当時、俺は30なったばかりの童貞で、何日か前に話題になった増田記事と似ているシチュエーションなのだが、筆者の立場が逆ね。
(事実上)人生初の恋人になった女性は20代半ばで、ネット経由の社会人ヲタサー仲間。
でも彼女は別に所謂サークラというわけではなく、出会ってから初デートするまで1年ちょいかかった。
ヲタサーで集団で会う以外はLINEやらTwitterやらで慣れ合っていただけなのだが、俺自身はずっと片思いをこじらせていたので
とあるきっかけで彼女と二人きりで会う用事ができたので、思い切ってその日デートすることを申し込んだ。
すると意外なほどあっけなくOKをもらえて、自分なりにデートプラン(今思うと散々な出来だったが)を組んでみて
その日は一日それなりに楽しむことができた。女性と二人きりで歩くっていいなと中学生のような感動があった。
夕食を終えて慣れないオサレ系のバーで二人で飲んでいると、彼女が「あんまりこういうところ来ないんじゃない?」
と聞くので正直に「実は格好つけて慣れないところきましたw」と答えた。ちな、俺はこの時点でもまだデスマス調で話していた。
すると彼女は「じゃあ、もっと落ち着ける場所で飲もう。私のウチに来ない?」というので、
内心「うわーマジかー」と喜びと不安を抱えつつ、彼女の自宅に向かった。
彼女の自宅につくと、「そこら辺座ってて」とベッドに腰掛けるように言うので、素直に座る。ここで寝ているのかと思うと心拍数が急上昇した。
で、彼女がお酒とチーズ的なツマミをお盆に用意して「こんなんしかないけど」と言いながら、俺の横に座った。めっちゃ密着していた。
さすがに童貞の俺でも「これはフラグ立ってるだろ。立ってるよね」と気づいて、気づきながらもどうしたらいいか分からず会話を続けた。
ふと会話が途切れたところで、お互いに顔を見つめ合う感じになって何か話さないとと話題を考えていたら、突然彼女がキスをしてきた。
人生初キスで、脳内に電撃を食らったような衝撃を受けた。そのまま頭がボーッとなりながら、彼女と致した。
ああ、TENGAって実物そっくりの感触なんだなって変に感心した。バカみたいだが、本当にそんな感想しかなかった。
ちな、相手は俺が年齢=彼女なし野郎であることは知っていたので、当然童貞であることにも気づいており、行為は一貫して彼女がリードして進みました。
で、ようは一回目のデートでセックスしたんだが、行為が終わって彼女の家に泊まって、次の日に別れた後、正直がっつり引いた。
ようするに、童貞らしい「正しい手順を踏んだ恋愛」へのこだわりが全く満たされなかったせいで、嬉しさより悲しさの方が先に立ったわけ。
彼女への気持ちもかなり薄らいだ。よくいえば心に余裕ができた、のかな?
それから何回か彼女と会ってお付き合いのような関係にはなったけれども、結局、正式に付きあおうと言う前に疎遠になった。
相手はこちらにちゃんと気持ちがあるような印象はあったけど、どうしても相手が汚らしい存在に思えてならなくて、連絡しなくなった。
ヲタサーにも顔を出すことをやめた。今でも彼女からたまに連絡(また会おうよー的な)が来ることがあるけど、何を考えてるのかわからない。
ひでえ、これじゃ(一般人がいうところの)ヤリ捨てじゃん。という自覚はあったけど、童貞思考ってのはこういうもんなんだよね。
どういうわけか、その経験以降はそれなりに(モテるというほどではないけど)女性と知り合えるようになって
今はオタサーの子を含めて通算3人目の彼女と、結婚を前提としたお付き合いをしている。年内にゴールできればいいなと。
確かに初体験の子には貴重なチャンスをもらったと感謝はしているのだけど、ぶっちゃけ恨みっぽい気持ちもある。
去年の夏頃まで付き合っていた(正式な初彼女の)子とは初セックスするまで5回デートを重ねたし、
その5回の積み重ねが本当に相手に対する気持ちの強さにつながった気がする。けっきょく事情があって別れたけどね。
やっぱ1回めでセックスする関係は無理だわ。体の相性を重視してとりまやってみるのが大人の関係らしいけどさ、何かそういう軽さってつまんない。
いつまでも童貞思考引きずってるって批判するならしても良いんだけど、そういう感覚ってぶっちゃけ人それぞれなんじゃないのって思った。
口では多様性多様性と言っていてもそういう考えの多様性は否定する人たちですので
ヤリ捨てを正当化すんなゴミクズ