2024-08-15

スタレのピノコニーびっくりするほどちゃん面白いな…

夢の中で不思議体験をしながらも、そこにはそれぞれのキャラクターの生々しい願望があるこの感覚ゲームという媒体の強みをしっかり活かしているな。

自分コントローローを握って歩き回れるからこそ感じられるフワフワとした奇妙な非現実感と、自分の手で運命を動かしているという実体感。

ちょっと強めのボス戦も攻略しようとする意思を試されている感じでバランスがいい。

動画小説では得られない体験を生み出せないならゲームという形にする意味がないと俺は思っているんだが、そこににおいてピノコニーはRPGとしてよく出来ている。

正直言うと、ピノコニーまでのゲーム体験は「10年前ぐらいのクオリティJRPG無料で遊べるなんて凄いなあ」という感じで「ふーん。無料しかゲーム出来ない乞食や、1キャラ1万円の価格に疑問を思わない人達はこんなゲームで遊んでるんだー」と見下していたよ。

だってリーロの物語別に銀河鉄道に乗ってまでやるべきことじゃなかったし、仙舟はSFしてはいても展開がプレイヤーそっちのけすぎて、これ別に動画で見てもあんま印象変わらんなとなってしまったわけで。

ピノコニーもメインテーマである「夢の中の世界」という内容自体は手垢がつきまくっているんだが、そこに星神を中心とした各勢力陰謀過去が加わることでこのゲームしかない厚みがグっと出てきてる。

星神の勢力図を描くプロローグとして仙舟はよく出来てたけど、お前それヘルタの段階でちゃんとやれんかったんかいという気持ちが凄い強い。

ピノコニーは本当に面白い

間違いない。

少し古めのJPRGではあるけど、クオリティは令和でもちゃん通用するな。

よくあるJRPGクローンが陥りがちな「でもそれって、君がベースにしたゲームリメイク遊んだほうが楽しいですよね?」になってないのは立派だわ。

でもな、それはあくまピノコニーまで行った後の話なのよね。

仙舟までの段階だと「いやーこれならSO2のリメイクでも隅から隅までやってた方が絶対オススメって感じですよ」って状態

そっからピノコニーで一気に跳ねた。

とはいえ、これを人に勧めるのはやっぱ厳しいな。

ピノコニーに来るまでに星を2つ超えてこなくちゃならん。

それだけの手間をかける価値があるかは人それぞれだろうけど、その判断を勧める側が勝手に勧めるわけにもいかんしな。

いや本当せめてヤリーロがなければな。

リーロがなきゃあの素敵なクソ野郎伏線張れねーじゃんってのはそうなんだけど、それを抜きにしてもいきなり仙舟で良かったんちゃうかという気持ちがな。

なまじキャラ崩壊と被っている所に雰囲気も第1.5部のアソコじゃん?

食傷気味がすげーんだよね。

逆にプレイしてない人に勧めたら「これやっぱり前作からやったほうがいいよね?」となっちゃうでしょ。

いやいや崩壊をぶっ通しでプレイしたらピノコニーに来る前に力尽きるっての。

本当に勿体ない。

慣れないうちにガチャガチャ組み上げた部分がゲームの贅肉となって、最新コンテンツクオリティ理由新規に勧めようとした時に壁になる。

結果として内輪でだけ「ずっと続けててよかったー」という感想が積み上がるだけでタコツボ化する。

ソシャゲという売り方の抱える致命的な欠陥だな。

  • ドリームウォークとドリームメイク?の立体要素がかなり苦痛だったな 特に前者はサブクエで何度も出てきて

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