駒場&内海「お願いしますー ありがとうございますー」
内海「あーありがとうございますー ねっ 今コンドームをいただきましたけどもね」
駒場&内海「ありがとうございますー」
内海「ねー有り難いですよ ほんとにね」
駒場「入れておきましょう」
駒場「いきなりですけどね うちのオトンがね 誇れる称号があるらしいんやけど、その名前をちょっと忘れたらしくてね」
内海「分からへんの? いや ほな俺がね オトンの誇れる称号 ちょっと一緒に考えてあげるから どんな特徴ゆうてたかってのを教えてみてよ」
駒場「オトンが言うには、人生で一度もセックスしたことないらしいねん」
内海「ほー、え、ほーお?それって童貞やないか、オトンセックスしたことないって童貞やないか。え、本当にオトン童貞なん?」
駒場「俺も童貞かと思うやけども、でもこれちょっと分からへんのやな」
内海「そうやなー」
駒場「オトンがいうには、オカンのことが大好きやねんって、毎年夫婦旅行いくねん」
内海「あー ほな童貞と違うかぁ 夫婦ラブラブなのにセックスしたことない訳ないもんね」
駒場「そやねんそやねん」
内海「そんなにラブラブなら夫婦の営みがあって、お前がここにおるわけやからな、ましてや妻帯者でお前がおるのに童貞なわけないわな」
駒場「そやねんな」
内海「童貞っていうのは結婚はおろか恋愛すらできない、誰にも好かれなかった人の称号やから オトンが童貞を名乗ってたらそら病気よ」
駒場「そやな」
内海「あれほなもう一度詳しく教えてくれる?」
駒場「なんであんなに上司にソープに行けって言われるかわからないらしいねん」
内海「童貞やないかい! ソープに行かせたい人間なんて童貞以外いないんやから 北方謙三先生も童貞につける薬はソープやっていうてるやん でも俺はね あれは非童貞が童貞のピュアな心をしらずに経験則でアドバイスしてるからやと睨んでんのよ 俺の心は惑わされへんよ 俺惑わしたら大したもんや」
駒場「まあねー」
内海「ほんであれよーく考えたらね いざ女の子を好きになって、初体験をスムーズに済ますにはどうしたらいいかを教えとるねん 俺は何でもわかってるけど譲れないものがあるの そんなこと言われるオトンは童貞や!そんなもんは」
内海「そうやろ」
内海「ほな童貞ちゃうやないかい! 相性いいって、つまり身体の相性やないかい 童貞はねー まず女性との相性が存在しないから童貞なんや」
駒場「そやねんそやねん」
内海「な? そう段々女性はおろか人との関わりがなくってくるから 最後は孤独死を迎えてしまうねんあれ」
駒場「そやねんそやねん」
駒場「そやねんな」
内海「童貞ちゃうがな ほな もうちょっとなんか言ってなかった?」
内海「童貞やないかい! 陽キャも陰キャもみんな最初は童貞だったんや そして大人になって童貞非童貞の二項対立が生まれるんよ 童貞よそんなもん」
内海「そうやろ」
駒場「オトンが言うには パリピがオフパコのときも絶対呼ぶっていうねん」
内海「ほな童貞ちゃうやないかい オフパコに童貞の出番なんかありせんのよ」
内海「童貞はね 前世のカルマを背負って来世ではイケメンに転生したい非モテの修行僧やねん」
内海「童貞ちゃうがなほな ほなもうちょっとなんかゆうてなかったか?」
内海「童貞やないかい! 童貞はネットどころか憲法でも人権軽視されてるんやから な? フェミニストがもう一段声をあらげようもんなら 俺は逃げるよほんま 童貞や絶対」
内海「そうやて」
駒場「オトンが言うには その称号いうたら皆ひれ伏すやっていうねん」
内海「ほな童貞ちゃうやないかい オトンのこと全く分からんけど そんな権威だけはないねんあれ な? 水戸黄門のように正体告白したら 告白した時瞬間周りから蔑まれるがな」
駒場「そやねんそやねん」
内海「ほな童貞ちゃうやないかい ほなもうちょっとなんかゆうてなかった?」
内海「それはいったらあかん! オマエさんは親御さんの顔が浮かぶのよ ね? お前はオトンとオカンの愛情たっぷり注がれて育ってんやから、そげなこといったらあかんねん」
駒場「そうかー」
内海「浮かぶのちょっとモアイ像に似てる顔だけ 童貞は勘違いに決まりそんなん」
駒場「でも分かれへんねん」
内海「分からへんことない お前はオトンとオカンがセックスして生まれたの元気なモアイの男の子 もぉ」
駒場「でもオトンが言うには かくゆう私も童貞でねって言うねん」
内海「ほな童貞やないかい! オトンが攻殻機動隊のゴウダのように童貞と言いはるんやから 童貞やがな」
駒場「そやねん」
内海「先ゆえよ 俺がお前の出生心配してる時どう思っててんお前」
駒場「んでじいじが言うにはな」
内海「じいじ?」