作品をかなりディスってるので好きな人は普通に読まない方がいいです。
今回の盛り上がりでまた見始めたけど。
普通のアニメ(なんなら、普通より面白くない)をけもフレ騒動以降のたつき監督がやったらファンが大騒ぎって感じ。
それまででもう大体わかってる謎をわざわざ昔の回想場面をつかって長い答え合わせをして、
最後に引きのシーンを入れただけ。
これまで通り、メリハリのないだらだらしたテンポでそれを見せられるだけだから、
離脱した人を引き込む何かがあるわけではない。
終盤の10、11話が2話かけて最終ステージの直前から進まない話(戦闘での足止めとかじゃなくて、作者都合の時間稼ぎ)ってのも、どう考えてもテンポが悪いし面白くない。
ていうか、説明セリフで済まさないために11話を回想にしたのに、
結局重要なことはほとんど回想の中の台詞でべらべら説明させてるのって本末転倒だと思う。
言っちゃ悪いけど下手だなあと。
1話はアクションと謎設定をたくさん用意してて面白かったんだけど、
その後はのろまな展開と説明が続いて、ぶっちゃけ相当つまんないんだよね。
2話以降は1話の半分の内容を薄く引き伸ばしたような話の進み具合だし、
盛り上がりどころのない低いテンションが延々続いて(でもキャラはうるさい)、本当にかったるい。
毎回、作り手の用意した小イベントに沿ってキャラが動いてスローペースでそれを達成してくだけ。
ストーリーとキャラが一体になって話が動き出すような快感はない。
キャラがただの駒。
破れたメモを手に入れた、続きを読もうとしたら邪魔が入った、主人公が急に別のことに興味を示した、みたいな。
1話で「死」を強く意識させてるのに、それ以降はドキドキもワクワクも感動もなくて、ピンチも探索もほんとイベント消化くらいの描き方。
大体、話の形式はけものフレンズそのまんまのワンパターンだし(基本的なワカバの役回りも)、
けもフレのような魅力のあるキャラが減ったせいで縮小再生産の感が否めない。
(自主制作版ケムリクサの方が先だと言われればそうかも知れないが)
モロ作り手側の都合っぽいのが見ててきつい。
キャラ数が少ないのに、話によってはあいつ空気なの?ってくらい出番と印象が薄くなるのも、
キャラの駒っぽさがより強調されて作品へのイメージがどんどん悪くなる。
2話の最後でもリンが礼を言ってるのに、3話の終盤で礼を言ったら「リンさんでもお礼をいうんですね」とワカバが騒いだりとか、
なんで?って引っかかる。単なるミスなのか記憶力が弱い描写なのか。
ミスだとしたら、「その回の終盤」っていう重要なところでキャラ数も少ないのに矛盾した台詞を喋らせるのは、監督脚本として有り得ない失敗なんだけど。
やっぱり話を組み立てることが不得意なんじゃないかって気がする。
放送初期は視聴者からワカバがヘイトを集めてたけどあれってわかりやすい対象だっただけで、
ファンの評価とは裏腹に、監督の実力の底を露呈した作品だと思う。
けもフレでストーリー作りに参加してたメンバーたちが大事だったのが良くわかる。
こういうことを書くとすぐ新しい物や面白い物を受け入れられない老害的なことを言われるけど、
新しくて面白い物を求めて視聴した結果、期待はずれだったのだということは書いておきたい。