現代の社会で都市生活を営む男にとって、性欲は人生の大きな脆弱性、遺伝子のバグとも呼べる存在になっている。よって性欲を沈下させ、断捨離して穏やかな生活を目指す方法を考察しよう。そして、そのうえで楽しい人生を送る方法を考えてみよう。
まず始めに、性欲がもたらす危険性を見ていこう。
そこらにいる女の子を男がデートに誘い、男がプランを練り、金を多めに出し、女を楽しませて、そのうえで女に評価される、という行為自体が端的に言って時間と金の無駄である。その分をほかの趣味に使うなり、いっそのこと風俗に使ったほうがはるかに有意義なことは疑う余地もない。何よりこの構造がまず男女平等じゃないので、「デートだるい」という意見自体は女性やフェミニストにも賛成されることかと思う。
さらに言うと、デートでも食事でも、誘う相手と誘い方を間違えると取り返しがつかなくなる。転職が難しくやり直しがきかない日本社会では、一般の男性にとってこれは人生を左右するリスクと言わざるおえない。賢明な男性はこんなリスクは取るべきではない。
「食わしてくざんすよ…!結婚したら生涯…!いずれ必ず…飽きる女を…!しかも年々…相手の態度はでかくなるという…オマケつきざんす…!アホくさっ…! わけのわからぬ制度ざんすよ あれは…」言うまでもなく、これこそが最大のリスクである。
性欲に惑わされることの危険性が認識できたところで、ではどうやって性欲に惑わされずに穏やかな社会人生活を送るか考えていこう。ここで目指している状態は女性を敵視することではない。無駄に敵を作ったら社会人生活がやりにくくなるだけである。そうではなく、性欲抜きで女性とフラットに一人の人間として接することが目標であることは明言しておこう。
日課のようにオナニーをして、昼間は常に賢者状態を維持するというのはいい方法かと思われる。おかずは二次元を推奨、それも現実世界ではとうてい無理なものを選ぶのがよいだろう。ケモノ、ロリ、強姦ものなどがよいかと思われる。自分の指向を現実世界で達成困難なものにすることで、リスクを取って女性に手を出そうという気がなくなっていくはずだ。
さんざんやったし、もういいや。という賢者モードを目指す。
体を動かすことはいいストレス発散になり、健康にもなる。種目はなんだっていいかと思われる。ジムでひたすら体を鍛えるもよし、ロードバイクやマラソンをするもよし、水泳や格闘技などもよさそうである。楽しめそうなスポーツを見つけたらガチ勢になってみよう。スポーツに本気になることで、色恋沙汰より楽しめるものを見つけよう、という方向性である。
登山、旅行、釣り、写真などの趣味の深みにはまってみよう。その際に選ぶ趣味はなんだっていいと思われる。人生を楽しむために趣味はあったほうがいい。
男性の生涯未婚率が30パーセントに登る社会である。独身で時間と金が余ってる、そしてそれを自分のために使いたい(割り勘なら付き合いがいい)、ゆえに男友達とばかりつるんでいる、そんな友人を見つけることなど造作もないことである。
どれもそれほど難しいことではないことがわかってもらえたとだろう。そして、こんな生活をしばらく続けているうちに、本当に心から色恋沙汰とかどうでもよくなっていくのである。みなさんも、一時の性欲におぼれることなく、穏やかで楽しい人生を過ごそうではないか。