はてなキーワード: 旅街レイトショーとは
人間が恐怖を感じるためには、ただその対象がそこにいるだけでは成立しない。
つまり、演出だとか絵の力だとか「なぜ怖いのか」を受け手に訴える必要がある。
その点で本作は上滑りしていることが多いと感じたし、そのせいでシュールになってしまっていた。
他になんと言えと?
「学生が大家」という設定をほとんど活かしきれていない内容だったし。
何を喋っているか分からないし、何が起きているかも分からない。
それでも何とか評価しようと気持ちを持っていこう……とする頃には既に終わっていた。
けれど、そのスタート地点にすら立たせて貰えなかった。
ニコ動とかだとPVの方が圧倒的に長いし、食玩のお菓子みたいだ。
円盤だとゆったりしたテンポで観れるらしいけれど、アレで買う気になれるほど金持ちじゃないよ。
メインキャラのほとんどが実写の貼り付けという開き直ったやり方。
で、その代わり声優だとかその他の部分で頑張るっていう。
まあ、「現実世界に溶け込んだ喋る石像」っていう、もとのコンセプトの勝利だろうな。
戦わない魔法少女。
じゃあ何をやるかっていうと、世界観だとか設定とかでアレコレいじくって遊ぶコメディ。
魔法少女モノのアンチテーゼ的意味合いだとかもあったりするんだろうか。
戦わなくても面白く見せるためのアプローチをする実験的作品という解釈もできるかもしれない。
ヒネたことをやって面白くないなら、もう少し色々と書いたけれど、まあとりあえず観れる。
まあ……うん。
内容だとかアニメーションだとか、可もなく不可もなく。
特筆して好きでもないけれど、ちゃんとしてるから食べられる感じ。
私にとって、この作品も現実のマシュマロという食べ物もその立ち位置。
キャラの属性も、ネタ運びも、言い回しも「そういう人たち」向けの作品。
このテのって、もう私みたいのなのには食傷気味だ。
原作もちょっと読んだことあるけれど、クオリティ的には妥当だと思う。
あれ以下のクオリティも嫌だけど、あれ以上のクオリティでもさして評価は変わらない。
というか、こういうアニメにYesかNoを突きつけるのって、とっても難しい。
エンターテイメントってのは、どこかが異常であるか過剰であるかの要素があったほうがいいと思っているんだよね。
日常にある要素を大した加工もせず見せられたところで、手を叩けるような面白さはないから。
それに、分かりやすい面白さの要素が控えめだから評価が難しい。
魅せる作品ではあったけれど、面白かったかと聞かれると表現に困るなあ、と。
上ではああ書いたけれど、だからといってこれはこれでキッツいなあ、おい。
試みとしては面白いけれど、そこ以外で私の立場から評価するのは限界を感じた。
表現に困るけれど、何かすごく野暮ったい。
でも、勿体無いから食べたんだよなあ。
色んな人がアニメの感想を書いていて、自分もショートアニメなら書けるかと思ってやってみたが考えが甘かった。観るのは楽だけど、むしろ感想を書くのは大変っていうね。