ところどころに今ドキの青春の痛々しい思い出が散りばめられている作品なのだけれど
その主人公が「確信犯的難聴系男子」とでも言うべき男なのである。
放課後に部室へ集まってただ一緒に過ごすだけという部活「隣人部」に所属している彼は
同じ部活動に入っている女性陣から好意を向けられていることを明確に自覚しつつ
それらをすべて断るわけでもなく進展させるわけでもなく受け流し続け
「え?なんだって?」
との発言。
他にもいろいろと逸話があるのだが、総じてなかなかドイヒーな男である。
こういう小説や漫画に描かれるような自由な学生生活には憧れるもので
仲の良いメンツとそれなりに充実した日々を過ごした。
最後の年には生徒側の統括長として様々な折衝や企画に携わり楽しい毎日だった。
いや・・良いんだけど
特に3年♂が後輩に手を出して破局して、後輩の子のほうが気まずくなって辞めるってパターン多すぎぃ!!
学べよ!!
あと微妙な話は誰か俺にチクって(涙)
その後ずっと「あの二人には何もなかった」みたいな顔して回し続けなくちゃならなくなるんだからね!!
というのもあって自分は
誰かに好きですアピールをするのは極力控えていたのだけど
ずっと気になってた子はいた・・
けれど向こうもこっちも大学入ってからちょっと疎遠になってたし
たまに会うとどんどん綺麗になってるし
酔った勢いで恋話を振っても「えー全然そんなの無いです」の一点張り・・
そのうちこっちに彼女ができて別れて・・
むこうは向こうでサークルがずいぶん楽しそう
このまま昔の友人になってくんだろうなー
「・・気になる人が」
のお答え
まぁそんなこともあるさ、と持ち直すもこっちの熱量は引ききらず・・
くっ・・これが彼氏持ちの余裕か・・
などと思っていたら
その後はあえなく退場
「私ついに彼氏出来ました」
と
はぁん?
俺、動揺
いや当然いままでの付き合いからすれば
「おめでとう!惚気けろよ」
この日は少し疲れていた
そのあとはアレだ
「ずっと好きだったとか」
「なんで今さら言う」
「ようやく諦められたのに」
「氏ね」
いやそこまでは言われてない
けどまぁ
最長で5年も引っ張った挙句