2ちゃんだったかブログだったか、はたまたまとめだったか一人暮らしのライフハックを探していて「NHKの撃退法」を見かけた。
そこには、いかにNHKが腐敗しているか公平じゃないか、中立じゃないか、横柄かがたくさん書かれており、若さ故間に受けてとても憤りを覚えた。
「クソだ!終わっている!」「こんなクソに金を払うなんて!」「潰れればいいのに!」
そう思ってテンプレにあるいくつかの撃退方で訪問員を撃退していった。
時には狂人を演じたり、時にはああいえばこういうで屁理屈こねて倫理武装した気になった。
時には集金人のおじさんを諭そうとしたことさえあった。
録音するぞ、録画するぞ警察呼ぶぞと凄んだこともある。
一通りやりつくして気づいたのは「この熱量でこの人たちと対峙しても本丸はかわらない」
いつしか手軽に「テレビないんで」か「お引き取りください」の一言で終わらすことにした。
それでも芯の部分は確実に強いものだった。
配偶者にも同じ価値観でいてもらいたかったので説明して、理解してもらって憤怒してくれて同じ気持ちで我が家は訪問員 断固反対になった。
うちはわけあって実家や家族の支援を受けれない妻と夫の2オペ育児だ。
実際は一人は平日日中フルタイムで仕事にでているので1.5のリソースになる。
「日中一人で子育てをしている時に響くピンポン」この出来事は子育てを経験している者ならどれほどのストレスか共感したくれるだろう。
せっかく寝かしつけたところでチャイムが鳴ったら最悪なもので、なのでチャイムは消していた。
ところがその日はチャイムで出ないことがわかるとアイツはあろうことかドアをドンドンと直接叩いて叫んできた。
柴2「キャンキャン!!(恐怖)」
猫1「ワオーーー(通知)」
その大合唱を聞いた赤子は当然
「ギャーーーーーーー!!!」
その出来事にパニックになってしまってとっさに玄関口に出てしまったら最後、
訪問員はチャンスとばかりに全回答YESになるような巧みな営業トークで畳みかけてきた。
後ろで大騒ぎするワンニャンズと、ドアを殴られたことに理解が追いつかない、YESの積み重ねでうっかり契約しますか?に回答してしまいそう
パニックと恐怖で「家主がいないので」と言ってドアを閉めるのが精一杯だった。
アイツは恐怖を植え付けきた
自宅を知られている
犬猫赤子がいることも知られている
そもそもご近所さんで払っていないのはうちだけじゃないだろうか
払わないことが少数派で異端なんじゃないだろうか
そして細く弱くなった心はとても簡単に音も立てずに折れた。
配偶者に出来事と心境を話したら、「きっとこの先おかあさんと一緒をみるしいいタイミングなのかな」ということだった。
こうして環境と事象とが重なっただけでいとも簡単に信念が折れてしまった。
本当に無様でみっともなくてダサいし恥ずかしい。
今でも納得していないことはクソ多いし、ぶっ壊してほしいと思っている。