2015-12-05

さらSIer、オレは逃げるぜ

さらSIer

転職しました

数年前にこの日記と同じようなタイトルを書いた増田がいたなぁ

その人はソシャゲ業界に行っていたが元気かな?

それはおいといて、本来なら投稿自分ブログTwitterでかきたいところだが、キャリアポルノっぽいからモザイク付きでここで書くぜ。

そろそろ8年位いたSIerからさらばする。

自分入社した頃からSIer崩壊論提唱されてきたけれども、今後業界が生き残るにしてもどっちでも有意義業界にはならないだろう。

自分も腐っていくだろうし、だから辞めた。


数年前、社長がしたり顔で「これからクラウド(時期によっては、ビッグデータSaaSIoTetc...)などの従来の開発にはない高付加価値を!!そのためには社員には技術力を今よりも更に磨いてほしい」みたいな話を会議でしていた。

受託開発でお客さんのいうとおりに作って保守しても身になりづらいし、複雑化して保守お金がかかる。 お客も楽して僕らも楽してWINWIN!!クラウドサイコー

みたいな話を毎回似たようにするわけだ。

ありがたい言葉いただきました。

さぁ、その高付加価値ってのはなにをしたのか?

「これからは○○っていうパッケージフレームワーク製品)を売って短い間に開発をして、サービス化していくぞ!」

どこぞの会社から買ってきたか提携を結んで、俺達は”設定”をするだけでシステムを売る。もしくは出来上がっているシステムを従量課金で貸す。そんな仕組みで儲けようと考えている。

ビッグデータも高名な大企業様の製品を”設定”して統計をすることで売っていこうとしている

技術力:それらの製品の設定力

なんだよ設定力ばっかり求めやがって!

モノを早く多く売って客を喜ばせるってのは分かる。

でも道をまちがっちゃーいませんか?

営業力に力を入れて技術者外注任せにしようとして、じゃあ俺達は何屋なんだよ。 設定屋か?

そんなの技術じゃないし、

よく分かんないパッケージ買ってきては、社内で使ってみては社員は使いづれーって思っていて、売ろうとしてる奴使ったことあるの?これユーザー欲しがる?

関連会社に開発やってもらって、コアコンピタンスないじゃない。

なにが良いものか分からなくなっちゃうんじゃないの?

付加価値高級料理

ウェイターだけの高級レストランみたいなもんだ。

このレストランはウェイターだけだけど、お客さんの要望に素早く答えることができる。

ウェイターはメニューになにがあるか、膨大な量の項目を知っているんだ。

でも、そのレストランには料理人は居ない。

お客様の食べたいものレンジでチンして出せるならそうする。

でも食べたいもの要望どおり出すのも標榜しているから、メニューアレンジしたり新しく作ることも承る。

だが、「今日のこのワインに会う美味しい白身魚の料理がほしい」とかいお話は出来ない。ウェイター味も料理も分からない。

から予算と、どれくらいで出して欲しいか、それからどういう材料が入って欲しいか決めてくれ」とお客さんに言っちゃうんだ。

しょうがないよねお客さん至上主義から

さて注文ができたら、別のレストランから料理人を借りるんだ。

シェフ、つまり厨房を統括するポジションはなぜかウェイターなんだよな。シェフ兼ウェイターなんだ。

料理できないけどシェフなんだ。

シェフは臨時の料理人を集めて料理を作る。

そして出す。

でも、ワインにあう美味しい白身魚とは程遠かった。

お客さんはグルメでも料理プロじゃない。 要望はあっても要件は決められないんだ。

ウェイターシェフ料理の種類のプロでも、なぜか料理プロじゃない。

要件は決められてもそれが美味しいか、作れるか、分からないんだな。

料理人は、料理を作れる。だけれどもシェフ要望通りにしか出せない。

そもそも安い賃金だし、そんなに頑張っても報われないし

その高級料理店はブランドのちからはあったけれど、安くするとピントのずれた料理しか来ないし、本当に美味しいものを客が食べるには相当な金と時間をかけなければならない。

ところが、料理人が直接安いけどそれなりに美味しい店を出すようになった。

グルメな客は、安いけど旨いしということでそっちに行くようになった。

そのうち、高級料理店の方はレンチン料理しかでないことになり、

料理人が出した店はお客さんの要望100%合わせた豪華な時間のかかる料理は出せないけれど、

料理人のこだわりが出ていてそれはそれで美味しということで、お客が高付加価値高級料理から離れて行きました。

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