2022-08-30

僕が投資をしない理由意識が高いか

世の中の富は増え続けている。

それは世界中企業が日々せっせと付加価値を生み出しているから。

90万円分の投入物で100万円分の製品アウトプットする。

そこで新たに10万円分の富がこの世にプラスされた。

世の中の企業はどれも90万円を100万円に換える変換装置だ。

この変換装置も元をただせばお金で出来ている。

例えば90万円を100万円に換える変換装置は、1000万円のお金を使って作られたものだったりする。

1000万円もお金を使って10万円を生み出すなんてお金無駄使いじゃないか、と思うかもしれないがそれは違う。

この変換装置は、用が済めばまた1000万円の現金に戻すことができるのだ。(ただし必ず1000万円ではなく、990万円になったり1010万円になったり、もっと派手に値段が変わったりはする。思ったよりも効率がいい変換装置はその分、高いお金に換えられるのだ)

から世の中のお金持ちは手元に余っているお金があれば、とりあえず現金を変換装置に替えてせっせと90万円を100万円に増やしている。

中には自分お金が無くて、銀行とかからお金を借りて変換装置を作る人もいっぱいいる。

借りたお金の利息が10万円以下なら、利息を返してもまだ変換装置で作り出した新しい富が手元に残る分、お得だからだ。

自分で変換装置を動かすのが面倒だったり1000万円もお金を集めることが出来ない人は、1000万円全部じゃなくて5万円分とか10万円分とか変換装置の一部だけを買い取って、装置を動かすのも他人に任せる。

これが株式投資基本的な仕組みだ。

もちろん中には変換装置が故障して、90万円投入しても80万円しかアウトプットできなくなることもたまにはある。

これがいわゆる赤字企業だ。

でも世の中全体で見れば確実に世の中の富は増加し続けている。

最初はみんな1000万円の変換装置を使っていたけれど、どんどん富が増えていけば2000万円、3000万円と高額な変換装置を使って、さらにがっぽがっぽとたくさんの富を作り出していけるようになっていく。

さて、インフレという言葉を聞いたことがあるだろう。

前は100円で買えたリンゴが今は200円するようになったというあれ。

いわゆる物価の上昇、貨幣価値の減少を表した言葉だ。

詳しいメカニズムは諸説あったりして難しいのだが、このインフレは世の中の富が増えるのと結構強く連動してることが現象としてよく知られている。

まり世の中の富が増えればそれに伴って物価も上昇していくという仕組みが存在するということだ。

世の中の富は増え続けていて、インフレも長期的な目で見ればずっと進み続けている。

換装置とインフレ

この2つの構造がずっと私達の世の中にある以上、普通に考えれば余ったお金現金ではなく変換装置にしておくのが「有意義」かつ「自然」なことだと僕は思う

有意義」というのはなぜかというと、変換装置が生み出した富は、装置の持ち主だけではなく、装置にかかわる人みんなを豊かにするものからだ。

90万円を100万円に換えることのできる装置を持っている人は、もちろんその差額の10万円を全部自分ポケットに入れることも出来はする。

でも例えば、本来90万円で仕入れるはずの投入物(原材料人件費)を91万円で仕入れてあげれば、投入物を売ってくれた人(原材料屋さんや従業員)も得をすることができるし、本来100万円の価値がある製品を99万円で売ってあげれば、製品を買ってくれたお客さんも得をする。

そしてそれでもなお、持ち主の手元には8万円の利益が残る。

からお金を変換装置に換える「投資」は基本的に良いことで、余分なお金現金のまま持ち続けることはちょっと後ろめたいことだという気持ちが僕の中にはある。

自然」というのはこれまで述べた通り、お金というのは平均すれば増え続けるのが普通のものであるからだ。

現金という形のままでは増えないけれど、企業という変換装置に換えてあげればお金お金を生み出していく。

とき故障して減ることもあるけれど、全体としては常に増え続けるのがお金というもの性質だ。

からお金現金で持ち続けるということは、本来増えるはずのお金をあえて増やさずにいるという、ある意味で贅沢な行為であると考えられる。

本来得られるお金をあえて受け取らないという行為

もちろん、そこにもコストをかけただけのメリット存在する。

一つは変換装置が故障して、予想外にお金が失われるリスクが避けられること。

絶対的に近い安全のためならば普通にしていれば得られたであろう利益くらい失っても構わないというトレードオフ覚悟があるならば、あえてお金を変換装置に換えずにいるということの意味はあるだろう。

もう一つは現金を持っておくことで、いつでも自由投資する変換装置を選ぶことができるということだ。

かにお金を一旦は変換装置に換えてしまってもあとからまた現金に戻すことは難しくない。

株式などの運用資産を売却するという行為がつまりはそれだ。

しかし、知っての通り運用資産は売却のタイミングによって利益や損失の額が大きく異なる。

大きな流れの中では富は増え続けるものだが、短期的には現金化すると損失が生じる時期ももちろん存在する。

からお金投資に回すということは、そのお金をすぐには動かせなくするということであるといえる。

世の中に変換装置(企業)は無数にある。

より効率よく多くの富を増やすことのできる変換装置を見つけたとき、そこに投資するお金が手元に残っていないのは極めてもったいない

よりよい変換装置が見つかりそうなら、あえて現金のままそのときを待つのひとつ選択だと僕は思う

さて、ようやく僕が投資をしない理由にたどり着いた。

僕は僕自身が誰よりも効率のよい変換装置の運用を行えると考えている。

なぜなら僕は意識が高い。

意識の高い僕ならば、だれよりも上手く変換装置を扱えるはずだ。

から僕は投資をしない。

いや、僕は僕に投資をするのだ。

今はまだゆうちょ通帳に5桁しか数字が並んでいないが、これがもっと増えたとき、僕は誰よりも効率の良い変換装置を手に入れるだろう。

そのときのために僕は今日朝一番から釘のいい台を求めて列に並ぶのだ。

  • カクヨムでやれ

  • 次の変換装置はお馬さんですか?

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    • 世界経済には懐疑的なクセにはてな株式会社の存続には疑問を抱かないんだな

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