2024-01-12

人口を集約する際にもインフラ投資必要って話

地震やでかい台風といった大きな自然災害が発生すると、被災地復興税金突っ込む事に反対する人たちがでてくる。

過疎化する地方インフラ投資したり維持費を払うのは無駄!」みたいなやつ。

まあ考え方は人それぞれだからいいとして、集約って言葉マジックワードみたいに扱ってることが気になってる。

農村部に散らばった人口を近隣の地方都市に集約して効率化! インフラ維持費軽減!」みたいなやつね。

かに散らばってる人口を集約できれば、色々と効率的になるとは思うよ。

でもこの手の意見って、人口を集約する際にもインフラ投資を行う必要があるって事を見落としてる様に感じるんだ。

当たり前のことなんだけど住んでる人が引っ越したとしても、その人達が耕してた農地まで移住先に付いてくる訳じゃない。

農業会社を立ち上げ、既存農家から農地を買い上げて農地区画整理を行ったとしても、土地のものを動かせる訳じゃない。

そもそも人口密集地じゃ大規模な農業はできない。

となると農業会社に雇われた人が、地方都市から農地通勤して農業やる様になる訳だ。

そうなったら既存の貧弱なインフラでは仕事が成り立たないケースがほとんどだと思うんよ。

既存の貧弱なインフラでも妥協できてたのって、農業従事者が農地のすぐそばに住んでるからなんだ。

農地と離れて住む様になるなら、広くて立派な広域農道作ったり、収穫物の選別や洗浄、梱包を行う集荷場を新しくしたりといった投資必要になる。

害獣対策野菜泥棒などへの対策や、土砂災害などの早期発見農地に隣接して人が住んでいるか可能な事が多いと思う。

人の目が無くなるなら代わりに機械の目を、監視カメラセンサーを設置したりドローンを定期的に飛ばしたりといった対策必要になるし、それらを扱える人材の育成も必要だ。

農村部人口集約と効率化を推し進めるにはハードソフト両方に結構投資必要だと俺は思うんだけど、果たして都会の人達はこういう事へ税金を使う事を許容するんだろうか?

ぶっちゃけ田舎への投資無駄と考えていて、その無駄を減らしたいなら現状維持が一番だと思うよ。

集約して効率化とか言わずに現状のまま放置しておくんだ。

災害が発生した時に復興予算とか組まれたとしても、どうせ東日本大震災の時みたいに予算を流用して都会に流れる様になるでしょ。

そもそも大規模なインフラ整備を行うのは大手ゼネコンで、大手ゼネコン本社は大抵東京にあるんだから公共事業の美味しい部分をほぼ東京が独占してる訳だしね。

一票の格差是正されて国政への都会の発言力が強化されていけば、ますますこの傾向は強まっていくだろう。

正直なところ、災害時に田舎復興にいちいち文句つける人達意図イマイチよく分からない。

雄弁は銀、沈黙は金じゃないけど、現状のまま放置しておけば田舎被災地流れる税金はどんどん減っていくのに、わざわざ騒ぎ立てて無駄に論争を引き起こしている様に見える。

そんなことに労力を割くよりも、田舎が滅んだ後に都会でも可能な食料生産技術昆虫食とかミドリムシとか?)への投資議論した方が都会の人達にとっては建設的なんじゃないかと思う。

  • やまもといちろうも書いてるけど 今回は年金生活の高齢者ばかりの限界集落での災害だから話が違うよ

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