自分自身は、二十代でちょっと身体を壊したのをきっかけに、アルコールはまったく飲まなくなった。
病気が落ち着いた頃に結婚した妻も、お酒を飲むのが好きなタイプではないので、我が家にはアルコールの類いは基本的に無い。
数年前、親友と会ってるときに、「最近時々、痙攣発作で倒れることがある」と言われた。
最初は、てんかん持ちだったのかなって思って聞いてたんだけど、どうやら、アルコールが切れると痙攣発作を起こすらしい。
後日、ネットで色々調べてみると、アルコールが体内から無くなって痙攣発作を起こすのは、アルコール依存症の一番重い症状らしい。
薬物中毒みたいに、幻覚が見えたりするイメージがあったけど、人によって症状はそれぞれのようだ。ただ、痙攣発作を起こすのは、幻覚を見るのと同程度かそれより重い症状らしい。
その後、今までの数年間、できるだけ時間を見つけて親友と会って、薬物依存のセミナーに連れて行ってみたり、日常的な悩みを聞いてみたりという関わり方をしてきた。
本人は、自分がアルコール依存症だということを否定してる。だからそういう専門の病院とかにはまったく行ってない。
こちらも仕事や家庭があるわけで、会ったりするにはかなり無理をしてるんだけど、こちらから連絡しても、仕事で繋がらないか泥酔してるかがほとんどで、まともに会えるのは、二ヶ月に一回程度。
自分はまったく飲まないので、会っている時は泥酔することは無い。でも、何かと理由を付けて飲もうとする。
ある時、うちに泊めたことがあったのだけど、泥酔はしないものの、「飲まないと眠れないから」とコンビニで度数の強いチューハイを買って来て飲んでいた。実際は、アルコールのせいで夜中に何度もトイレに行くので、睡眠導入剤としての役割は果たしていなかった。
そして、その程度のアルコール摂取量なら、翌日の昼には呼気には検出されないだろうけど、体内にはアルコールは残っている。夕方頃に飲酒すれば、体内からアルコールが抜け出る瞬間は無い。つまり、痙攣発作を起こすことは無い。
自覚無自覚に関わらず、痙攣発作を起こさない為に、飲み続けなければならない。
しかし、根本的な治療は断酒しかないという状況であろうというのが、まだ病院にはいっていないけれど、予想される現状。
できれば、三十代のうちに。
遅くなればなるほど、内臓にも、脳にもアルコールの悪影響は及んでいって、自活することが困難な日が早くなる。早死になんてこともあるだろう。
だけれども、それはそうそう簡単なことではないと、この数年間で思い知らされた。
そもそも、アルコール依存症の人の周りに居るのはアルコール依存症予備軍みたいな人ばかりで、アルコール依存症から抜け出そうとすると、まず一度は、その輪から離れなければならない。それも、かなりの長期間。場合によっては一生。アルコールを見て飲みたいという欲求が起こるかぎり、再発の危険があるから。
アルコール依存症関係の本のなかで、「アルコール依存症とは、毎日アルコールをやめ続けるのを一生続けなければならない病気」というようなことが書かれていた。
最初に書いたように、自分自身はアルコールをまったく飲まない。
だから、この親友の周りに居る「飲み友達」とは、ほぼ接点が無い。
数回だけ会った「飲み友達」の人達が悪い人とはまったく思わないし、親友も大事に思ってる絆があるように思う。
それを自分が無理矢理絶ち切るようなことをしても良いのだろうかという葛藤もある。
アルコール外来の専門病院に行ったとしたら、その場で断酒、入院を勧められる状況であることは間違いない。場合によっては措置入院だ。
そうなれば、彼らの絆は確実に切れる。
絆を繋ぎ続ける方法は、「飲み友達」全員が断酒する以外にはあり得ない。飲酒なしで関係が続く本当の絆があるんじゃないかと信じたく思う自分もいるけど。
こんなとき、どうすれば良いんだろう?
今現在、予定さえ合えば嫌がらずに会って話をしてくれる現状を継続して、長~~~~~~~~~~~~~~~~~~い目で付き合って行くしか無いんだろうか?
酢は効かないんだろうか アル中こじらせると脳が酒でなにかの脳内物質を作るようになるから、断酒すると脳がやられるらしいね 酢はそれのかわりになるそうで
ぶっちゃけて言えば、増田の希望通りに事を運ぶのはとても難しい 同居の家族が頑張っても通れるかどうかわからない、狭き門だ 結局のところ、本人が酒をやめたい、やめなくては、と...
吾妻ひでおの「アル中病棟」では、自分では何も出来なるくらい(「底打ち」と言うらしい)になるまで放っておけ、って書いてたな。 絶対に言うこと聞かないから、とのこと。
その「親友のために」何かしようと思ってるなら、まずそんなことはするなっていうところかな。 そいつは酒が好きで、酒飲みの自分が好きで、酒を飲む場の雰囲気が好きで、酒飲みの...