2018-08-15

公式に求められるファンになりたくなってしまった無力なオタク独り言

私は、とある作品にハマっている。

その作品アニメ化される前、初期の初期からいかけて来た。

メディアミックスされるのをずっと楽しみにしていた。

そしてようやく、動いて喋るキャラクターを見ることが出来た。

徐々に人気も出て来て、ツイッターなどで話題になっているのを見る機会も増え、ファンも増えているのを実感する。

とても喜ばしかった。

こんなに面白い作品なのだからもっと多くの人に知ってもらいたい、そう思っていた。

今でもその気持ちは変わっていないし、私がファンを辞めたという話でもない。

ただ、自分作品から求められてはいないのかもしれないと思ってしまった。

そもそもただのファンである自分が、作品に求められようだなんておこがましい話なのだが。

なぜこんな自意識過剰なことを考えてしまたかというと、公式からレスポンスだ。

制作関係者や、キャラクターを演じる声優が、ファンから応援を喜んでいる様子が見える。

ツイッターラジオ番宣放送などで。

イラストを描いてもらえて嬉しい」

この言葉が私を悩ませる。

私は絵が描けない。

分かりやすい形で応援気持ち表現する手段が無いのだ。

ファンレターを送ることはある。

レスポンスが欲しくて応援している訳でも、ファンレターを送っている訳でもなかった。

だけど、同じファンである一般人が、表現手段を持っているためにレスポンスをもらえることに、無関心でいられる訳でもない。

正直に言って、非常に羨ましい。

時には妬ましくもある。

私もアマチュアレベルとはいえ、絵以外の手段表現し、それを公表した経験がある。

から簡単言葉ではなく、丁寧に練られた文章イラストなど、時間と手間を掛けて感想表現してもらえた時は、一際嬉しいということも分かる。

これがただの嫉妬であることも理解している。

だけど、やっぱり悔しいのだ。

私はその作品をずっと前から応援していた。

まだ人気になる前から、関連グッズを購入し、イベントにも足を運び、出演者に直接応援言葉を伝えてきた。

少人数しか参加出来ない抽選イベントにも行った。

何度も何度も。

今も足繁くイベントに通っている。

それで満足していたし、今も応援している日々は楽しい

しかし、最近その作品を知った人が、絵を描いて応援するという手段を持っていることで、公式からレスポンスをもらえるという事実

なんだか虚しくなってしまう。

どんなに長く応援していても、一芸を持っていないと、公式の目に止まらないその他大勢の一部に過ぎないのだと。

このSNS時代、人目につきやすイラストという表現を持っている人は、きっと一般人であっても広告塔になり得る。

かに公式からすれば、タダで(時にはお金を落としながら)作品宣伝してくれるファンは、応援していると口で言うだけのファンよりも圧倒的にありがたい存在だろう。

それなら努力して絵を描けばいいじゃないか、と言う指摘は無しにして欲しい。

そんなことは分かっている。

私もそんな下心抜きに、表現する手段を得たいと思う機会はたくさんあった。

絵を描くことは、何度も挑戦はしたものの、長続きしなかった。

なんとなくキャラクターの形をしたものを描くことは出来る。

だが人に見せるような、ましてや関係者応援の形として見せようと思えるようなレベルのものは描けない。

その程度の自分の実力に対する落胆と疲弊が、努力しようという気持ちを上回ってしまうのだ。

もちろん、今絵を描いている人達がみんな、自分の実力に満足して自信を持って公開しているというわけではないことは分かってるつもりだ。

思うように結果が出ない苦しさを乗り越えて、また今現在も戦いながら、表現手段を身につけていることも分かっているつもりだ。

描けないなら描けるようになるまで描けばいいというのも、分かってはいるつもりだ。

ただ、そこに気力や時間を割く精神環境を、私は持っていない(これも言い訳に過ぎないのは分かっている。だがそういう人間もいる。きっとそういう人間の方が多い)。

この件でその作品応援を辞めるつもりは無いし、このモヤモヤした思いを糧に、また筆を取ろうと行動するかもしれない。

ただ、ファンとして生きていくにも技術があると有利なのだということを思い知らされてしまっただけ。

表現する手段もっと磨いてくればよかった。

から努力したって、人並みのレベルになる頃には自分が別の作品にハマっているかもしれないし、その作品の展開が縮小しているかもしれない。

私は、今、表現手段を使って応援がしたかった。

公式に喜ばれる存在になりたい、認知されたい、というのが恥ずかしながら正直な気持ちだが、何より、同じファンに過ぎない誰かは喜ばれてレスポンスがもらえ、自分はこの世界で背景に過ぎないという現実への嫉妬が、私にこのようなおこがましい欲を持たせたのだ。

不公平から公式特定ファンにだけレスポンスをするな、と言うつもりもない。

あわよくば私だってレスポンスをもらいたいし。

久しぶりに絵を描いてみようかな。

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