。このクラウドTop2がいる時点で、シアトルクラウド聖地であり、今後も関連産業が集積する。グーグルフェイスブックシアトルオフィスを持っていて、現在急ピッチで拡大&採用中。他にはアップルTwitter、Expediaなどのオフィスもある。実際、indeed.com で "Full-time Software Engineer" の求職が何件あるか調べてみると、シアトル=15000件、サンフランシスコ=11000件 でサンフランシスコよりも多い。

次に、給与水準は、サンフランシスコには及ばないものの、非常に高い。有名大企業ソフトウェアエンジニア場合年収2000万円程度はありふれている。ちなみに私は、三度の飯がプログラミングよりも好きな程度の凡人だが、株式ボーナス込で年収2500~3000万円はもらっている。勤務のルールの緩さはシリコンバレーと同じで、私は毎日10時頃に出勤して、夕方5時にはオフィスを出て家に向かっている。

そしてシアトル気候はとても過ごしやすい。特に夏のシアトルは素晴らしく、空は抜けるように青い。エアコンがなくてもギリで暮らせるくらい、夏でも涼しい。冬は小雨が多いのが難点だが、ほとんど雪はふらない。シアトル気候にはシリコンバレーのようなカラッとした明るさははないが、性格的にそれほど明るくない人間には、シアトルのほうが落ち着く。街から少し出ると、自然が豊かで、週末にはハイキング釣りキャンピングスキーが楽しめる。

じゃあ実際シアトルで働きたいと思った人はどうすればいいのか?それについてはまた今度...

以下に、ありがちなツッコミに対して、答えを書いておいた。

Q. 家賃がお高いんでしょ? A. シアトルの便利なエリアは、家賃が高いですが、せいぜい東京の便利なエリアと同程度です。シリコンバレーのような異常さはありません。通勤に一時間かけて良いなら、家賃は高くないです。

Q. 物価がお高いんでしょ? A. 物価は高いです。外食日本の二倍と考えるとわかりやすいです。工業製品や、スーパー食料品は、東京と同じか少し高い程度だと思います子育てに関しては、お金はかかります

Q. 税金がお高いんでしょ? A. 税金は安いです。シアトルでは州所得税が0です。例えば、年収3000万円の手取りは、シアトルでは約2200万円ですが、日本では約1700万円です。

Q. アメリカは飯がまずい A. シアトルで食べられる和食は残念ながら、すごく高いかイマイチかのどちらかです。しかし、中華料理インド料理をはじめとした様々な国の美味しい料理が食べられるという意味では、飯はうまいです。慣れ親しんだ味へのこだわりが強い人は、満足できないかもしれません。個人的には、美味しい和食日本旅行に行ったときに堪能すれば十分だと思っています

Q. アメリカ医療不安 A. シアトルに限った話ではないですが、ちゃんとした企業医療保険に入っている限り、非常に大きな額を医療費として請求されることはありません。

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