2016-04-24

自由時間コードを書く時間

彼女同棲を始めてから、家に帰ると一緒に御飯を食べる時間を取るようになった。

朝もそれまでより少し早く起きて一緒に御飯を食べる。

休みの日は、向こうも友達と遊びに行ったりとか予定があることが結構あるので、その時は自分自由時間を使えた。

でもやっぱり月に何日かは2人で遊びに行く日がある。

結婚が決まってから、平日の夜は、式の準備や入籍の準備やてんやわんや自分時間なんか全然取れない。

しろ疲れで仕事でもミスする始末。

休日も式の打ち合わせだったりなんやかんやでだいたい過ぎていく。

結婚式が終わって、少し落ち着く。

子供ができると、かみさんつわりで体調が悪い日がしばらく続く。

心配なので家事をできるだけ代わってあげることになる。

週末も割と家事に追われてる。たまに検診があるので連れてったり。

子供が生まれて、かみさんは1ヶ月ほど実家で過ごした。

その間は平日は自由といえば自由しかし久々の独身生活(?)浮かれて、日々はダラダラ過ぎてった。

週末は毎週かみさん実家に顔出して赤ちゃんの世話をしたりなんやら。

かみさん赤ん坊が家に帰ってきて、生活は激変した。

夜は何回も起きてミルクあげたりおむつ替えたり、抱っこして廊下をひたすらループしたり。

自分時間が無いどころか、以前のような満足な睡眠はまずもって取れない。

休日はとうぜん体を休めることが多い。出掛けることもあるが、そうすると大抵その後にどっちかが風邪をひく。もう休日に出掛けてノーダメージで入れるコンディションは維持できない。

一人暮らしときは、あたりまえに深夜まで残業してたし、早く帰るときも家や喫茶店勉強したりコード書いたりしてた。

休日徹夜コード書いて、寝落ちして夕方目覚めるなんてことがよくあった。

今は、まともにコードを書く時間が取れない。書き始めたコードを次に開いたとき、それはもう自分の中での旬を過ぎていて要らないものになっていたり、すでにモチベーションが別のところにいっていたり。わずかな時間で書くコードが形になることは滅多になくなった。

まあ子供も小さいし、今はしょうがないか。

と思っていたらいつの間にか2人目が生まれた。

もはやコードを書き始めようとすると、開発環境やらツールやら調べてるうちに調べ終わらずに、時間が過ぎていく。

こうやって、一線から退いていくのかと思うと悲しい。

会社での役割マネージャ的なものに本格的にシフトしていかなければいけないのだろうか。

「昔は徹夜コード書いてたなー」

「〜ってプロダクトが昔はデファクトであってだな、おれも結構PR送ったりしてたんだよね」

とか、後輩に語ったりするんだろうか。

コードを書くことは、おれにとって趣味であり、仕事であり、キャリアアップ手段であった。

世の既婚男性でも、定期的にコードを書く時間を日々の中に捻出している人はいる。

JQueryで有名なジョン・レシグ氏も、家庭を大切にしつつ毎日コードを書く時間を確保しているらしい。

自分も頑張ればそういうことができるのかもしれない。

でもできなかった。

家でコードを書いていると、子供ハイハイしてきて脚に登ってくる。そうするともう続けられない。子供相手をすることになる(もちろん子供と遊ぶのは楽しいのだが)。

カフェを使ってはみたが、毎日行くと結構金がかかる。なにより平日は一旦早めに帰宅して、子供の世話をしなければいけない。

早起きするという手がある。でも駄目だった。おれは朝が弱い。

なぜか分からないが、この「集中してコードを書く時間が捻出できない現状とそこに甘んじる自分の弱さ」に今日耐えられなくなって、かみさんにあたってしまった。

反省して、すぐに仲直りしたが風呂で色々考えて、それからかみさんとまた話し合った。

一週間の半分を子どもと一緒に実家に返ってもらうことを承諾してもらった。

これでいいのか、よく分からない。

まだ小さい子供達は、パンパ(うちではそう呼ばれている)と遊ぶのを毎日楽しみしてくれているし、

子供のほうから寄ってきてくれるのは今だけだと周りはみんな言う。

日々をともに過ごす時間が減れば、子供との仲も疎遠になっていってしまうのかもしれない。

南米世界一貧しい大統領は、大切な人と過ごす時間ふいにしてローンの返済のために人生を浪費するなと言っていた。

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