2020-03-11

国会を止めてるのが野党でなく政権であることの説明

法務委員会予算委員会で紛糾中。これでまた与党支持者は、「野党ボイコット」「仕事しろ」と騒ぐのだろうけれどちゃんちゃらおかしい。いかに簡潔に説明する。

https://youtu.be/YPGNfxYCb-A?t=8229

今もめてることの発端は、3/9の参院予算委員会集中審議。ここでの小西議員質問からの森大臣の答弁である

「昨年の11月内閣法制局担当部長審査が終わり、長官にも審査資料が入っていた。その段階で勤務延長は、一言も条文にはなかった。つまり政策として勤務延長は必要ないと森大臣以下法務省全体で理解していたわけであります。そこからどのような社会情勢の変化が生じて勤務延長が必要になったのでしょうか。」

この質問に対して、森大臣の答弁。

「(略)昭和56年当時と比べ、どのように変化したかということでございます

 (原稿から目を上げて話しはじめる)

例えば東日本大震災の時、検察官福島県いわき市から国民が、市民避難していない中で最初に逃げたわけです。そのときに身柄拘束をしている十数人の方を理由なく釈放して、えーっ逃げたわけです。そういう災害ときも大変な混乱が生じると思います

(ここから原稿に目を再度落としながら読み上げる)

また、国際間含めた交通事情は飛躍的に進歩し人や物の移動は(不明瞭)になっているうえ、インターネット不況に伴い捜査についてもですね、様々な多様化、複雑化をしているということを申し上げておきたいと思います。」

そもそもこの答弁もおかしい。なぜなら、(1)9年も前のことを昨年11月の段階で勤務延長を条文に入れず、なぜ今年になってから急に入れたのかの説明になっていない。(2)東日本大震災の時に終局処分をせずに釈放したことと定年延長は全く関係ない。「警察官が足りなくなり、参考人聴取などの捜査が困難になるから」と当時の次席検事が述べている(3)そもそも最初理由もなく釈放して逃げたは嘘。政府見解ではない。

本来であれば、(1)、(2)を議論するべきなのに、それ以前の低レベルな答弁をするから建設的な議論ができなくなる。

以下、個人的見解。とりあえず野党をディスっておけばいいという風潮を安倍総理や菅官房長官が作ったことが、この暴走につながったと思う。官僚の用意した原稿を読み上げるだけにしておけばよかったのに、サンドバック状態鬱憤が溜まっていたのかね。なにかミンシュトウの奴らをぎゃふんと言わせたろというノリで、自分あやふや記憶をもとに喋ったと受け止めている。

こんなノリで国会で答弁することを許すなら、適当な答弁して後からそれを指摘されても「すんません、それは個人見解ですぅ」で済んでしまうことになる。そしてその事実確認という不毛なことに貴重な国会審議の時間を費やすことになる。これは明らかに政権側が国会サボタージュしているということ。野党国会をサボってるというのは真っ赤なウソということを与党支持者の方々は理解していただきたい。

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